竹下亮 | CAFFE 代表 (留年コーヒー)

バリスタ|エッセイスト 留年しながらコーヒー起業したので留年コーヒーと名乗っています…

竹下亮 | CAFFE 代表 (留年コーヒー)

バリスタ|エッセイスト 留年しながらコーヒー起業したので留年コーヒーと名乗っています。 CAFFE(カフェ)というサステナブルなコーヒーブランドを営んでいます。 「コーヒー」「サステナブル」「世界コーヒー旅」について書いています。 https://caffe.co.jp

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エジプトで日本人に2回敗けた話

先に述べておくが 本記事にはコーヒーの話は一切登場しない。 コーヒーについての記事は 次作 「イタリアでボナセーラ」を 楽しみに待っていてほしい。 成人ホヤホヤの私が ローマとヴェネツィアで大暴れする話だ。 では本編。 ____________________ 本編の前に前置き。 コーヒー天国エチオピアを発ち 本来の目的地エジプトに到着。 もちろん首都カイロにだ。 カイロで思い出したが、 小池東京都知事はカイロ大学の出身だった。 東京で思い出したが、 カイロ

    • 自宅に紙が1トン届いた話

      私はCAFFE(カフェ)という主にコーヒー×サステナブル分野で コーヒーやコーヒー周りの商品を販売したり、僭越ながらサステナブルやアップサイクル勉強会などを行っている。 そんなCAFFEのメイン事業は コーヒーカスを再利用した再生紙ブランド カフェペーパーである。 コーヒーショップなどからコーヒーカスを買い取り、 乾燥、粉砕を経て紙に抄きこむ。 カフェペーパーの立ち上げは2021年 クラウドファンディングにて資金を調達し1度目の製造を行った。 それからあらゆるトラブル

      • サステナブルとサステナぶる

        私はコーヒーカスを生業としている。 いわゆるアップサイクルってやつだ。 そんなコーヒーカス市場はまだまだ黎明期。 『 コーヒーカス 再利用 企業 』で検索しても大した数が出てこない。 それゆえに 大小問わず様々な企業からコーヒーカスを活用したいとお問い合わせをいただく。 その際最初にいつも私はこう問う。 (図々しいのは承知の上で) 「本気でサステナブルなことしますか? それとも、まずはサステナブルな実績が作れればそれで良いですか?」 90%以上の回答が後者である

        • 僕がコーヒーカスにこだわるわけ

          コーヒーに関わる仕事において 花形とはなんだろうと考えたら 農園主、ロースター、バリスタ まぁだいたいこのあたりが挙がる。 友人がコーヒー関係でバリスタだ! ともなれば鼻が高いだろう。 彼らがコーヒーを仕事として選ぶ理由は 信じられないくらい 美味しいコーヒーに出会って。 かっこいいバリスタに憧れて。 綺麗なラテアートに魅せられて。 など様々。 私も御多分に洩れず 美味しいコーヒーと出会い、 綺麗なラテアートを描く かっこいいバリスタを志し、 コーヒー

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          コーヒーの #未来のためにできること

          私はバリスタというコーヒーを淹れて伝えて届ける仕事をしている。 そんな私がコーヒーを通して伝えたい#未来のためにできること のメッセージは「ずっと、コーヒーを飲もう。」 飲みたければ勝手に飲めばいいし、一見不思議な言葉かもしれない。 しかし、私たちが愛するコーヒーは地球温暖化等が原因で2050年には生産量が半減してしまうかもしれない “コーヒー2050年問題”という環境問題に直面している。 この問題に正面から向き合うメッセージが 「ずっと、コーヒーを飲もう。」である

          コーヒーの #未来のためにできること

          平家物語に筆入れ

          ※この先は右脳中心に執筆が展開するので苦手な方はここまで。 【 余計なお世話オブザイヤー 】 毎年毎年飽きもせずに よくもこんなくだらない賞を続けられるなぁと我ながら思う。 『第一回余計なお世話オブザイヤー』 それは今年一年最上の余計なお世話を決める祭典 しかし今回は第一回を記念して 『余計なお世話オブザセンチュリー』 と相なった。 さて早速。 今世紀の最優秀余計なお世話で賞の発表! (ドラムロールはセルフサービス) デン! "平家物語に筆入れ" デス!

          幸福珈琲

          「孫よ。コーヒーブレイクでもしながら話を聞いてくれんか?」 「えー。別にいいけど、エスプレッソ派だから簡潔によろ。」 「こんな可愛くない孫は他に知らんわい。」 「いいから早く早く。もうクレマブレイクしちゃうよ?」 「かぁ。 よし、これから話すのは、"世界中の人間の誕生日を祝ったせいで破産した世界一幸せ者の話"じゃ」 「タイトルで完結してない?」 「簡潔にした結果じゃ。」 「はいはい。適度に簡潔にね。」 「世界一幸せ者の大金持ちがいてなぁ。」 「かぁ〜 大金持

          使い捨てストロー削減プロジェクト始動

          私の勤めるコーヒーショップで新しくエコさん(以下、サステナブル)な取り組みが始まった。 使い捨てストローの削減をゴリゴリに目指した ゼロ・ストロー・プロジェクト(ZSP)だ。 これまでもマイボトル利用で¥100割引やプラスティックカップの廃止など 様々なエコさん(次からはサステナブル)な施策に取り組んできたが 今回のノー・モア・ストロー・プロジェクト(NMSP)はこれまでとは違う挑戦的な試みとなる…… 「おい留年!何がこれまでとは違うだよ!」 「挑戦的な試みって言い

