使い捨てストロー削減プロジェクト始動

私の勤めるコーヒーショップで新しくエコさん(以下、サステナブル)な取り組みが始まった。

使い捨てストローの削減をゴリゴリに目指した ゼロ・ストロー・プロジェクト(ZSP)だ。

これまでもマイボトル利用で¥100割引やプラスティックカップの廃止など
様々なエコさん(次からはサステナブル)な施策に取り組んできたが

今回のノー・モア・ストロー・プロジェクト(NMSP)はこれまでとは違う挑戦的な試みとなる……


「おい留年!何がこれまでとは違うだよ!」

「挑戦的な試みって言いたいだけやろ!」

様々な意見が飛び交うことを承知の上で、結論から申し上げる。

これまでの取り組みとは異なり、
ストローの削減はお客様にご負担をかける取り組みなのだ。

ストローはいる。だって今までずっとストローで飲んできたんだもん。

そう。人間は惰性で生きる動物だ。

急にストローを挿しません! とお声とブレーキをかけても
慣性の法則で挿したくなってしまうだろう。


「でもハイボールにはストロー挿さないジャン!」

ご意見ありがとう。その通り。
だが今必要なのは論破じゃない。

いかに理解してもらい、いかに気持ちよく
本プロジェクトに参画いただけるか。それだけだ。

だから私たちは、ストロー削減の取り組みをこちらから一方通行で押し付けるものではなく

一緒に頑張りましょう!という 参加型をとることにした。

8/1 の開始以来、まだ4日しか経っていないが
使い捨てストローの利用はたったの1本。

ステンレスストローの貸与という抜け道を用意しつつも
何とか誇らしい数字を達成している。

この成績はひとえにお客様のご協力の賜物である。

が、それだけでない。
志の高い私のチームメイトであるバリスタの努力の賜物でもある。


それではそろそろタイトル回収
今回のnoteのテーマ

「サステナブル」と「サステナぶる」

ブーイングが聞こえる……

「サステナぶるなんてツイッターで昔から言われてるよ!」

「古すぎてもはや落語だよ!」

うるさい黙れ今はXだ 
Xになってからは初めてだろう多分

新古今サステナぶる ってことにしといてくれや! 

そろそろ本題に入らないと左脳派の読者が離れてしまう。

私はコーヒーカスを主戦場とする留年起業家 ※1
である。

コーヒーカス市場はまだまだ黎明期。

『 コーヒーカス 再利用 企業 』で検索しても大した数が出てこない。

それゆえに 大小問わず様々な企業からコーヒーカスを活用したいとお問い合わせをいただく。

その際最初にいつも私はこう問ふ
(図々しいのは承知の上で)

「本気でサステナブルなことしますか?
それとも、まずはサステナブルな実績が作れればそれで良いですか?」
(原文ママではない)

90%以上の回答が後者である。

そりゃそうである。事業である以上採算がとれなければならない。
本気で今コーヒーカスをやってもゴールドラッシュなわけがない。

それならばとっくに市場は成熟し超大型資本主義ゲーマーに貪り尽くされている。

だから、サステナブルな感じが出せたらいい。というところに行き着く。

もっとも、担当者がサステナブルに心の底から本腰を入れたいわけではないのだろう。

もちろん個々人にも企業体質にもよるので一概には言えないが
あくまでも"仕事として"感が否めないのである。

ご無礼を承知を申し上げているのだが、これにはもちろん理由がある。

先程紹介した私のチームメイトが心の底から本腰を入れるサステナーだからだ。

目が違う。声が違う。

そこには打算も建前もない。

ただ目の前のこうした方がいいよね。ということを
淡々と実践する。そういう人なのだ。

ストロー100本、1000本削減したところで、地球に与える影響はたかが知れている。地球舐めんな。

でもそれでいい、そういう無垢で純粋な
サステナブルストレートがサステナブルをサステナブルたらしめる。

サステナブルかサステナぶる か
結果が同じであればどちらでも良いのかもしれない。

私はどちらも否定しない。

ただ、私たちが
本格的にストロー削減という取り組みに乗り出せたのは

このひとりのバリスタの小さな想いがあるということを忘れてはならない。

個の想いはやがて拡がり
少しずつムーブメントになっていく。

私の想いもひとつだけ。

「ずっと、コーヒーを飲もう。」


コーヒーが今直面している
コーヒー2050年問題については既知だと思うので今はcatuaiするが、

私はずっとコーヒーを飲みたいのだ。
エゴにエコにいこう。


それでは今日も淡々と。

#COFFEE2050

※1 2023年3月に同志社大学法学部法律学科の卒業を成し遂げているが、起業した時期が留年中だったのでしばらくは「留年起業家」と名乗るらしい。

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