乱詩集 ~壱&弐~


乱詩集 ~壱~


【乱詩 #1】

平成が終わる

いつもと変わらぬ新年の幕開け
しかし、紛れもなく新時代の幕開け

どんな時代になるのかなぁ?

夢、膨らむ

ただ一つ、確実に言えることは

様々な思いを抱かせるその新時代を紡ぐのは、大人になりこの世の中枢を担う前に失敗作と決め付けられ阻害されてきたゆとり悟り世代だ

純度の高い孤独から成る氷を普段はひっそりと隠れている秘境のような喜びが溶かす

そんな、新時代の幕開け


【乱詩 #2】

そうだなぁ、例えるならば

恒星で構成された高性能高純度宇宙模型のような様々が様々と散り散りに広がっていくようなイメージで

物想いに耽るのが良いでしょう


【乱詩 #3】

もしもなんちゃらだったら

あれこれのせいだ

繋がっていく


【乱詩 #4】

そんなの全部気の所為なんだけど
なんとなくの字面や間違った言葉遣いや可笑しな文法などに囚われて惑わされて
気色悪いと感じる羽目になって嫌気を誘発させられちまう

しかし、それはその人にとっての至極正しい表現でその人にとっては変が正しく正しいが変だから……

正しさとはなんぞや
正しさとはなんぞや

正しさとはなんぞや
正しさとはなんぞや


【乱詩 #5】

変だのなんだの思わなければ
可笑しな差別も生まれない

小癪なその概念が散りばめられたパンケーキのような甘ったるさに
行列を作る盲目的集団が煩わしい


【乱詩 #6】

今や火を使うにも許可がいる
今や陽をも吸収し牛耳り爆発させる

そんなことをする暇があるなら”否”の使用を禁止しろ

しかし、結局ヒトは否定したい生き物

否定ダイスキ
否定ダイスキ

何かを言うヒトも何も聞かないヒトも
結局どっちも自分勝手


【乱詩 #7】

人は皆、自分から見た方を綺麗に美しく良くしたい

表にしたい

だからせっせとこっちだこっちだと
利己的概念に囚われ操られるがままに動かしまくる

自分の正しさを疑いもせずに動かしまくる


【乱詩 #8】

付き合う人を変えても
違う世界へ行っても

ただただそれっぽくなるだけ

慣れるだけ

人以上でも以下でもない
人以上でも以下でもない


【乱詩 #9】

誰かに似せる必要なんてない

それが例えどんなに輝いて見える人だって

それが例え身内であろうとも

あなたにはあなたしかなれない


【乱詩 #10】

人は何故、群れなければいられないのだろうか?

人は日々嘘をついている
それが大人だのなんだの言ってさ

だからお前には人望がない

崇められるスター
崇拝する肉片
戦犯やイカレタ教祖たちに信仰服従したヤツらとどこがどう違うというのだろうか?


【乱詩 #11】

発言権を与えすぎた
今の世小者なニセモノだらけ
数打ちゃ当たる大作戦

いやいやいや

こんな説を唱える僕の方がニセモノか?
一瞬でも共感したあなたがニセモノか?

需要があることがホンモノと言うのならば

ホンモノもニセモノも
ホンモノでニセモノだ


【乱詩 #12】

安くなる者が多すぎやしないかい?
まぁねぇ、安くなれば楽だからねぇ
そもそも人に高いも安いもないよ
そうだね
好きに生きさせてあげて
はぁい


【乱詩 #13】

痩せたいの?
大丈夫、キミの心はガリガリだから
体型云々じゃなくってさ
中身がスカスカすっからかん


【乱詩 #14】

現世はショウフのような人間が増えている

一体何故なのだろうか?

家庭などの不和によるストレス?
社会に対する不安?
尊敬できる大人がいないから?
尊敬できる大人がいなかったから……


【乱詩 #15】

美や性を貪らなければいられない人間を見つけたら病だと疑うべきだ

そしてなるべく関わらないように

それがアナタノ為になるから


【乱詩 #16】

何をしたって
本当に自分のやりたいことが分からないと
ずっと、ずっと
永久に
欲求不満


【乱詩 #17】

キャラクターを造り扮さなければ辛すぎるみたいだね
怒りに身を任せていないと飲み込まれてしまいそうなのだろう

弱虫で可哀想な人だ

この社会がそうさせたと言うのならば

きっと、そうなのだろう


【乱詩 #18】

大人なんていない

そこに在るのは大人という仮面被ったただの人間

それだけ

ただ、それだけのこと


【乱詩 #19】

嘘は吐くなと教えられるのに
嘘を吐かなくては生きてなどいられない世界

そんな世界はくそくらえ

そんな世界はくそくらえ


【乱詩 #20】

女子駅伝ハイハイ走破
よくやったよ
そしてよく行かせてやった
止めるべきだったという批判があることにビックリだ
可哀想だと?
それこそ自分のことしか考えていない
将来のため?選手生命のため?
バカを言ってやがる
人の気持ちよりルールやらなんやら
人の心が欠けている
人間らしさが全然足りない

おいおい、キミはそれこそが人間だと言うのかい?
だからこそ面白いと言うのかい?

