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フランス留学週記#04

前がき

段々と更新ペースが落ちてきて、
タイトル回収になりつつあります。Ryuです。

前回の記事はこちら(趣味全振りにお付き合いいただきありがとうございます)

今回は、前回紹介した映画「パルプフィクション」を
見るきっかけになった、円盤大爆死のあの作品。
チェンソーマンについて書いていきます。

欲望に序列なんてないですよ。
文句言ってくる人いたら夢バトルしようぜ夢バトル

電ノコ男の話

日本語に訳すとしたら
「怪奇!電ノコ男」って感じですかね。
三人組で一人だけR-1の決勝行けなさそうな名前。

ちなみにフランスの書店、漫画コーナーに行くと
全巻綺麗に取り揃えられております。タツキ先生の短編集もさぞ当たり前のように。
Emilyみたいな人が漫画たて積みでレジに持ってくの見ると
どこか感動すら覚えますね。

ざっくりあらすじを説明すると、

人の恐怖の感情が悪魔となって現れる世界で
チェンソーの悪魔(?)の力を持つ主人公が
困難に立ち向かっていくよ!
って話です。

でもこの紹介をすると、
チェンソーマン好きな人はもしかしたら嫌がるかもしれません。
と言うことで別の言い方もご用意。

1日を生きることに精一杯だった少年が
いろんな欲を覚えていって、
ルールとか権力とか責任とか情とかに絆されながらも
自分の欲を貫き通していくよ!
って話です。

要は主人公が欲望全開で気持ちいいってことですね。
ラーメンもヒロインもチェンソーマンも
濃厚コッテリが最高ですね。脂ギトギトだぁ。

圧倒的情報量

この漫画いいところを語ろうと思えば
twitterでもnoteでも語り尽くせないほどあるのですが
一つ挙げるとしたら圧倒的な描き込みです。

それが最も象徴的に現れているのが、
作中9巻で登場する「銃の悪魔」。

詳しくはネタバレになるので記述しませんが、
表面のボスみたいな立ち位置のキャラクターです。
ビジュアルが凄まじいのは勿論ですが、
特筆すべきは彼がもたらした被害状況の説明文なんですね。

銃の悪魔により街や人が蹂躙されている描写のその上で
まるで翌日の朝のニュース番組のように、
大きな災害や戦争での魂を偲ぶ慰霊碑のように、
はたまた小学生が好きなポケモンをノートにリストアップするように

ズラァッッッッッと
死んだ人の名前が書いてあるんですね。

人間、ショッキングな場面を見るのは辛いです。
人が複数人死んだとすれば尚更でしょうね。
でも、もっと辛いのは
その人たちがただのリストの中の
一つの項にしか見えない時が一番辛いですね。

そんな怖さを、
圧倒的手法で描いた先生に脱帽しつつ
人をリストとしてみないように
この時期だから思い返しておきたいですね。

「君の名は」の糸森における災害記録も
同じような形をとっていましたね。

美しさと儚さと、悲しさは割と表裏一体ですね。
長く残るものには病的な美しさを感じない気がします。


Easy revenge!

少し重くなったので
気楽な話をして筆を置きます。

チェンソーマンの後半部で
先輩が後輩にタバコを返すって言うシーンがあるんですよね。
(ネタバレ防止でぼかしまくってます。)

先輩はもうその後輩に会うことはできないから
最後の預かり物ってことでタバコを返すんですけど、
後輩としては先輩がいなくなる理由を作った相手は憎いですよね、同じ目に合わせてやりたい。

そんな時にタバコに書かれていたメッセージが
「Easy revenge!」
日本語だと「気楽な復讐を!」って感じです。

肩の力抜かないと重い荷物は持てませんね。
ひとしきり悲しんだ後は
腕をひと回しして前が向けるのが健康的ですね。

サンドイッチマンもそんなこと考えてたのかな。

本当の幸せなんてなかなか見つかりません。
気楽に行こうや、カローラ2にでも乗って

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