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🌟同じストレスでもメンタルやられる人とやられない人の違いは?

前回の記事で、『メンタルやられやすい人』の共通点について書きました。睡眠、運動、食事の生活リズムを整えることがメンタルバランスに必須です。さらに話を進めます。

 精神科医をやっていて思うこと。調子を崩す人の特徴を次にあげるとすると、『思考の幅が狭い』です。生きていると必ずストレスは降ってきます。でも、同じストレスを受けて、メンタルバランスを崩す人と崩さない人がいるのはなぜか?

 この点についてはかなりのことが分かっています。

 人間が感じるストレスにはさほど個別性はないのです。つまり、今あなたが感じているストレスは、世界にたった一つのストレスではない。例えば職場の人間関係。同じ悩みを抱える人は世界中にいる。歴史的にもいる。たくさんの患者さんの話を聞いていて、人間って同じことで悩むんだな、とつくづく思います。そして、実はいろんな人がおおむね共通した解決法を唱えているのです。解決のヒントはそこら中にころがっているのです。

 そこに目を向けられるかどうかが、別れ道。
 思考が柔らかい人は思考の視野も広いので、解決方法が目に入って来やすくなりますが、狭くなると全く目に入りません。視野に入れようともしなくなるのです。

 どうしたらこのループから抜けられるのでしょうか。たくさんの段階がありますが、そのゼロ番目ともいうべきが、やはり生活リズムなのです。そして、睡眠。
 睡眠不足だと思考は絶対に広がりません。思考は固まったままで柔軟性もありません。
 それはココロのしなやかさに欠ける、と言い換えてもいいでしょう。

 メンタルバランスが崩れているな、と思ったら、一番先にすることは、睡眠なのです。
 6時間は短いです。理想的には7~8時間。
 しっかり眠って休息を取った脳は、柔軟性が高まっています。考えが広がります。今まで気づけなかった視点に立つことができるようになります。

 そして大事なのは、睡眠をしっかりとるのは、例えばこの3日だけとか1週間だけ、という話ではないのです。
 ずっとです。一生です。
 メンタルバランスを崩してしまった、崩しそうな人は、カラダの声に耳を傾けるチャンスだと思い、生活を見直しましょう。サプリメントやよくわからない健康法に手を出す前にすべきこと。

 私たちは、生きている限り、眠りをないがしろにしては、いけないのです。

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