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【夢日記】Hとムフフな夢を見れたのに他の夢で余韻に浸れず…。

【1】

父が運転する車に乗っている。僕は後部座席に居た。僕以外にも2人後部座席に座っていた。誰だったかは分からない。同世代の他人だった気がする。多分性別は男。助手席は誰か座っていたのかさえ分からない。記憶に無い。父の運転はとても激しかった。車種は良く分からないがスポーツカーの類いだったのは間違いなさそうだ。車内は広めだったから、4WDのラリーカーとかだったのかもしれない。とにかく、スピードが凄く出ていた。父も「次のコーナーは結構Gが来るぞ!ちゃんと捕まっとけ!」などと注意喚起をしてくれていた。僕と他の二人はその声に従って、必死に、車に付いてる取手部分的なヤツ(正式名称が分からん)にしがみ付いて、体が持って行かれる方向とは逆の方向に重心を傾けるようにして、吹っ飛ばされないように踏ん張っていた。そういうのを数回繰り返した。僕と他の二人は息も絶え絶えになっていた。父は僕達が限界だと察したのか「よおし、良く耐えたな。今日はここまでにしよう」とねぎらいの言葉をかけてくれて、停車した。激しい激しいドライブが終わりを告げた。

【2】

僕は眠っていた。突然、体にズシンと重みを感じた。かと思えば、僕の唇に唇を軽く重ね合わせたような感触を感じた。異変を察知した僕は目を開けた。するとそこには、大学のサークルで同期の女子である、Hが居た。僕は思わず「えっ・・・」と声が漏れた。するとHは、人差し指を自分の唇に当てて、「シーッ」というジェスチャーを見せた後、僕の耳元で「声出しちゃダメ。バレちゃうから」と囁いて来た。事態が良く飲み込めない僕は、とりあえず、ウンウンと軽く頷くことにした。するとHは、再び、僕の身体をまさぐり始めた。エッチな手付きだった。イニシャルがHなだけに。(面白くない)。閑話休題。Hは、最初はバードキスぐらいだったが、今度は、僕の口に舌を入れて来た。ディープキスだ。それも、口内を犯すかの如く、巧みな舌遣いで、激し目の愛撫を仕掛けてきた。僕はされるがままだった。なぜなら平静を装っていなければいけないから。有り体に言えば「マグロ状態」であった。僕がドコで寝ていたかは定かではないが、Hの「バレちゃうから」のセリフから推測すると、サークル仲間とのお泊まり会か、あるいは、サークル合宿、といったところか。いずれにせよ興奮するシチュエーションだ。妄想が広がる。僕は、Hの愛撫と、自分の置かれた状況から、すっかり欲情してしまった。気が付けば、Hの口に僕の舌も絡めたり、やや強めにホールドするハグをしていた。Hは何も言わず受け入れてくれた。「声出しちゃダメ」の言い付けは守っていたからだろうか。それとも、お互いに欲情しているために「もうバレたっていいや」と思ったのだろうか。個人的には後者の方が嬉しい。僕とHはその後も身体と身体を重ね合わせてディープキスを愉(たの)しんだ。挿入シーンは無かった。服も裸ではなくパジャマ的なものを着ていた。けれど、二人の情事は「イチャイチャ」という、可愛らしい擬音語を当てるよりも「男と女・肉欲・秘め事」という、艶めかしい表現を当てた方が、しっくり来るような気がした。夢世界のHは、相変わらず、ステキだった。ポーカーフェイス。ミステリアス。そんな女性だった。誰とでも仲良くするタイプでは無さそうだったし、輪の中心に居るタイプでも無さそうだった。でも、だからこそ、たまたま二人で話す機会に恵まれたりすると、ドキッとする自分が居た。明らかに「友達止まりタイプ」ではなく「友達関係をすっ飛ばして恋愛関係に発展するタイプ」であった。恋慕の念を相手に伝えたことはないが、当時から今に至るまで、Hのことは、密かに、けれども確かに、気になっている。今思えば、もっとアプローチしておけば良かったと、後悔している。

