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【LEV DAY4】リーダーシップ開発と倫理・価値観④

クラスの学び

セッションA
【テーマ】リーダーシップ開発のための自己観照①価値観を見つめる
【ケース】スタッフィング・ジャパン:増田の迷い

セッションB
【テーマ】リーダーシップ開発のための自己観照①倫理観を見つめる
【ケース】若竹堂:工場長白川の決断

このクラスは、学びではなく、気づき。
気づくためのヒントや考え方は学ぶが、本質は自分との対話だ。

今回から、前半が価値観、後半からは倫理観のパートに入った。

かみ砕いて言えば、
価値観は、自分が大事にしていること、大事にしたいこと
倫理観は、自分が正しいと思うこと、自分がこうあるべきと考えること

この場では、“自分”を主語に置いているが、チームや会社を主語に置いて考えることも必要だろう。ただしこのクラスではあくまで“自分との対話”だ。

前半の価値観パートでは、自分の働く目的、動機はなにか。自分の根底にある価値観と、その価値観形成に影響を与えた原体験や人物はなんだったかを考えた。

前回キャリア・アンカーに当てはめて考えた自分の価値観は、自律・独立と起業家的創造性だと思った。もっと平たく言うと、自由といっていいかもしれない。

自由は、自分に由る、と書く。

自由(じゆう)とは、他からの強制・拘束・支配などを受けないで、自らの意思や本性に従っていることをいう。
-Wikipedia-

不本意なことを人に命令されたり、自分が納得できないと、途端に意欲が低下する。「上がこう言ってんだから、何も言わずただ従ってればいいんだよ」が絶対にできない。そこに気づいたとき、少し肩の荷が下りたような気がした。

そして後半は倫理観を考えるパート。

グループワークでも論点に上がったが、正しさとはなんだろう?
何年か前に、ハーバード大学マイケル・サンデル教授の『これからの「正義」の話をしよう』を読んだ時も、トロッコ問題について考えてみたときも、答えは出なかった。

自分にとっての正しさとはなんだろう。あまり考えたこともなかった。

クラスのディスカッションを通して思ったのは、清廉さと、時には清濁併せ吞むこともあるという考え方の狭間で、自分はどこに線を引くのかということだった。自分が大事にしていることを守るために、自分が正しい思う道を選べない時にどうするのか、とか。

価値観についてはある程度自分で理解できていたが、自分の倫理観とはなんだろうと自問自答する回だった。

理解は言葉
「自分の個性をどれだけ理解し、言語化できているか

実戦に向けて

自分の価値観やクラスメイトの価値観などを聞き、皆違うしそれでいい、ということは分かった。個人の価値観や倫理観に正解も間違いもない。

しかし、会社という目的を持った集団の中では、全員の価値観を公平に取り扱うのは難しい。

「私はこれが大事だと思う。」
「いや私はこうすべきだと思う。」

こんなふうに、どちらも正しいと思える個人の価値観を基準に対立してしまうことはある。

その時に判断基準になるもの。それが企業理念や行動規範、コアバリューと言われるようなものだろう。

他者に悪影響を及ぼさないのであれば自分の価値観や倫理観に従って生きればいいと思う。しかしチームで何かを成し遂げようとする時に、チームとしての価値観や倫理観がなければ物事は正しく前に進んでいかないだろう。

行動規範をつくるにあたって、価値観に加え、倫理観という視点もあったほうがいいなと思った。

介護サービスの会社を経営しながら、経営学を学ぶため大学院に通っています。起業前の13年間は特養で働いていました。介護現場と経営と経営学、時々雑感を書いています。記事は無料ですがサポートは大歓迎です(^^)/