過信してリハビリに失敗した話
やってしまった。
リハビリに失敗したことを自分への備忘録として残す。
*
病院で生活リズムを整える段階まで回復したと言われて、一週間半。
午前中家事をこなして、午後には趣味をして、楽しく過ごせるようになった。
ここまで来るのに約二カ月。いやもっとか?とにかく長かった。
やっと満足に家事ができるようになった。
旦那に三年ぶりにお弁当も作った。
旦那とアフタヌーンティーデートにも行けた。
だから、もう元気になったと勘違いをしてしまった。
WBCの決勝戦の日。午前中は私も例にもれず、にわかファンとして決勝を観戦。午前中の家事はこの日は特別お休みにして、午後は暖かいから散歩でもしてみよう、なんて思って外に出た。
そこまでは良かった。
車などの大きな音が苦手なので、耳栓をつけて対策しながら散歩をした。
二十分ほど歩いて目的地に到着。
まだまだ元気だな、と思った。ここで帰れば良かったのだ。
さらに目的地周辺を散策してみた。
まだ元気。
それならと思い、その日チラシで見た場所を偵察しよう。
それがいけなかった。
散歩は行って帰るまでが散歩。
行きに歩いた分だけ、帰りも歩く。
失念していた。
チラシの場所は近いかと思ったら、案外遠かった。
第二の目的地について、
まだ元気
ちょっと疲れたけど
お腹空いたな
と思って、大丈夫そうなので耳栓をはずしてみることにした。
これも間違いだったかもしれない。
帰り道、途中から遠くのスーパーに行くのと同じ道になったので、家までの距離感は分かっていた。疲れたな、思ったより遠くに来てしまったと思った。
*
近所のコンビニあたりに着いたときに、おかしいことに気が付いた。
駐車場に停まっている車から降りてくる人が怖い。
すれ違う人と目を合わせたら殴られる。
そう感じた。
そこでやっとおかしいことに気が付いた。
これは症状だ。症状が出ている。
家に帰って休んだが、ぐったりとした感じが抜けない。
慌てて旦那に体調が悪い旨の連絡を入れる。
頓服の薬も一応飲む。効いた感じがした例はないが。
周期的にも悪くなりやすい時期だった。
*
この日気づけば散歩で
5km、2時間ほど歩いていた。
元気な人でも疲れる。
というかこの地域で車を持っている人なら絶対に歩かない距離。
代償として、
一週間ほどリビングに敷いた布団に寝たきりで過ごした。
被害妄想も再発した。
病院に行く地下鉄の中で、
周りの人全員が私に敵意、殺意を持っていると思った。
帰りは地下鉄に乗れず、タクシーで帰った。
*
やっと元気になったのが、今日(3/30)。
元気になりすぎて逆にじっとしていられないくらい元気になった。
ただここで無理をしてはいけない。
またぶり返すぞ。
まだリハビリ期間なんだ。
いや、違う。療養期間にすると決めたじゃないか。
全く忘れていたのか。
母親には病識が薄い、と言われた。
来月旦那が長期の出張に行くので、
その間旦那が安心していられるように元気にならなければ。
この病気は入退院を繰り返す人が多い。
だが、私は二度と入院はしたくない。
今回は一週間の療養で済んでよかった。
同じ轍は踏まない。
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