オオカミとウサギの森
むかしむかしある森にとても乱暴者のオオカミが住んでいました。オオカミはいつも小さなことですぐに腹を立てては、同じ森に住むウサギに八つ当たりをして、バラバラにして殺してしまうのでした。オオカミの狼藉に困り果てたウサギたちは人間の猟師にオオカミ退治を頼みました。猟師はウサギの頼みを聞き入れて、ぴかぴかに光る自慢の鉄砲でズドンとオオカミを撃って殺しました。森には平和が訪れ、ようやくウサギたちは安心して眠れるようになりました。
ウサギたちの憂鬱の原因を取り除いた猟師。『うさを晴らす』という言葉はここから来ているのだとする説と、嫌なことがあるとウサギをバラバラにして鬱憤を晴らしていたオオカミの行動から『うさバラし』という言葉が生まれ、そこから『憂さ晴らし』という漢字が当てられたのだという説があるそうです。
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