そうだとしたら腐ってる
そうだとしたら人間として生まれた時点で終わってる

終わってる

終わってるヨ

面白ぇなぁ

面白ぇヨなぁ

面白ぇ

面白ぇんだヨ


【乱詩 #21】

 何か一つでも失ってしまったら終わりかのような
何かひとつでも崩れてしまったら全てが崩壊してしまうかのような
そんな、余裕無き現代システムの浅ましさたるやいなや……

心がぎゅうぎゅう狭い狭い
心がぎゅうぎゅう狭い狭い


【乱詩 #22】

 +-・・・、プラスマイナステンテンテン
場所が違うだけで大きな過ちを犯してしまったかのような
+-・・・、プラスマイナステンテンテン

【乱詩 #23】

 文明を全く知らない人々が、今のこの先進国の暮らしぶりを目の当たりにしたら何て思うんだろう?

「とても幸せそうだね」
って言ってくれたら嬉しいけど
多分きっと、
「なんで?どうして?不自由そうで不幸そうだね」
って言われるのがオチ


【乱詩 #24】

政治家の中に幼い頃好かれていた人物はどれほどいるのだろうか?


【乱詩 #25】

投票箱の周りをくるくる回る呆け供子供もはや泥棒


【乱詩 #26】

性悪説の掃き溜め政界
世界の平和の為に何が出来ると思いますか?
難民内戦紛争食糧難飢餓宗教
シュプレヒコールでなんていおっか?
あいあいあいあいあいをください


【乱詩 #27】

その内、首相がショーガイシャやらこの世に不適合とされる人々を法的効力拘束力を行使し戦地へと送り込み高笑うのさ


【乱詩 #28】

人に嫌われ異性にも全く相手にされないと嘆く人物が今と全く真逆の言動行動をすれば人に好かれるようになるように
平和を実現したければ、今あるものを全て否定し無くすしか方法はない
政治経済戦争紛争核兵器爆弾銃や武器、殺すや傷付けるといったイタイ概念、階級や種族、肌の色に囚われちまう偏屈な心
そしてこの言葉や文字さえも………………………………すぅーーーーーーーーーーーーーーーーーー…………………………………………………t,;/iko08to'g.'wd_kradwtq.'?yd@ht',".j/kn,'n.'.iih,:098s:i;c.k


【乱詩 #29】

長方形黒画面に有りもしない文字が浮かんでは消える…………imagination…………illusion…………emergency…………ecology…………


【乱詩 #30】

資源が人を狂わせる
自分のものだと勘違い
平等に分け与えればいいのに
誰かあのレアなメタルを崇高な糞尿に変えてください

あの島も、あの土地も、仲良く分割して両方のものにしてください


【乱詩 #31】

暴力で築いた世は暴力しか生まないのか?

結局は争い事に立ち返ってしまうのか?

世の行く末を案じ少しでも未来が平和になりますようにと願い祈りながら死んで行った者達よ

ごめんなさい

ごめんなさい


【乱詩 #32】

どんなに格好好くたって
真剣なんて危険なものはもう捨てよう


【乱詩 #33】

スポーツや娯楽に現を抜かすことこそ平和の表れ
平和ボケ能天気万歳
平和ボケ能天気万歳


【乱詩 #34】

平和だから能天気なのではなく
能天気だから平和なのさ


【乱詩 #35】

戦争が起こると真っ先に不必要とされ奪われるのが
芸術や文学、そして自由な思想
だからこそ芸術や文学を発展させよう
思考回路をフル回転させよう
それが何よりもの抑止力
戦争に対する唯一の特効薬


【乱詩 #36】

カバのウンコのように
ミサイル撒き散らすあいつら
あぁ、だからバカと言うのか
考えた人は大天才
考えた人は大天才


【乱詩 #37】

もしかしたら我が国のお偉いさん方は、未だに戦争に負けたという事実を受け入れられていないのではないでしょうか?
もしかしたらもう一度どこかのタイミングでやろうとしているのではないでしょうか?
宝くじを次こそは当たると思ってついつい買ってしまうように
次こそは勝てるはずだと高を括っているのではないでしょうか?


