前提を共有しない上司からの理不尽
前回、人によって前提が異なるという話をしましたが、今回は実際に前提を意識できない上司からの理不尽についての話をしようと思います。
前提の話はこちらから
人によって前提は違う、大切な考え方ですよね。
この考え方が出来ていない人は結構多いんですが、上司が出来ていないとしんどいんですよ。
僕も何度も経験しているんですが、上司からの理不尽な指示もこの”前提”を意識出来ていないことが多いです。
「あれやっといて」と言われたからやったのに、「そういう意味じゃない」とやったことに難癖をつけられることなんて、日常茶飯事ですよね。
何をいつまでにどうやるのか。
せめてこれくらい具体的に伝えてもらわないと、お互いが思ってることがなかなか一致しないです。
よく、5W1Hが大事とも言いますよね。
What:何を
Who:誰が
When:いつ(いつまでに)
Where:どこで
Why:なぜ
How:どうやって
物事を具体的に考えるとき、けっこう役に立つフレームワークです。
少なくとも、この6つの要素を押さえて伝えれば、だいたい伝わると言っても過言ではないと思います。
逆に、これらの要素がどれも入っていないと、抽象的でなにも伝わらないとも言えますね。
それで、僕の昔の上司がこれが全然出来ない人だったわけです。
指示が曖昧なので、全然伝わらないし、相手は指示を出したことで満足して、ちゃんと自分の気持ちを全部伝えたつもりになっているんです。
で、その人の思うとおりに進んでいないと激怒するわけです。
「なんでやっていないんだ」
「言った通りにやっておけ」
「言われたこともできないのか」
みたいな暴言を吐かれるわけですよ。
でも、何も具体的な指示を受けていない身としては、そんなの分からないんです。
たちが悪いのは、何も分からない指示じゃなくて、ある程度ゆるい感じの指示であることが多いんです。
「例の資料にグラフだけ足しておいて」
⇒グラフを足したら最後の完成までさせておけ。足したグラフに合うように本文も見直しておけ。他に足りないものがあったら追加しておけ。
これくらいの指示が、グラフだけ足しておいて という指示に含まれていたんです。ビックリですよね。馬鹿正直にグラフだけ足したら、激怒されるわけです。
だって、指示を出した本人は、これくらい大量の指示を出したつもりで「グラフだけ足しておいて」と言ってるんですからね。
お互いの前提や認識が違うことで、誰も得しない結果になってますよね。(そもそも、指示を出す側の人格にも問題ありそうですが、、笑)
同じようなことは、他にも色々あります。
みなさんも、似たような経験たくさんしていますよね?
そう、具体的な指示じゃないのに、伝えていない部分で怒ってくる人はタチが悪いんですよ。
ある意味日本人的な考え方ではありますが、含みのある伝え方はちゃんと伝わらないことの方が多いので本当に注意が必要です。
結果、言われてもいないことで怒られるっていう理不尽極まりない状態になってしまうわけです。
自分は指示を受けていない。相手は指示を出したつもりになっている。
この認識の差は、かなり大きな溝です。
相手が伝えないのが悪いんだと思うことももちろん大事です。
ただ、もし心に余裕があれば、指示を受けた時に具体的に色々聞いてみることをお勧めします。
相手に変わってもらうのは難しいので、まず自分が歩み寄れるところまで歩み寄ってみる。
それでダメなら諦めましょう!笑
(もちろん、歩み寄ることができない相手もいるので、自分が出来る範囲で大丈夫です)
自分を守りながら、自分が出来る歩み寄りをしておくと、後々の自分の精神衛生的にも良いですからね。
しっかり自分のために、相手の理不尽を潰しておきたいですね。
ということで、本日のまとめです。
理不尽な指示は世の中には横行しています。
その原因の一つとして、前提を全く共有しないで指示を出すことが挙げられます。
もちろん相手が悪いんですが、もし可能なら自分から具体的な部分まで聞いてみるのも一つの手です。
その結果、相手がちゃんと詳細まで伝えてくれるように変わってくれるかもしれないし、少なくとも聞いたことについては理不尽に怒られる可能性は減ります。
・・・まぁ、聞いたことで「そんなこと自分で考えろ!」って理不尽に怒鳴られるリスクももちろんありますけどね(笑)
相手の機嫌とか、状況とかを見ながら、自分に出来ることをやって、しっかり自分を守っていきましょう。
今回は、前提を共有しない理不尽上司の話から、自分が出来る範囲で歩み寄ってみて自分を守る行動をしようという話をさせていただきました。
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