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【MGA DAY2】アカウンティングⅡ②

【テーマ】管理単位ごとの収益性把握:ABC(活動基準原価計算)
【ケース】「顧客別収益性の分析」「リージョンフライ:航空業界におけるコストカット」

クラスでの学び

今回のテーマは間接費の配賦。配賦とは「コストを割り振ること」だが、こんな言葉、起業してから初めて知った。

一つ目のケースは食品卸しの会社。顧客別にどのような営業活動等が行われているかを定量化し原価を求める。

二つ目のケースは、部門等に直接紐づけできない間接費の負担をどのように割り当てるかを、航空会社の路線単位で考えるケース。不採算路線を廃止することで営業利益は改善するのか定量分析し、目的に合った配賦方法は何かをディスカッションした。

ABCとは、Activity-Based Costingの略。活動基準原価計算。どの製品やサービスのために発生したのかがわかりにくい間接費を、それぞれの製品やサービスのコストとしてできるだけ正確に配賦することによって、生産や販売活動などのコストを正確に把握していこうという考え方。製品の製造や商品の販売に消費された原価(費用)を計算する、原価計算の手法の1つ。

~グロ―ビス経営大学院の用語集より抜粋~
ABC(活動基準原価計算)とは?

ケアマネジャーの試験勉強の時だったか、税金や保険料の負担について応能負担/応益負担というのが出てきたが、ここでも出てきた。

ABCについては自社の間接費配賦をどうするか悩んでいた時に1冊本を買って読んだが、製造系のケースばっかり載ってたのでサービス業には向かないんだろうかと思い、途中で読むのやめた笑

しかし講師から、「サービス業でも売上をあげるための活動はしているんだから関係ない。活用できる。」と聞き、認識を改めることができた。

間接費の配賦については自社でもまだまだかなり悩んでいて(一人で悩んでいるんだけど…)、まだメスを入れられる部分がたくさんある。結局は何を見たいのか、何を意思決定したいのかによって配賦基準は変わるし、その配賦基準によるメリット/デメリットは何かをしっかり見極めなければならない。

実践に向けて

自社では、事業所数+本社で6つの部門別P/Lを作っている(B/Sは無理だけど)。前の税理士さんの時に間接費の配賦で悩みまくった挙句、配賦方法が決まるまではいったん間接費計上用の部門作って本社経費としましょうみたいな感じになり、そのままズルズルときている。なぜかというと、これが楽だからだ。

もしABCを使って間接費を配賦するとなると、リソース、アクティビティといったデータ収集から始めなければならないし、更新も必要だ。

小さい会社だと間接部門に割ける人件費など限られているし、そこに自分の時間を取られるのもいやだ。そもそもそこまでして何を見たいのか、何を意思決定したいのかがまだ弱い。

とはいえ、部門別P/Lで部門ごとに売上・経費・利益は出るが、間接費の配賦がうまくいってないので売上目標は掲げられても利益目標を設定しづらいという現状がある。

今くらいの事業規模だとまだ自分の業務内で利益管理はやれるが、今後のことを考えるとそろそろ各部署に売上だけでなく利益にも責任をもってもらいたいところだ。

ちょうど10月から第8期に入ったのでタイミング的にはいい。勘定科目数もそれほど多くないので、間接費の配賦基準を見直し全社だけでなく部門ごとの利益目標をしっかりと立てていきたいと思う。


介護サービスの会社を経営しながら、経営学を学ぶため大学院に通っています。起業前の13年間は特養で働いていました。介護現場と経営と経営学、時々雑感を書いています。記事は無料ですがサポートは大歓迎です(^^)/