【3】

僕は高校のクラスに居た。担任の先生から「プロ野球の招待チケットが配られたんだけど、興味あるヤツ居るか〜?」と声を掛けていた。僕は一も二もなく「ハイ!ハイ!」と言っていた。ドコとドコの対戦カードなのかは良く分からなかった。球場がドコなのかも良く分からなかった。けれども、担任の先生は「野球観戦行くヤツ、朝早く新幹線乗らんとあかんから、ちゃんと早寝早起きしろよ〜」と僕達に言っていた。僕の他にも数人居たのだが、高校の友達で野球部に所属していたTのことしか分からなかった。僕は、帰宅するやいなや、就寝準備に取り掛かった。明日は早い。一刻も早く寝ないといけない。そうこうしていると、母が僕の部屋に入って来た。「晩御飯カレーやけど食べへんの?」と言ってきた。僕は、寝る直前にご飯を食べるのは消化に悪いな、と思った。それを気にしていると寝付きも悪くなるかもしれない、と危惧した。だから「カレーは起きてから食べるよ。僕はすぐに寝なくちゃいけない。明日は早いんだ」と返した。母は事情を察してくれたのか、サッと引き返した。僕は寝床に入った。目を覚ますと早朝になっていた。どうやらスンナリ寝付けたらしい。辺りを見回すと、僕の部屋のテーブルに、カレーライスが置かれている。その光景を見て「レンジでチンして食べろってことかな・・・」と思った僕は、食器を持とうとした。すると、まだ温かった。これならそのまま食べられそうだ、と思った僕は、ガツガツと食べ始めた。寝起きのはずなのに食がドンドン進んだ。まるで、朝カレーのCMに出演していた田中将大を彷彿とさせるような食べっぷりの良さだった。また、普通は水分補給からだろうが、夢世界の僕は、起きるやいなや、カレーをガツガツと口に運んでいた。まるで、「カレーは飲み物」と言ってのけた中村剛也を彷彿とさせるような食べっぷりの良さだった。そこから類推すると、対戦カードは「楽天-西武」だったのかもしれない。

【4】

僕は京都駅周辺を放浪していた。外は薄明るい。始発列車が動き始める時間帯であろうか。辺りの人は「朝帰り」と思われる酔いどれのグループがポツポツと居た。そんな彼・彼女を見遣りながら「お前達は汗水かいて稼いだ金をゲロにしてるんだぞ。そのことを分かっているのか?」と心の中で皮肉を吐いていた。当然、声には出さない。なぜならトラブルに巻き込まれたくないからだ。あんな低俗な奴等を敵に回したところで何の利も得られないも。いや、断じて「ビビッた」わけではない。「リスク&リターン」の観点から僕は「心の中で皮肉を吐く」という選択を取ったのだ。僕は一人きり。僕はシラフ。いや、断じて「妬み・嫉(そね)みから出た言葉」ではない。別に僕は、気の置けない友人とオールナイトで飲めるような相手が居ないわけではない。そもそも、朝まで飲むと、大抵、後悔するものだ。だから僕は「純然たる皮肉」を吐いているのに過ぎない。放っておいてくれ。身勝手に僕の心中を察そうとしないでくれ。・・・。いや、違う。誰も、僕のことなんて、気にも留めちゃいなかった。それこそ、勝手に僕が、僕自身が、第三者の声を想像して、僕自身に語り掛けていたに過ぎないのだ、そんな、架空の人物に対して、僕は、猛反論していたというわけだ。それも、ムキになったように、反論の言葉を並べ立てていた。その光景はまるで「図星」と言わんばかりに・・・。

【P.S.】

現実世界の僕は、起きるやいなや「アレッ、今から俺は、野球観戦に行くんだっけか。だったら、急がないと・・・」と、ベッドの中でゴソゴソしていた。「3」で見た夢の内容を現実と混同していたらしい。そんな時間が数分続いた後、「いや、今はオフシーズンだ。そして僕はもう高校生じゃない。招待チケットも持っていない。あれは夢だったんだ・・・」と気付いて、ベッドの中で、フーッと溜め息を吐いた。こういうことが、ちょこちょこある。「ヤバい!学校に遅刻する!」と思った後に「いや、もうとっくの前に卒業してたわ」とか「ヤバい!バイトに遅刻する!」と思った後に「いや、もう俺、バイトしてないやん」とか。数分間、夢と現実の区別が付かなくなることがある。この感覚は誰にでもあるものなんだろうか。それとも、夢を見過ぎて、だんだん、訳がわからなくなっているのを指し示す、いわば、黄色信号みたいなものなんだろうか。このまま放置していると、いよいよ、夢と現実がゴッチャになって、日常生活に支障をきたしてしまうのだろうか。分からない。そもそも、現時点でも、ふと「アレッ、これって、夢で見た話かな、それとも、現実で経験した話かな、どっちだっけ・・・」と、頭をもたげることがある。既に「黄色信号」ではなくて「危険信号」のランプがともっているのかもしれない。

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