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アクティングを習い事として定着させるには

世の中には(日本)ヨガやダンス、生花とかたくさんの習い事やクラスがあると思うんだけど
一般の人向けのアクティングのクラスってあまりないよね?

アクティングのクラスって基本は俳優の為だけにしか存在していなくて、通う人たちもアクティングを向上させて現場でいい結果を出す為にクラスを受講している人がほとんどだと思う。

僕もその1人だったし、当時はそこに何の疑問も持たなかった。

けど30歳も後半になり子供達や下の世代の教育だったりとかを大人として考えた時にアクティングってもっと一般の人に向けて習い事として定着させたほうがいいんじゃないかなって思い始めるようになったんです。

※習い事として定着させたいと言ってるけど本当は学校教育の中の「体育」のように一つの科目として定着させたい。するべきだと思っているのが本音です。


アクティング(演技)というとおそらく多くの人が
人前で役を演じて見せる
っていうことを想像すると思うんだけど’アクティングの訓練’はそれとは少し違っていて

もちろん発生練習とかもするんだけど
それよりも心や想像力を動かすということを訓練ではすることが多い。
(日本はちゃんとした演技訓練が定着していないのでいい加減なアクティングクラスが多いですが、アメリカやヨーロッパはシステマテックになっています)

例えば演技に必要な感情を扱ったトレーニングでは
喜怒哀楽を体と声を使ってすぐに切り替えられるように訓練したり
想像力のトレーニングでは観客に見られているのに舞台上で自分しかいないようなプライベートな空間を想像の世界で作り出す訓練をしたり

これをゲームみたいにみんなでやったりもするんだけど
人間にとって喜怒哀楽などの感情、そして想像力を育むことって
人間が成長する為にも社会に出てからも絶対に必要不可欠なことだと思うんだよね。

これは僕の体験談なんだけど、演技の訓練を始めたばかりの頃僕はその時怒りの感情を爆発させる訓練をしていて、いわゆる’キレる’と似たような状態になり自分でもその怒りをコントロールすることができないくらいの状態になって気づいたら壁を殴って稽古場の穴を開けてしまったという出来事があリました。

その時僕はこんなに激しい感情が自分の中にあることに驚いたし、とめどなく溢れてくる怒りという感情を全身で味わったことで、怒りという一般的には否定的だと言いわれている感情を肯定できるようにもなっていったんです。

これも自分の一部なんだと。

自分の中にある感情を受け入れられるようになっていくと自分以外の人の行動や感情も理解できるようになっていきます。


そして想像力の訓練も役の理解を助けてくれるし、それは実生活においても人間理解を深めてくれます。

特にこの想像力というのは社会に出てからが本当に重要だなとつくづく思っていて
気を遣えるとか、空気を読むとか、相手は何を望んでいるのかとか
想像力は人間関係を作り上げていくことや他にもいろんな場面で重要になる時があると思うんです。

アクティングの訓練ってそこを育んでいくものだと僕は思ってます。

どう考えても一般の人もやったほうがいいでしょ!
学校教育でちゃんと取り入れていったほうがいいでしょ!

ヨガやダンスのクラスを取っている人って先生になるためとか発表会のためではなくただ身体の健康にやってる人もめちゃくちゃ多いと思うんだけど
アクティングも同じ感覚で受けてもらえたらいいと思う。


体を動かしてストレッチして汗をかくことが健康にいいように
心を動かしてストレッチして汗をかくことも健康のためには必要不可欠だと思っています。


ましてコロナの影響で今までとは違ったライススタイルになった人もたくさんいると思うし、病気に対する不安も今までとは変わっていていると思う。

そうなった時に心も身体や食生活と同じぐらいの意識で気を付けて行かなくてはならなくなってくるんじゃないだろうか。


「心のケア」みたいなイメージを持つカウンセリングとかではなく
ただの習い事の一つとしてアクティングを定着させていきたい。

きっと重要な時がやってくるだろう。







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