追撃の告白

「君のことが好きです。付き合ってください」と告白をされた。私が返事に少し迷っている間に、「僕は顔もイケメンじゃないしお金持ちなわけでもないし口下手で面白い話も出来ないけれど、それでも好きなんです」と彼は続けた。イケメンじゃないしお金持ちでもないし口下手で面白い話も出来ないのかと思うと私は更に返事に困った。

私が返事に困っていると彼は更に続けた。「僕はハゲてるし君よりも随分と歳上だし最近身体のあちこちにガタがきているし足は臭いしちんこは小さくてセックスも下手くそだし、お金の管理も出来ないしパチンコは辞められないしその癖見栄っ張りで外にはいい顔ばかりしちゃうし、誘われたら浮気もしてしまうかもしれない。でも君の事が好きなんです。付き合ってください」私は考えた。イケメンじゃないしお金持ちでもないし口下手で面白い話も出来ないしハゲてるし私より随分と歳上だし最近身体のあちこちにガタがきているし……中略……誘われたら浮気もしてしまうかもしれないやつと付き合うメリットが私にあるだろうか？私は丁重に彼の告白をお断りさせていただくことにした。彼はきょとんとした顔をしていた。

私に振られた彼は、周囲の人間にあることないこと吹聴して回っているらしい。私は彼と付き合わなくて良かったと心の底から思った。