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【2232字】2024.07.19(金)|マジックカット苦手マン(不適切な言葉)

ファッ!?

僕は、いったいどこが「不適切な言葉が使われています」なのか、皆目見当が付かなかったので、ジーッと、タイトルを眺めていた。

マジックカット・・・。
苦手マン・・・。

「・・・あっ!」

しばし考えて気が付いた。犯人は「苦手マン」だ。「苦手」に「男性」という意味の「マン」を付けて「自分はマジックカットを扱うのが苦手だ」という意味合いでタイトルを冠したのだが、それが良くなかった。

もうここまで書けばお気付きかと思われるが「苦手」と「マン」を組み合わせて「苦手マン」としたことで、はからずも「手マン」という単語を生成してしまった結果、今回、「Radiotalk」のセキュリティから、「アウト-!」(「ガキの使い」風に)と宣告されることとなったわけだ。

僕は「じゃあこれから『苦手マン』という言い回しは使うことが出来ないのか…。」と頭を抱えつつも、「マン」を消して「マジックカットを扱うのが苦手」と、至ってシンプルなタイトルに書き直して、事なきを得た。


近頃では、様々な媒体で「不適切なワードが含まれています」などといったセキュリティが行き届いているが、「えっ、これがアウトなの?」と感じる場面は結構ある。

今回の件なんて、まさにその最たる例であるが、これはまぁ、機械的な判定の仕様上、致し方ない面もあるよなと、受け止めてはいるつもりだ。全てを人の目でチェックしろなんて、口が裂けても言えないし・・・。

主に、アダルト関連のワードを、「不適切なワード」と判定するようにプログラミングされている印象があるのだが、僕が、引っ掛かかることに、「う~ん、そうなの?ダメなの?」と一番疑問に感じたのは、「性癖」という単語だ。

確か「フェチ」だったら、行けたような・・・。それはそれで「えっ?これは良くてこれはダメなの?」と、疑問に思った覚えがある。「フェチ」と「性癖」。同じような意味だと解釈しているのだが、アウトとセーフの基準は、どこに置いてあるのだろう。僕には知る由も無いが・・・。

敢えて違いを挙げるとすれば、「フェチ」の方が、ちょっとこう、軽やかなイメージがある。「笑顔フェチ」とか。なんにでも使えそうな感じ。その点、「性癖」となると、より、アダルティなイメージが増すというのか・・・。「この笑顔は自分の性癖にぶっ刺さる」なんて言い回しをすると、性的興奮を高めている絵が思い浮かんで来るような・・・。

とはいえ、「性癖」を「フェチ」的なニュアンスで使うこともある僕からすると、何がダメで投稿出来なくなっているのか分からず、問題無かった箇所の言い回しを変えてみたり(タイトルの部分ではなく説明文の欄に問題があるのだと思った)したのだが、「不適切なワードが含まれています」と突っぱねられるまま・・・。

万策尽きた、と思われたタイミングで、「もしかして・・・」と、「性癖」を、別の言い回しに変えてみたら、無事に投稿されて一安心したのを、今でもよく覚えている。

それと同時に、「いやソコかいっ!」と、猛烈なツッコミを見舞いたい気持ちに駆られたのだが、僕の倫理観や貞操観念が、一般の人々と比べて、ズレているのだろうか。「そうだよ?」と言われたら「あっ、やっぱり?」と言う他は無い人種なので、ただ単にズレているだけな気もするのだけど・・・。


「性癖」がセーフかアウトか、という話は、一旦置いておくにしても、冒頭に述べた「苦手マン」みたいなケースで、「不適切なワードが含まれています」と注意を受けて、「えっ!」とビックリしてしまうことは、誰にだって経験があるはずだ。

その話でいうと、僕が真っ先に思い浮かぶのが、「ウルトラマンコスモス」である。僕が小学生だった頃、男子の周りで、”知らない人は居ない”というレベルで、持て囃されていた単語なのだが、みんな、一度は通る道なのかしら。それは気になる。世代的な側面も関係しているのかしら。(筆者は1994年生まれ)

「ウルトラマン」と「コスモス」を組み合わせた単語だが、この言葉を発する際に、一気に発音してしまうのではなく、間に中点(・)を入れて発音するのが、当時、大流行していた。

「ウルトラマンコ・スモス」


・・・まぁ、こういうわけだ。「ウルトラマンシリーズの一つ、ウルトラマンコスモス」あらため「ウルトラ級のマンコを有したスモスさん」に大変身。今更だけど「スモスさん」って誰なんだよ。そのことには誰も一切触れずに「ウルトラ級のマンコ」にのみ着目して、キャッキャ喜んでいた少年時代が懐かしい。

他にも、ポピュラーな例で言うと、「パチンコ」(パ・チンコ)なんてのもあるわけだが、こういう、”特定の音を意識して聞けば卑猥な単語を合法的に言わせることが出来る”ことに気付いた僕と友達は、クラスメイトの女子に、なんとか言わせることは出来まいかと、日々、思案を巡らせたものだ。

ウルトラマンシリーズに造形が深い女子クラスメイトでもいれば良かったのだが、そう都合の良い展開は起きるはずもなく。僕が、唯一、手応えを掴めたのは、ワンピースが好きな女子クラスメイトに、ウソップの使用武器である「パチンコ」の単語を言わせる会話の流れに持って行くことぐらいだった。「いかに自然な空気感で女の子に『パチンコ』と言わせるのか?」にのみ、エネルギーを注いでいた時期が、僕にはあった。

大人になった今も(よくわからないことに時間と労力を注ぐという意味で)大して変わっていなさそうなのが、我ながら、頭が痛い。

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