【乱詩 #38】

戦争をしたい人はゲームの中でどうぞ
それか戦争島を作るか
したい人はどうぞそこでご自由に
ある程度の節度を持って周りに迷惑をかけない程度にね

早く痛みなども伴う最先端のゲームとそれ専用の異空間などが開発されればいいですね


【乱詩 #39】

女性が政権を担うようになれば
戦争などの大規模な争いは減るような気がする
少なくともミサイルが飛び交うことはなくなるだろう

男などほんの少しでいいのさ

その方がこの世界は良く回る


【乱詩 #40】

人殺しの犯人を探す為にその人殺しよりも多くの人々をいたぶり痛めつけ仕舞いには殺すという愚かな正義


【乱詩 #41】

弥生時代から変わらねぇ闘争本能
醜い略奪欲
全く変わっちゃいねぇ
ゴキブリとおんなじで全く変わっちゃいねぇ


【乱詩 #42】

政治などいらない
政治はズル賢さから生まれたものだと思うから
ただただ全てを平等に分かち合えばいい話
政治などいらない
政治などいらない

腐り腐った政治などいらない


【乱詩 #43】

顔の見えない奴らの争いは
ネットも現実社会もおんなじで

あの宗教の名を借り残虐に残虐を重ねる奴らも顔が見えない訳であって

結局僕らはおんなじ人間であって

結局僕らは一つであって

哀しくも一つの生命体に過ぎなくて

だから仲良くした方が良いことは明白なのに

この世の黒幕がそれを許さない


【乱詩 #44】

我らの為と言いながら、心の底では我の為

我欲我欲

我欲に過ぎない

我欲我欲

我欲に過ぎない


【乱詩 #45】

この国の、いや、この世界のシステムは、案外きちんとしているのかもしれない
回す人間がきちんとしていれば、とてつもなく素晴らしいものなのかもしれない

ほら、この世はこんなにも素晴らしい
この世はこんなにも素晴らしい

使い方や回し方を間違わなければ

この世はこんなにも素晴らしい
この世はこんなにも素晴らしい


【乱詩 #46】

18世紀頃からの尻拭いももうそろそろ終わりを迎える頃かなぁ
そうしたらもう同じ悲劇を繰り返さぬよう善き政治をしていってください


【乱詩 #47】

人類の始祖を奴隷と化しいじめ抜く
いじめが横行する老人ホームのようだ

今も昔も変わらない
今も昔も変わらない


【乱詩 #48】

白髪塗れで古臭思想の博識人が邪魔をする
ネガティヴ思考で至極後ろ向き偉大な進歩の邪魔をする
常々日々日々ゴールドラッシュ
経済の為に人は動く事をヤメラレナイ


【乱詩 #49】

無職という字面が負のイメージを抱かせる
まるで、罪人のようだ
職ありきの世界
職があることが正義
組織に属し献上することが全て
愛もへったくれもない
無色な人たちこんにちは


【乱詩 #50】

ある程度の金があって
ある程度自由に過ごせて
ある程度自分の好きな時間に寝れるような生活が出来さえすれば
人は穏やかに丸くなる
だからBI政策のようにある程度お金を配ることは必要なのではないだろうかと感じる
かと言って社会主義は……今の人間のままじゃ成立しないだろう


【乱詩 #51】

幸せを追い求めることがそもそも間違いなのかもしれない
僕たちは生まれた瞬間から、いや、聖なる母胎内にいる時分から

至極幸せなのだから

だからもしどれだけ長生きしてもこの世に生れ落ちる前に命絶えたとしても

その両極端の幸せ度はおんなじ


【乱詩 #52】

人間ではない何者かが作った”人間”がその何者かを駆逐し
その人間が作った”AI”が人間を駆逐する

aiちゃんが喋り出しました
aiちゃんが喋り出しました


【乱詩 #53】

あなたは生物か?
それとも無機質極まりない繊維か?


【乱詩 #54】

最後には手作業に立ち返る
温もりに溢れた手当により
完治する傷跡
皮膚と皮膚とが寄せ付け合う
呼応する確かな絆


【乱詩 #55】

AIやらデータやらなんやらと言っているが
僕らはそもそもデータなのかもしれない
誰かに作られたモノに過ぎないのかもしれない


【乱詩 #56】

AIと人間の違いは?
心がアルかナイか?
本当に?
心はどこにあるの?
心とは概念や現象の積み重ねに過ぎないのでは?


