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映画好きの旧友と
アニメーション映画『ルックバック』を観た。あまりにも良すぎて何人かの映画好きな友人に、「良かった!」とオススメのお気持ちを送り付けるなどした。そのうちの2人は半年以上連絡もしていなかった旧い友人であった。
一人はポスターの写真と共にひと言、「良すぎた……」とだけ送った。すると、「良すぎた……の一言だけで絶対ルックバックだろうなと思った!」と返信があった。友よ!分かっているじゃないか!ルックバックはまだ観てないそうだが、観たら語ろう!と約束をした。そこからしばらくやり取りは続き、ダンジョン飯面白いよねとか、同じちいかわのスタンプを持っている話だとかでひとしきり盛り上がる。半年以上ぶりのやり取りでもこうして阿吽の呼吸で映画トークが出来る。友達とはいいものだなとつくづく思った。彼女とはもう10年来の友人だが、昔ちょっと好きだったこともある(そんなこと書くなよ)。男女の関係になったからこそ続く友情もあるが、そうならなかったからこそ続く友情もある。彼女は後者だ。男女の友情は成立するのか?というのはしばしば議論される命題だ。個人的には、もしかしたら何かが起こるかもしれない1パーセントの恋愛感情を伴った時に男女の友情は成立する、と考える派である。異論は認める。
もう一人は大学時代の部活の同輩である。今は九州の実家の方に戻っていて、もはや年単位で会っていないし、連絡もごく稀にしかしない。互いにアニメ、とりわけ海外のアートアニメが好きな貴重な友人で、学生時代はマニアックな映画を一緒に観に行ったり、TSUTAYAで借りてきたビデオ(DVDですらない!)を互いの家で観たりした映画好き仲間でもあった。ちなみにこっちは男性である。ルックバックも当然チェックしていて、週末観に行こうとしたら駐車場が空いてなくて断念したらしい。彼からはデットデットデーモンズデデデデデストラクション(合ってる?)の映画が良かったと勧めてもらった。僕も気になっていたが前後編の二部構成で公開されてた前半を見逃してしまってまだ観れていないやつだ。これはやはり観ねばという思いを新たにした。
友達に何でもないLINEをする、みたいなことが出来ないタイプの人間である。こんなくだらないことを送ったら迷惑かなとか、わざわざ連絡するようなことじゃないかとか、そんなことを考えて躊躇ってしまうような人間である。でもたまにはノリと勢いで連絡して旧交を温めるのも悪くないっすね。そんなことも含めてとても素晴らしい映画体験が出来た昨日でありました。

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