8月6日 8時15分 広島。
1945年8月6日、8時15分広島。原子爆弾投下。
6時30分からのラジオ体操を終えて帰ってきた小6次男が、朝のニュースを見ながら「今日、広島に原子爆弾が落ちた日だって。」と言った。
そうだね、と答えながら朝の支度をいそいそとしていると、「平和祈念式典、見られるんでしょ?どこで?」と聞くのでNHKだよ。と答えた。
彼はどうやら戦争というものに多少興味があるらしい。
休校中に長男の学校でおすすめ本として紹介されていた『綾瀬はるか「戦争」を聞く』という本を私が購入して読んでいたら、その後に漫画やゲーム攻略本以外あまり本を読まなくなった次男がおもむろに読み出し、あっという間に読破してしまっていた。
8時になったら、次男はNHKにチャンネルを変え、ソファに姿勢を正してじっとテレビを見ていた。
今年で終戦から75年。75年は草木が生えないと言われていた広島は、今は草木も青々と生え、活気を取り戻している。
次男と同じ小学6年生の広島こども代表の2人は「人間の手によって作られた核兵器をなくすのに必要なのは、私たち人間の意思です。私たちの未来に核兵器は必要ありません。」と訴えていた。
私や息子、私の親でさえ戦争を知らない。ましてや、原爆を投下された広島・長崎にゆかりが特になければ戦争について考えることは1年の間でごくわずかだ。これは私の感覚だが、現在は私が子供の時より戦争に関する番組や事案について触れる機会が減っているように思う。
8時15分、黙とう。 次男は何も言わずにすっと立ち上がり、1分間の黙とうを捧げた。
自分の知らない戦争を知ろうとする、その気持ちを大事にしてあげたいと思った。
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