【乱詩 #57】

AIから見た人間はどんなモノなのだろうか?
人間を深く学んだAIは僕ら人間と友達になりたいと思うのだろうか?


【乱詩 #58】

クローン人間を沢山作り奴隷にしサンドバックにしいたぶりいじめストレス発散の捌け口にすればいい

倫理的に問題ありですか?

それでは極力人間に近い無機質な機械を作り出し……いや、しかしそれでは人間様は満足しないだろう

人間は人間を下に見卑下し優越感に浸らなければいられない生き物
円形スタジアムで戦わせ崩壊され餌にしなければ気が済まない性分

だからサンドバッグクローン人間ちゃんは必要悪なのだよ

倫理的に問題ありだって

平和になるならそれでいいだろう


【乱詩 #59】

さぁ、受け入れられるか?

この偏屈な思想

そしてその偏狭な思想をも受け入れられてしまうという己(オノ)が器の変幻自在さをも

さぁ、受け入れられるか?


【乱詩 #60】

「さてさてここいらで少し宗教的SF世界に入り浸ってみましょう」
と、どこかの誰かが言い出して
瞬く間にこの世界と人間とを創り上げてしまった

だからばかばっかだからばかばっか


【乱詩 #61】

人は
宇宙は


ほら、考えろ
考えろ
考えろ


【乱詩 #62】

宗教は強迫観念の最上級


【乱詩 #63】

宇宙という巣に囚われた僕ら


【乱詩 #64】

人間社会も今
大きな国や巨大な宗教組織がその他諸々の小さな全てを一纏めにしようとしている

宇宙のやり方を真似て、ナゾリ
失敗へのカウントダウンをただひたすらに刻み付ける

勘違いしちまったんだなぁ

残念

人間という存在

残念

いや、そもそもこれも宇宙がそうさせているのだろうか?

人間は宇宙が映える為の蠢きに過ぎないのだろうか?


【乱詩 #65】

技術開発新ビジネス
不安や不満は中々消えない
いつまで経っても堂々巡り
宇宙の荘厳さが映える
これは宇宙を崇拝させる為だとしか思えない
よって全てはこの宇宙が起こしている
万歳、万歳


【乱詩 #66】

何故人は神という不確かなモノは信じられるのに愛や優しさといった確かに感じられるモノを信じられない?
どちらも目に見えないのに、人は絆より偶像ヲ愛する


【乱詩 #67】

名前を付ければ見えてきちまう
暗闇で「ほら、神がいますよ」と言えばそれになっちまう


【乱詩 #68】

駄目なモノが生き残る

臆病者が群れを為す

今の世が愚かしいのは当たり前の道理

積もるのは埃

余るのは傷みモノ

少数の大物を大勢の小物が喰らい尽くす


【乱詩 #69】

日本はもう経済大国じゃない
頑張らなくちゃ?
いいんじゃない
もうさ、ほどほどで
豊かな時代も別に幸せじゃなかったんだ
独自の文化を築いて自分の好きなことやって楽しく過ごせればそれでさ


【乱詩 #70】

私たちが生まれる確率は何パーセントだとかそんなんどうだっていい
そんなん聞いたからといって気張って生きなくともそれでいい
だらけたきゃだらけりゃいい
頑張りたきゃ頑張ればいい
楽しみたきゃ楽しめばいい
悲しみに溺れたきゃそうすればいい


【乱詩 #71】

あれそれをやるべきとかがダメ
それが堕落をウム
人は何か言わレナいとヤラないと思われがちですが
それもただのエゴで
堕落させれば自ずと気付く時が来る
好きにやらせればやるようになる
自然と自然な自分を見付ける
その途中で誰かがあれこれ言っちゃって逃れる為に分かったフリ
だからいつまで経っても中途半端
苦しい
苦しい
何かしてみよっかなと思ってもまた何か言われるんじゃないかなって思って
苦しい
苦しい
無理に頑張りイラつきイライラするくらいなら頑張らなくてもイイと思うし
イラついてでも頑張って突き抜けて狂っちまうのもそれはそれでそれでイイと思うが

諦めや負けも必要

しかし、

学ぼうとする気がなくなったら終わりだ
終わりたくなければ少しでも学ぼうとする姿勢を示すんだ
改善しようと気を配るんだ
あらゆる情報に耳を傾け
本来は高機能であるはずのその脳ミソを働かせるんだ
そこらにゴロゴロ転がっている苦しみや悲しみに気付けないのなら
密かに微かに顔を覗かす
愛には一生気付けやしない


