イソップ童話「フクロウと鳥たち」について
自分の理解を超えることは、たとえアドバイスしてもらっても素直に受け取れないのは人間として仕方のないことなのかもしれないと思っているたつやです。
今回は、そんな忠告やアドバイスについての教訓を教えてくれる「フクロウと鳥たち」についてお話しようと思います。
「フクロウと鳥たち」の物語は、賢いフクロウが鳥たちにアドバイスをする場面から始まります。
フクロウは、オークの木が発芽したとき、このままこの木を成長させてはならない、と他の鳥たちに呼びかけました。
「もしこの芽を今根絶やしにせず、このまま成長させれば、この木から我々を捕えたり、破滅させることが出来る罠が作られていく」
と1度目の忠告をします。
次に、後に人々が種をまき始めたとき、
「亜麻の種を引き抜くべきだ、さもないと我々鳥類に大惨事をもたらすことになる」
と、2度目の忠告をしました。
最後にフクロウが、弓を手にした男を見たとき、
「今歩き去ったこの男は、いずれ我々の羽を求めて襲ってくる、そうすれば羽根をつけた矢を作ることができるからね」
と3度目の忠告をしました。
しかし、フクロウのこれらの忠告を、他の鳥たちが聞き入れることはありませんでした。
むしろ、鳥たちは、このフクロウのことを馬鹿にしていたのです。
結局、鳥たちは忠告を聞かなかったせいで大きな被害を受け、フクロウが言っていたことが全て正しかったことを知るのでした。
それ以降、鳥たちはフクロウに出会ったときは、叡智者として崇拝しましたが、フクロウは二度と彼らにアドバイスをすることはなくなったというお話です。
今回も、大切な部分を3つのポイントにまとめてみました。
1つ目は、賢い人のアドバイスはきちんと聞いておく必要があるということです。
当たり前かもしれませんが、知識豊かな賢者からの忠告は、たとえ自分が理解できないことでも心に留めておくべきです。
それが結局自分を守ることに繋がりますし、どこかで「あ、これのことか!」と自分の中で繋がることもあるので、人の言葉は真摯に受け止めておきたいですね。
2つ目は、先見の明の大切さです。
フクロウは、その知識や頭の良さから、色んな出来事の「先」を見据えていました。
ただ知っているだけでなく、そのことがどういう意味を持つのか、どういう結果に繋がりやすいのか、ある種の未来予知のようなものかもしれません。
知識や経験も同じで、しっかりと根拠に基づいた推論は「先」のことを予測するために大切なことだとこの話から分かるかと思います。
3つ目は、忠告してもらえているうちが華だということです。
フクロウは、3度に渡って忠告を繰り返してくれていました。
でも、結局言うことを聞いてもらえず、痛い目を見てからアドバイスを求めてくる相手を見限ってしまいました。
人間関係もまさに同じですよね。叱ってくれているうちが華。
耳が痛いことを言われているうちは気づきにくいことですが、相手が忠告をしてくれているだけでもありがたいことだと受け取っておくべきですね。
ということで、本日のまとめです。
イソップ童話「フクロウと鳥たち」は、人の忠告は真剣に耳を傾けなければいけないということを教えてくれる物語でした。
いつ、その人が忠告してくれなくなるかもわかりませんからね。
否定的に聞いて、自分に被害が出始めたから調子よく忠告を求めても、見限られても仕方がありませんからね。
なにより、後から忠告を聞いても、失った物は戻ってはきませんから。
人が忠告をしてくれているときは、たとえその時に理解が追いつかないことだったとしても、頭の片隅にでも忠告内容を覚えておかないと痛い目を見るという典型的なお話でした。
鳥たちよりも、人間のほうが顕著にこの特徴があるので、自分がそうならないように気をつけていきたいものですね。
そんな僕の感想の共有でした。
ご拝読いただき、ありがとうございました。
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