読了『お金は「教養」で儲けなさい 著:加谷珪一

前回からだいぶ時間が経ってしまいました。
どうも、鈴鹿乃です。

今回は以前読んだこともある著書をもう一度読んでみました。

加谷珪一著『お金は「教養」で儲けなさい』

背面に記載の文章としては
「巨額の資産を築くお金持ちは、浮き沈みの激しい市場を生き抜くために「教養」をフル活用している。「稼ぎたければ大衆社会を理解せよ」「IT起業家はなぜ東洋思想にハマるのか」など、人気経済評論家にして富裕層研究の第一人者がまとめる「儲かる教養」の身につけ方」
とのこと。

この本は、いわゆるハウツー本とは違った内容。
端的にいうと「勉強しなさい」と遠回しにおっしゃっているような本ですが、「じゃあ何を?」という質問に答えてくれる。

まぁ僕も、少しでもお金が欲しかったから買った本だったんですけど、声優として頑張る上でも活かせる内容だなと感じる著書だったと思う。
お金って、パワーでもあるしね!

本著は全6章構成。
Ⅰ章「社会学」
Ⅱ章「経済学」
Ⅲ章「数学」
Ⅳ章「情報工学」
Ⅴ章「哲学」
Ⅵ章「歴史学」

文庫版サイズだったけど、結構な分量(笑)

社会学では自己管理能力と使命感の重要さ、大衆心理、支配に縛られないこと。
経済学は実は感情的であり、経済予測は当たるかどうかなんて誰もわからないこと。
数学といっても、公式を覚えたり計算を得意にするのではなく、理系のセンスを磨くこと。帰納法と演繹法(えんえきほう)を駆使すると、真実に近づける可能性があること。
情報工学では、思想と技術の関係性。水と油のようでいて実はこの二つがイノベーションの源泉であること。
哲学、歴史学は人間真理を理解する方法として。

以前読んだ時には刺さらなかったのが、今になって印象に残ったのは前回の武士道と同様。以前は「まずは哲学と歴史学を勉強しよう」としか思わなかったんだけど、今回は形而上学と形而下学(物事の本質を追求するのが形而上学で、現実的な感覚や経験をもとに理解するのが形而下学)の件。

本著も通して語っているように感じるのは、ハウツーよりもまず「本質」を見抜く目を養うためにも、「教養」を通じて知恵を育めと伝えられているように思えた。

うん。もっともっと本を読もう。
そう思わせてくれる一冊でした!

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