アニメ勢による実写映画版『からかい上手の高木さん』感想
先日実写映画版の『からかい上手の高木さん』を見てきました。
『高木さん』に関しては映画含むアニメ版を一通り見た程度だったのですが、友人に誘われ思いがけず鑑賞することに。
あまり期待はしてませんでしたが、なんとびっくり。意外と面白かったです。
というわけで、ドラマ版やアニメ化されてない原作エピソードを知らない、アニメ勢の視点からの感想を書いていきたいと思います。
※具体的なネタバレは極力避けます。
まず登場人物のキャラ造形について。
マンガの実写化というと、どうしても原作やアニメからのキャラ変更にモヤモヤすることが多い私ですが、この作品は概ね原作に忠実なキャラ付けになっていて一安心でした。
(浜口、北条さん、田辺先生あたりは若干変わってるけど、まあ許容範囲内)
中学卒業から10年後ということで、精神的に成熟しているけど当時の性格の面影はしっかり残っているのはいい塩梅だったと思います。
「原作基準でも、こういう未来はありえるかもなぁ」と思わせてくれました。
特に中井君がしっかり中井君していて個人的にツボでした。というか全体的に俳優さんたちの演技が上手かったです。素人目線にはなっちゃいますが。
続いてストーリーに関して。
母校の中学で体育教師をしている西片の元に、教育実習生として高木さんがやって来る、というストーリーです。
西片がしっかりと高木さんにからかわれる様子を挟みつつ、二人の関係に名前がつくまでの過程をとても丁寧に描いていたので好印象でした。
こんなこと言うのは失礼かもしれませんが、
しっかりと『高木さん』してました。
10年後だったり、明確なストーリーがあったりと言った違いはあるものの、時折原作(やアニメ版)の空気感を感じることができました。
途中からは西片が担任するクラス生徒のエピソードが描かれますが、あくまで終盤の展開や二人のセリフに説得力を持たせるためのストーリーといった感じです。このようなストーリー構成から、
「最後のシーンを絶対に適当には終わらせない」という、制作側の覚悟が感じられました。
私は『かぐや様』の実写版が原作無視の意味不明な展開で終わったことにムカついた記憶があるので(笑)、こういう形で原作へのリスペクトが感じられたのは良かったです。
このように意外と楽しめた作品ですが、少し気になった点もあります。それが、西片がキャラ設定に忠実なせいで、一部のシーンが冗長に感じられた点。
まっすぐな性格だけど基本的には自信なさそうに喋る、というのは彼の特徴をよく再現しているのですが、正直「もうちょっとはっきりと喋りなよ」とツッコミたくなる場面が何度かありました。実写だとモノローグでは饒舌であることが表現できないのも相性が悪かったですね。
中学卒業から10年後なので西片はもう25歳のはず。喋り方にもう少し落ち着きがあってもよかったかもしれませんね…
色々書きましたが、実写映画版の『からかい上手の高木さん』はアニメ勢でも概ね楽しめる内容でした。
私以外の原作勢、アニメ勢も、配信に来た際に見てみると案外楽しめる…かも?
というわけで今回はこの辺で。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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