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10年後に何してるかなんて分からないほうがいい

いま42才で、会社を経営しながら大学院に通っている。今年の3月で卒業だが、まさか40才になってから大学院に入学するとは、10年前には夢にも思っていなかった。

思いかえせばさらにその10年前。20代の頃だが、自分が会社を立ち上げて経営者になってるとは夢にも思っていなかった。

もちろん自分の意思でやったことだし誰かに強制されたわけではないが、10年という長い目でみると、長年抱いていた夢というわけでもなく、自分がそういうことをするとは思っていなかったということだ。

さらには10代の頃、自分が介護の仕事に就くことになるとも、夢にも思っていなかった。

そんなふうに振り返ってみると、今から10年後には自分はいったい何をしているんだろうと思う。

会社を経営している立場なので、10年後にこの会社がこうなっていたいというビジョンはある。

しかしそれは会社のことであって、自分個人のことではない。

10年後に今の会社は10倍程度の規模になっている予定だが、自分がどうなっているかは分からない。

そのまま経営者として活躍しているのか、誰かに立場を譲って違うことをやっているのか。

時々、10年どころか30年先のことまで考えている人に出会う。

30才までにこれをやる、40代ではこれはやる、50代の頃にはこうなっていると目標を立てて、それを実現するために頑張っている人。こういう人はホントにそれを成し遂げてしまうと思う。

本当にすごいなと思う。

その一方で、自分もそうありたいかというと、それはノーだ。

10年後に自分がどうなっているか、分からないほうがワクワクする。逆にそれが分かっていたり想像の範囲内だと、ガッカリしてしまうと思う。

そういう性格なのだ。

どっちがいい悪いということではなく、性分の違い。

かといって、将来のことを何も考えずに、毎日を漫然と暮らしたいわけではない。それは退屈だしおもしろくない。

今やるべきことを一生懸命やりつつ、その結果どう転ぶかは楽しみにとっておきたい。

この心理を的確に代弁してくれたのが、田坂広志先生の「導きたまえ」だ。最後にリンクを貼るのでぜひ観てほしい。

実は、田坂先生はそういう意味で言っているのではないが、僕はそういう解釈をしたのだ。

今やるべきことは一生懸命やる。
でも10年後にはどうなっているか分からない。

52才の自分がとても楽しみだ。


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介護サービスの会社を経営しながら、経営学を学ぶため大学院に通っています。起業前の13年間は特養で働いていました。介護現場と経営と経営学、時々雑感を書いています。記事は無料ですがサポートは大歓迎です(^^)/