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母子無理心中

会社経営の傍ら、心理カウンセリング・コンサルタント講演・コンプライアンスに基づく講義なども行っています、りゅうこころです。ryukokoro

昨年11月、仙台市泉区で母親と小学2年の長女の無理心中とみられる事件があった。同級生らによる女児へのいじめなどを苦にしての無理心中だった。これから楽しい事も苦しい事も含めて沢山の人生があったであろうに、お母さんからしてみれば娘の悲痛な叫びを聞き続けて「一緒に死んであげる」となったのではないかと推測される。

問題はこうなるまでの過程。母親が加害側との面談を前に学校長に渡したメモのコピーを、学校長が無断で加害児童の保護者に渡していた。ところが、母親と加害側2人のうち1人の保護者との面談が行われた8月末、相手がメモのコピーを持っており、無断で渡されていたことが判明。相手側は態度を硬化させ、話し合いにならなかった。その後も虐めは続き、悲しい事件になってしまったという顛末。

賛否両論あると思うが、母と娘が無理心中を図るにあたったきっかけは、メモを加害側に渡した学校だろう。なんて浅はかな!メモには「しにたいよぅ」とまで書かれていたのに、それを『加害側の保護者から面談でどのようなことを聞かれるのか心配だと言われたため渡した』と。

おかしいでしょ!『地方公務員法の守秘義務違反』は?その前に人間として加害者側を叱るべきなのに、被害者のメモなんか見せたらそりゃ地域からもお友達からも孤立しますよ。こんなの、起るべくして起こった事件じゃないですか。仙台市ではここ最近でこの様な子供の自殺が相次いでいます。

・ 市立館中1年の男子生徒(当時12歳)がいじめを訴えて自殺した。

・ 市立南中山中2年の男子生徒(同14歳)が自宅で自殺した。

・ 市立折立中2年の男子生徒(同13歳)が自殺した。

で、その度に市教委の第三者委員会が「学校の対応に問題があった」と報告書をまとめた後に謝罪。謝罪されても命は帰ってこないんですよ。『死ぬやつが悪い』とか『死ぬ気になれば何でもできた』なんて無責任に言う奴がいますけれども、そこまで追い詰められたことがないから言えるのです。

そもそも日本の法制度の根幹からしてそう!被害者に人権は無いのですか?なぜ加害者に校正の機会が与えられて被害者には復活の呪文が無いのですか?復讐の機会が与えられないのは法治国家だからで渋々納得もしますが、被害者の実名が報道されて加害者が未成年だからという理由で『少年A』なんて事ありますよね。絶対におかしい!先日の凄惨な集団殺人事件だってそうです。

これだって、こんなひどい事されて死に追いやられて何で加害者は実名報道すらされないのですか?ご遺族はどこに怒りをぶつければいいのですか?子供を亡くした喪失感は誰がどう埋めてくれるのですか?残忍な行いはもう立派な成人と同じレベルですよ。

案件は違えども、このようなイジメによるご相談が私の所に寄せられるたびに感じます、虚無感です。今回この少女の書いた実際のメモを転用させていただきました。そうでもしないと母娘の無念は晴れません!

りゅうこころでした。ryukokoro


重度のうつ病を経験し、立ち直った今発信できることがあります。サポートして戴けましたら子供達の育成に使わせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。