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イソップ童話「蟻と蛹」について

その時だけの判断だけじゃなく、ちゃんと未来も見越した判断が大切だと感じるたつやです。

今回は、現状と未来についての教訓がある「蟻と蛹」というイソップ童話についてお話しようと思います。

「蟻と蛹」の物語は、アリがサナギと出会うところから物語が始まります。
自由に歩き回れることが出来るアリが、サナギがほとんど動けないことについて好き放題憐れみの言葉をかけていました。

サナギはその時なにも言い返しませんでしたが、数日後、アリはサナギの抜け殻を見つけ、中身はどこに行ったのか気にしたところ、頭上で蝶があの時のサナギは自分だと言います。

それだけ言い残し、自分は空高く自由に飛び立っていくというお話です。

この物語のポイントも、いつものごとく3つのポイントに分けて書いていこうと思います。

1つ目は、現状がすべてではないということです。
アリは、自由に動ける自分に不自由は感じておらず、逆に、自由に動けないサナギに対して憐れみの感情を抱いていました。

別に、サナギが不満を感じているわけでもないのに、勝手に憐れんでいたんです。これは、人間でもよくあることですよね。
現状だけがすべてじゃないのに、勝手に自己解釈で相手を憐れんでしまうことは、良いこととは言えないですよね。

2つ目は、未来の可能性についてです。
この物語では、サナギは無事に蝶になることが出来ました。
もちろん、昆虫の進化の過程を知っている人間であれば、「何を当たり前のことを」と思うかも知れません。

でも、この物語のアリは、当然そんなことも知らないですし、もしかしたら、動けないサナギの間に襲われて命を失う可能性だってあったわけです。

未来の可能性なんて、その時点では誰にもわからないことなんですよね。

3つ目は、未来を信じることの大切さについてです。
サナギは、アリに憐れみの言葉を浴びせられても、何も言いませんでした。
それは、自分の未来を信じ、蝶になれると信じていたからに違いありません。

結果として、無事に蝶になり、アリに対して自分がより自由で、アリに憐れみを向けられる筋合いなんてないと言わんばかりに飛び去っていきました。
未来を信じて、耐え抜いたサナギの晴れ晴れした気持ちが伝わってきそうですよね。

現状を見据えることは大切ですが、未来を信じて、未来のために行動することの大切さが伝わってくる物語だなと僕は思っています。

ということで、本日のまとめです。

イソップ物語「蟻と蛹」は、現状と未来について考えることの大切さについて教えてくれる物語でした。

未来を信じ、周りにどれだけ憐れまれても、自分の未来が自由で輝いていることを信じたサナギが無事に蝶となり、羽ばたいていく。
未来の可能性を伝えてくれているようですよね。

人間は、こんな分かりやすい成長はないのかもしれません。
でも、未来を信じて、いつか羽ばたけると信じて今を頑張って生きることで、いつかこのサナギのように輝かしい未来へ羽ばたいていけると僕は思っています。

そんな現状を知って未来を信じる大切さを共有させていただきました。
ご拝読いただき、ありがとうございました。

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