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スポーツマネジメントから学べること

毎週水曜の早朝(7〜8時)に行っている、文化雑談会「トーキョーアーツのれん会」の話題を共有するnoteです。
※今後の予定やおすすめ書籍の案内は最下部にあります。イベントの告知もあります!

〔前回ののれん会では...〕

◎今回は、最近東急エージェンシーを退職して、多様な働き方を始めた飯塚俊哉さん初参加(観光マーケティング協会)。スポーツマネジメントがご専門とのことで、スポーツ界の話題を提供くださいました。
例えば中学高校の部活が一つの学校で組めなくなっていて地域クラブにするような形で組み直すようなことが起こっているという話から、ヨーロッパのスポーツクラブ文化の話をし、Jリーグや日本サッカー協会のコミュニティの作り方の話題へと移りました。

日本サッカー協会の地域リーグだと 一試合5,000人くらい集まるような規模感で、選手がローカルのコマーシャルに出演するなど、地域を重視した活動をしている。芸術団体や、芸術関係の連盟・協会がメジャーのサッカーや野球の規模感は真似できないとしても、Bリーグ(バスケ)、Tリーグ(卓球)などのコミュニティづくりやファンドレイジングを参考にしていくことも必要ではないか、また、例えば芸術団体や芸術祭などにおいては、アーティストの出身県の県人会もアプローチの対象になる、という主に団体のコミュニティづくりやファンドレイジングの話題を話しました。

◎セゾン文化財団の福冨さんからは、お金を出し合うといえば、ということで、マース・カニングハムのためにジョン・ケージなどの友人がお金を出し合ったのが起源の助成制度が紹介されました。

▼Foundation for Contemporary Arts(英語)
http://bit.ly/F-C-A

◎また、私の話題として、アーツマネジメントの講義などをするときに使うスライドで、文化進行の制度のあり方を、20世紀的 = 文化施設、21世紀的 = アーツカウンシル、としてきたのだが、先日行った那覇でのレクチャーで、参加者から「21世紀的のその先はなんだと思いますか?」と問われ、「あ、クラウドファンディングですね」と答えたというエピソードを紹介しました。よく考えると、アーツカウンシルは20世紀の制度で(近代的文化施設は19世紀)で、21世紀がクラウドファンディングだなと思い直し、資料を更新する必要があると感じたという話をしました。
「アーツカウンシル」については、のれん会にもたまに顔を出される太下義之さんのこの本をどうぞ。
▼「アーツカウンシル」太下義之 著
http://bit.ly/AC-ohshita

◎日経の東さんは、まちなかにある美術作品(パブリックアート)について最近、内海聖史さんの作品がパレスホテル東京や、虎ノ門ヒルズで観られるという話題を提供されました。
▼パレスホテル東京
http://bit.ly/palace-hotel-uchiumi
▼虎ノ門ヒルズパブリックアート
http://bit.ly/trnmn-uchi

地域芸術団体のコミュニティづくりやファンドレイジングのヒントなどが語られた朝の1時間でした。

2018.10.31 @& COFFEE MAISON KAYSER 銀座一丁目店 4名参加

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【今後の予定】
11/14 7:30~ & COFFEE MAISON KAYSER 銀座一丁目店
11/21 PUBLIC HOUSE 渋谷
11/28 7:30~ & COFFEE MAISON KAYSER 銀座一丁目店
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—今週のおすすめ書籍---
サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠
ジリアン テット (著), 土方 奈美 (翻訳)
http://bit.ly/silo-effect
一言コメント:高度縦割り社会に対して「アート」に何ができるのかのヒント満載
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【告知】
私事で恐縮ですが、下記のイベントに出演します。
働き方のフジロック、「Tokyo Work Design Week」のイベントでアートの働き方を考えます。
▼11/21(水)19:30 Tokyo Work Design Week 「変なこと(アート)を仕事にする」
http://bit.ly/TWDW20181121

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