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【小ネタ】MATSUI Bank~金利0.2%の普通預金口座~

松井証券が、NEOBANKをべースにした、MATSUI Bankを昨年オープンさせた。普通預金金利0.2%で、楽天銀行(0.1%)や、イオン銀行(0.15%)の倍ぐらいの金利だ。

三菱UFJ銀行は、年0.0010%(現在は0.02%に上がっています)で放置されている。この数値をつかい、円預金ではインフレで負けるとか、金融機関は誇大広告するが、少なくとも0.1%レベルの金融機関は多くあるので、最低年0.1%で議論して欲しい。

ちなみにauじぶん銀行だと、ベースの0.03%に細かく優遇金利を積み上げれば、業界最高水準の年0.33%になるらしい。ドコモも頑張って欲しい。


0.1%増、100万円普通預金を保持していたとして年1,000円の差、生涯を通じても微々たる成果だけれど、このレベルで手を抜きたくない。

金利0.2%は変動金利で、新NISA祭りが終われば、下げられるかもしれないし、ゼロ金利が解除されたら、0.5%とかに増加するかも?

松井証券の証券口座はメインではないが、NEOBANKを試したかったので開設した。

2月の時点で、3万口座を達成している。

なかなか高機能なので、小ネタとして書いてみる。


松井証券とは?


MATSUI Bankを紹介する前に、少しだけ、松井証券を復習しておきたい。

業界4位の老舗のネット証券で、もともと対面証券であったことが最大の特徴。サポートには定評がある。こういう根っこの部分は、継承され活かされていくのだろう。

私は、野村證券からの株式移管用口座として、2年前から使用している。株式売買だけしか使用していないが、ツールが使いやすい印象がある。株式手数料は、日50万円以上の取引は有償(NISA口座では無償)だが、ネット証券としての基本機能は問題ない。

松井証券は、クレジットカードでの投信積立機能がない。でもそのうちに対応するだろう。FXは、100円から自動売買する機能があり、スプレッド幅が多少大きいが使ってみたいとは考えている。

統合報告書2023が公表されている。自社の強み弱み分析や人的資本のページなど、なかなか面白い内容が記載されている。

「投資をまじめに、おもしろく」というコーポレートスローガンにも共感できる。


MATSUI Bankの基本機能


開設できるのは、松井証券ユーザーのみで、正式な銀行名は、

住信SBIネット銀行マツイ支店

になる。ちょっぴり変な感じ。


基本機能は充分だ。

MATSUI Bankを使うことで、楽天証券のように、証券口座と銀行口座間の投資資金の移動が自動化できる。

・普通預金金利0.2%
・松井証券の証券口座との自動入金機能
・振替口座(定期自動入金もあり)
・ATM手数料、無料
 (引出しと預入れ合わせて月5回まで)
・他社振込、無料(月5回まで)
・年金受取可
・外貨預金(海外での米ドル決済可)

振替口座にできるので、クレジットカードの支払い口座として活用できる。振替可能な金融機関は豊富だ。

海外でのドル決算機能が興味深い。ソニー銀行でも類似のサービスがあるが、いつか試してみたい。


口座開設


口座開設は、特に難しい点はないが、設定途中でSMS認証が必要なので、認証する携帯電話番号を事前登録する必要があった。

松井証券とは、別会社なので、MATSUI Bank用にユーザーネーム(ID)、パスワードの登録が必要だ。

まずは、メインクレジットカードの振替口座として利用を開始した。将来的に年金受取口座でも活用できれば、金利0.2%の一時資金保管口座として重宝しそうだ。

ATMは、イオン、セブン、ローソン、郵貯で利用できる。手数料は、引出しと預入れ合わせて月5回まで無料なので、問題ない。

楽天銀行等からのネットリンク入金で松井証券側にオンライン入金して、必要に応じて松井銀行へ出金すればよい。

松井証券から、松井銀行への出金は、リアルタイムでないので注意が必要だ。


振替口座


今回登録したクレジットカードは、紙での申請が必要な金融機関だったので、申請用紙を請求し返送した。MATSUI Bankには印鑑登録がないが、申請用紙には捺印(捺印だけすれば、どんな印でもよい。以下リンク先参)が必要だった。


申請が受理されるとメールで連絡がくるので、MATSUI Bankのサイトにログインして、14日以内に最終確認が必要だった。

引落も、事前に金額、時期のお知らせがショートメッセージで発信されるので、安心だ。

MATSUI Bankデビットカード


MATSUI Bankデビットカードを、念の為、作成した。

マスターカードのタッチ決済搭載で、松井ポイントでの1%還元だ。松井ポイントは、他のポイントへ交換可能だ。1ポイントからの交換ではないので、多少使いづらい。

デビットカードがあれば、手持ちのすぐに使わない現金は、コンビニのATMでサクッと入金して、0.2%の金利を得られる。

カードの実物は、金属っぽさのある、きれいな緑色(以下リンク先参)で気に入った。

ガンダムのザク色のようでもあり、圧倒的なレア感がある。


まとめ


パートナー企業へ銀行機能を提供するBaaS(Banking as a Service)プラットフォーム、もうネット銀行は、すべてNEOBANKの基盤でいいんじゃないかと感じた。

現在、私は、ネックス証券に新NISA口座を開設し、オン銀行、コモと連携させた、独自のマイド経済圏を構築しつつあるが、イオン銀行に加えてMATSUI Bankも維持するのは、いささか重い。

マネックス証券は、すぐにでもdカードでの投信積立を開始してくれると考えていたが、なかなか動きが鈍いし、他にも少し、引っかかるところもある。

かっこいいマイド経済圏が構築できないようなら、松井証券や楽天証券へ、NISA口座を速攻で移管することも想定しながら、しばらく使うことにした。


【今日のひとこと】


私は何か問題を考えたいとき、心の引き出しを一つ開ける。問題が解決するとその引き出しを閉め、また次には別のを開ける。眠りたいときには全部の引き出しを閉める。

(フランスの皇帝 ナポレオン・ボナパルト)

新しい金融システムを考察したい時、新たな口座を1つ開ける。考察が終われば、不要な口座を1つ閉じる。そうやって自分の金融システムを高度化させていきたい。


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