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10年越し


お久しぶりです。
いよいよ長野県リーグ1部が開幕しました。

コロナウイルスの影響があり、リーグ自体を開幕するかどうか微妙なところでしたが、真っ先に社会人リーグが開幕し、それに続いてJr,Jrユースと続いていくところです。

それぞれ健康チェックシートをつけたり、気を使いながらリーグは動いていきますが、一時はなくなるかもしれなかった試合があるという事実はとてもうれしいことで、公式戦という緊張感があることにただただ感謝です。

そんな中、先日6/21㈰のリーグ開幕戦は
松本 アルウィンサブで行われました。

アザリー飯田 新メンバーも加えての開幕戦。
今年は都市大の後輩も多く入ってくれて、平均年齢もかなり若くなりました。(僕が中堅くらいの年齢です。笑)

結果は
アザリー飯田 2-1 諏訪FC
(前半1-1 後半1-0)

でなんとか開幕戦勝利を飾ることができました。
そしてその試合で先制点を挙げることができたんですが
ちょっとその話をしたいなと思います。



少しの自信


久しぶりの公式戦で、チームもなかなかうまく合わせることができない中
少しだけ自信というか、なんとかなるだろうと思っていたことがありました。

18番吉田の存在です。

彼は自分がアザリーのジュニアユースの頃からの相棒で
当時は彼がMFで10番
自分が11番をつけてFWをしていました。

お互いに違う高校に進学し、大学へ。
そして生まれ育った飯田に帰ってきたわけですが
実は去年から一緒にプレーはしていたし、一緒にジュニアユースの子供たちを教えています。

去年もトップチームで一緒にプレーする機会があったんですがチーム事情により自分はCBを、吉田はコーチメインでなかなか試合にこれなかったことで、あんまりいいシーンをつくったりはできませんでした。

もちろんCBだったからパスを受けるような状況自体がなかったです。(笑)


彼はジュニア時代から知っていて、トレセンでも一緒にやっていたし、結構昔からの仲なのです。


10年前


中学生(15歳)の頃、ずっと自分にパスを出し続けてくれた吉田。
スペースを見つけるのが上手で、ふんわりしたパスは吉田にしか出せない持ち味でした。
それでも中学生の頃の3年間ずっと、ずっと要求し続けて。
ずっと合わせてくれていました。
目を合わせなくてもここに来るだろうなと予想できるくらいイメージを共有できている自信があります。というかそれくらいずっと合わせ続けてきたんです。

中学生の頃の自分は本当に点を取りましたが、このパスがあったからこそ活きていたんだと気付くのは高校に進学してからでした。



イメージの共有


FWがゴールを常に狙い続けるには、活かしてもらう必要があります。
川崎フロンターレなら中村憲剛のような。
ガンバでいえば遠藤保仁のような。
FWの得意な形を意図して作り出すパスを出せる選手。
最近そういうパサーといわれる選手は減ってきている気がするし、
FWも色々なパターンで点を取れる選手が多くなってきて
現代サッカーにおいてはパサーにあまりフォーカスされること自体が減ったかなと思います。
というか現代サッカーにおいてそんなに重要視されなくなってしまったのかなと世界を見ても思います。


自分が高校に入り、M角というスーパーなパサーに出会いました。
吉田とは正反対の鋭いパスを通す選手でした。
ここだと思ったスペースにパスを通す天才でした。

その頃はとにかく楽しくて、要求したスペースにどんどんパスが
でてきて、ガンガン相手の隙をつくようなサッカーをしてました。

でも高校のスタイルが彼を徐々に変えていってしまい
自分がイメージ共有できるパサーは消えました。
彼は真面目なボランチになりました。
良くも、悪くも、失わないボランチです。

スペースにボールを落とすということはそれだけボールロストの可能性も高いので、それがよく思われなかったのかなとも今更思います。
活かせなかったFWの責任でもあります。

そして自分も徐々に持ち味を出せなくなり、高校ではMFになるのです、、、、。


10年越しのアシスト


やっぱり90分もある試合の中で、一瞬生まれるスペースを共有できることってなかなか少なくて、一瞬のタイミングでオフサイドになるし、状況も変わっていってしまうわけで。

でも今シーズンの開幕は
13番に変わった自分がOMF
18番に変わった吉田がボランチで

スペースを共有できる自信がすこーしありました。
それはただの感覚的なものです。

で、来ました。要求通り。

ずっと目を見てました。
目が合うまでずっと。
あ。来るなここにって飛び込みました。

自分がFWやってて面白い瞬間はここだと思うんですよね。
点を取るのももちろんだけど、イメージが共有できた瞬間。

アシストはもちろん、吉田です。


25歳になって


吉田のお父さんが撮ってくれた写真なんですけど。


上沼さんと、吉田と、自分。

いまになっても色褪せない写真です。

中学生の引退試合となったラストゲーム、彼のパスから得点することなく終わってしまいました。

10年越しにこのパスに合えたな、と同時に
もっと増やしていければなと思います。


今シーズンも頑張っていきます!応援よろしくお願いします!

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