          使い捨てストロー削減プロジェクト始動

          留年コーヒーついに卒業

          平素は留年コーヒーの活動にご協力いただきまして誠にありがとう。 2016年春の同志社大学入学から もがき続けること7年 ついに、脱同志社を果たしたことを ここに報告いたす。 どんなことを学びや出会いがあるのだろう。 たくさんの想いを抱いて 門をくぐった日のことはいまだに忘れられない。 そして入学してすぐ、 1年春学期の成績が4単位(2科目)だったことも忘れられない。 その後バックパッカーにハマって、エジプト滞在中に中間試験が終わっていた1年秋学期も忘れられない。

          有料
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          落語珈琲

          仕事終わりの仕事残しのワーカーが所狭しと作業に勤しむ 国道沿いの作業カフェ。 作業カフェというのはいったいなんなのだろう。 なるべくして作業カフェになったのか それともこのカフェは依然カフェのままであって 作業をする人間が都合の良いように”作業”と冠しているだけかもしれない。 そうだとすれば私がオーナーなら名誉毀損で法的措置すら検討するかもしれない。 そんなことをぼーっと考えているうちに列は進み、 注文は私のターン。 メニューを一瞥。 ヘンテコな長すぎるカタカナの

          大学生6年目修了のご報告

          平素。 昨日のレポート提出締め切り日をもって 留年コーヒーの大学生生活 6年目が修了した。 提出したかどうかは不問。 ついては単位の取得状況を整理、共有しつつ今年度の振り返りをしたい。 いわゆる確定申告のようなものだ。#留年申告 #深刻 まず結論からいこう。 当然、今年も卒業できない。  7年目の春を迎えることが決まった。 桜見飽きたんだけど。 まあそんな事実と向き合っても仕方がない。取れない単位を嘆く暇があれば、法律を1条でも多く覚えるべきだ。 自分に

          留年短編vol.8 空車珈琲

          残業。 今週もよく頑張った。 終電の時間も気にならないくらい深い時間。 バッテリー残量の少ないスマホの画面には、 また行方不明者のニュース。最近多い。 まだ仕事が残っている。家に帰ってもうひと頑張りだ。 会社を出てコンビニに寄る。 深夜にこのクオリティのコーヒーが飲めるのは本当にありがたい。 コーヒーを片手に車道に向かい手を挙げてみるが 通り過ぎるのは「賃送」「迎車」「回送」ばかり。 何も考えずに通り過ぎる車を見る。 「迎車」「迎車」「回送」「賃送」「回送

          留年短編vol.7 誤解珈琲

          「はい。コーヒー。」 「ありがとなぁ。孫の淹れたコーヒーより美味いもんはないわい。」 「そりゃあおばあちゃん仕込みのネルドリップだからね。ねえ、久しぶりに何かお話聞かせてよ。」 「そうじゃなぁ。これは昔ワシが人生で一度だけ難破した時の話じゃ。ほろ苦くて甘酸っぱいぞぉ。」 「おじいちゃん......ナンパしたことあるの。」 「あぁ。あるとも。一度だけじゃがな。」 「おばあちゃんは知ってたの?」 「もちろんじゃ!はっはっはっ!」 「笑い事じゃないでしょ。」 「お

          留年短編vol.6 関係珈琲

          点呼。 この時間はいつも君の目を見れるから幸せだ。 今日も制服がよく似合っている。 初めて入って来た日に恋をした。 この関係で恋をするなんて、 許されるはずもないのだけれど。 あれからもうすぐ3年。 まもなくここを出てしまう。 一日を終えて、 君を見送りながら 一緒に帰りたいな。なんて考える。 そんなことはできるはずもないのだけれど。 君は帰った後、誰とどこに行くんだろう。 おしゃれなカフェにでも行くのかな。 毎日楽しそうで羨ましい。 毎日モノトー

          留年短編vol.5 季節珈琲

          (春) 君はずっと伸ばしていた髪を切って ベリーショートにした。 理由を聞くと、 「夏が来るから。」と言った。 最近の君は大好きなホットアメリカーノよりも コールドブリューをよく頼むようになった。 理由を聞くと、 「夏が来るから。」と笑った。 (夏) 君は腰まで伸びた髪を触りながら「暑い暑い」と言って ホットアメリカーノを飲みながら「熱い熱い」と言っている。 「あつくないの?」と聞くと 「あついけどコーヒーはホットでしょ。」 と言った。 「コールドブリュー

          留年短編vol.4 未来珈琲

          タイムトラベルなんてあるわけない。 信じてなんていなかった。 けれど、目の前にいるのは 明らかに違う時代を生きている君だ。 時を超えて出会った老いた君は 知らないことをたくさん教えてくれた。 2025年 酷く暑かったこと。 2030年 SDGsがあやふやで終わったこと。 2035年 地球温暖化は止まらず、      また平均気温を更新したこと。 そして、 2040年 我が子が死んだこと。 ー2021年ー 生きるのが苦しくて 今この瞬間から逃げたくて、