僕がコーヒーカスにこだわるわけ

コーヒーに関わる仕事において
花形とはなんだろうと考えたら

農園主、ロースター、バリスタ


まぁだいたいこのあたりが挙がる。

友人がコーヒー関係でバリスタだ!
ともなれば鼻が高いだろう。

彼らがコーヒーを仕事として選ぶ理由は


信じられないくらい
美味しいコーヒーに出会って。

かっこいいバリスタに憧れて。

綺麗なラテアートに魅せられて。

など様々。

私も御多分に洩れず

美味しいコーヒーと出会い、

綺麗なラテアートを描く
かっこいいバリスタを志し、

コーヒーを仕事に選んだわけだが、

気がつけばコーヒーカスに夢中になっていた。

でも周りにそんな人はいない。なぜか。


そもそもバリスタは
作業の一環として、"コーヒーカスを捨てる"という作業を教えられる。

作業として教えられるのだから
ここに違和感を覚えることはない。

しかし、毎日毎日コーヒーカスを捨てるうちに
ほんのわずかに罪悪感を覚えることもある。

そして、少し調べると消臭剤や肥料として再利用できることを知り、少しは試してみる。

けれども長くは続かない。

こういったコーヒー関係者は多いのではないだろうか。

なぜか。やはりコーヒーにおける主役はコーヒーであり
その先のカスは守備範囲外だからだ。

美味しいコーヒーを提供するために業界に入ったのだ。


ではやはりコーヒーカスは
捨てられて終わりなのか?


なにかカスに見出せる価値はないか?

そこでだ。

ビジネス選びの基本を思い出してみる。

・その市場は成長市場か?
・競合は少ないか?

SDGsが叫ばれる昨今、
環境問題への取り組みは間違いなく成長市場。

コーヒーカスは湿った生ゴミのため燃焼効率が悪くCO2が多く発生する。

さらに埋め立てられると地球温暖化の原因となるメタンガスを発生させる。

これは再利用した方がいい。

さらに、競合に関して言えば

コーヒーのメイン市場は

輸出入、焙煎、喫茶営業

ここでは熾烈な争いが日々繰り広げられている。

しかしカスになった途端
市場はガラ空き。

ブルーオーシャン。

成長市場でガラ空き。

これはもうカス一択じゃないか?

でもやはりコーヒーカスなんて泥臭い。

エコだから。という理由以外に
ワクワクしてカスに取り組める若者が増えたらコーヒーの未来は安泰だ。

コーヒーカスを花形に。

私の取り組みで
コーヒー“カス”従事者を増やしてみせる。

今の希望は微かでも
いつか大きな花を咲かすのさ。

カステナブルにいこう。

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