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アートボランティアの研究と、家族経営の美術館計画、そしてサモアの芸術文化状況について話しました。

毎週水曜の早朝(7〜8時)に行っている、文化雑談会「トーキョーアーツのれん会」の話題を共有するnoteです。
前回は、渋谷のカフェ PUBLIC HOUSE渋谷で行いました。
※今後の予定やおすすめ書籍の案内は最下部にあります。
今回は、北は青森、南は福岡からの参加者が集まりました。

◎室内さん(大学院生)
社会デザイン学としてアートボランティアについて研究中。
サポーター活動が盛んなイメージのこへび隊とテラッコにWEBアンケートを取る。サポーターから転職や新しい活動を立ち上げる事になった人のきっかけを研究している。

◎西田さん
卒業3年目 淡路町のカフェでバイトしつつ、日本画家として活動している
曽祖父が小林古径のお弟子だった。その曽祖父の美術館を作ることになっている。まずは家族経営で建てて、公益財団法人化する。
いずれは地域の人たちが運営できるような場所にしていきたい。

◎大澤寅雄さん(福岡から参加)
小金井市はけの森美術館が、個人美術館から市に寄贈された。カフェが気持ちいい。事業収入の立て方として、東京芸術劇場やLAのディズニーホールは駐車場収入が大きい。立地が都市の場合はそういう方法もある。
また、最近は地方創生で個人美術館を建てるのも流行している。

遺作を寄贈する方法でなく、家族で美術館へ収めることで曽祖父の再評価にもつながるのではないか。文化財保護法が変わり アーカイブズ学を学べることが多くなったがそういうところと連携するのも一手では。

室内さんの学ぶ立教大学ではデジタルアーカイブ学会の先生がいる。
デジタル・アーキビスト資格も取得できる。総務省 デジタルアーカイブの助成があり、そこに美術品の整理もある。

◎前田さん(生協)
地域のNPOと生協をつなぐ活動をやる仕事に変わった。
平時から地域の様々な団体が連携するようにしようという活動をやっている。アートの様々なNPOとの連携もありかも。

◎慶野さん(青森から参加)
昨年度まで、サモア国立博物館に海外青年協力隊で学芸員として派遣されていた。今期からはACAC(国際芸術センター青森)で学芸員になった。
サモアではワークショップなどを行っていた。博物館にも学芸員資格を持っている人が少なく、企画展を自分たちでやったことがない人が多い。太平洋諸島だと植民地だったところが多く、旧宗主国の文化ばかりになっていることが多い。
70年代から活動している、サモアティーチャーズダンスグループが出色。
太平洋諸島で4年に一回文化の祭典があり(来年はハワイ)、そのグループもこれに出るために結成された。
1899年ドイツにより占領。現在の言語は、サモア語と英語。
第一次大戦後はニュージーランドが委任統治し、1962年太平洋諸国ではじめて独立した。
男性はフォノという村の主の会議が忙しくて、公務員などは女性が多い。
サモアでの芸術文化の需要としては、キリスト教協会のための建築やカービングなどに一番需要がある。

他にも、アジア諸国における近代化についての国ごとの違い、などのテーマについても話しました。

人数が集まり、話足りない朝でした。

2019.4.27 @PUBLIC HOUSE渋谷 9名参加
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【今後の予定】
5/8 ALLMOST PERFECT TOKYO(新御徒町)初開催!
5/15 PUBLIC HOUSE 渋谷
5/22 ALLMOST PERFECT TOKYO(新御徒町)
5/29 PUBLIC HOUSE 渋谷
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—今月のおすすめ書籍—
ルールメイキング: ナイトタイムエコノミーで実践した社会を変える方法論
齋藤貴弘(著)

一言コメ:のれん会にも参加してくれた齋藤弁護士の初単著。文化関係者も必読!
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Photo by John Abel "Samoa School children" (CC BY-NC-ND 2.0)
https://flic.kr/p/6AqL3y

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