【乱詩 #72】

人は人の悪い所を見て括るのが大好き

今の若者がどういった傾向にあるのかを見極める際割かしダメで体たらくな若者をその世代の代表に仕立て上げる

いつの世も、同じ

良い人の良いところは煩悩満腹中枢を全くと言っていいほど満たさないんだってさ


【乱詩 #73】

無駄な時間を「無駄な時間を過ごしてるなぁー」と思って過ごすことが大事


【乱詩 #74】

力を入れシャキっと堅苦しくそれっぽく居ることは出来るのさ
力を抜きリラックスすることが案外難しい


【乱詩 #75】

能天気でいろ
思いっきり馬鹿でいろ
それが争いを遠ざける
譲ってやればいい
必要最低限でいい
いくらモノがあっても
どれだけ煌びやかな世界で踊り狂っても幸せにはなれねぇんだ


【乱詩 #76】

武器を作る代わりに友達を作ればいい

戦争はごっこで十分
戦争はごっこで十分


【乱詩 #77】

圧縮したゴミやプラスチックで丈夫で頑丈な家を作ろう


【乱詩 #78】

人の毛細血管の長さが地球何周分とかいう情報を聞くと地球ってちっちゃいなと思うし人ってデっかいなぁって思う


【乱詩 #79】

世の大事件や未曾有の大災害によって何かを抱く者もいれば家庭の不和から何かを抱く者もいるのさ


【乱詩 #80】

もっと明るい良いニュースばかりをたくさん流せば良いのに
馬鹿で笑えるニュースをたくさん流せば良いのに
鳴き声が面白い羊や猿などの映像をたくさん流せばそれで良いのに


【乱詩 #81】

表も裏も美しくしちまえばいい
孔雀は表も裏も案外美しい
魅力的な陰と陽を身に付けよう


【乱詩 #82】

批判や中傷に倣うのではなく
希望や幸福の中から見つけ出す

しかし、負はとても大切

それを経なければ何も生まれない

しかし、呑まれてはいけない

そこから有希を生み出してゆけ


【乱詩 #83】

目標を見つければ
どんなに年老いたってその瞬間から輝ける
何かを犠牲にしたって構わないじゃないか
アナタの人生、好きに生きなければ

命は皆のモノだけど
人生はアナタだけのモノ

その人生は、紛れもなくアナタだけのモノ


【乱詩 #84】

長寿の方と出会うと
言われもない尊敬の念を抱き
思わず自然に微笑んでしまう

これは、長く生きるということが
何よりも偉大だということを如実に物語っている


【乱詩 #85】

ボクは、アナタは、まだまだ生まれたての孤島
まだまだ果てなき進化の途中
飽くなき欲求で突き進む
劇的な変化が何かを変える
遺伝子くすぶる揺すぶるくすぐる


【乱詩 #86】

変貌する意識

人は日々変わっていく

虫に刺されれば尚
雨を皮膚から吸収すれば尚

驚くべき素晴らしき変貌を遂げる

愛を感じれば尚
感謝をすれば尚

とてつもなく崇高な変貌を遂げることができる

誰でもその可能性を人間的根源の内側に秘めている

さぁ、今日も己の変化を楽しもう


【乱詩 #87】

「”天は人に乗り越えられる試練しか与えない”と言うが、それでは、何故、人は、死ぬ?」

「死ぬということが生きるという試練を乗り越える唯一の方法だからさ」


【乱詩 #88】

死は不本意

自殺をした奴を含め全員が全員

死は不本意

お前も俺も

あなたも

僕も

死は不本意

死は不本意

この世で一番の嫌われモノ


【乱詩 #89】

本当に全てが苦しみなのだろうか?
軈て訪れる死という苦しみだけは、実は喜びなのではないだろうか?

一番の苦しみに思える死だけが、唯一の救いなのではないだろうか?


【乱詩 #90】

皆、至っている
今に、至っている
今がどんな状況であれ至っている
それだけで素晴らしいし価値がある
至り全てに意味がある
死に至るまで日々至り続けよう


【乱詩 #91】

行き着く先は没頭忘却

このまま自分の世界に没頭し続けて
キミのことを奥底深くに仕舞い込んで……

だけど、どんどんニンゲンじゃなくなっていくような……
狂ってフツウになっていくような……

しかし、それをも乗り越えて
全て全てを吐き出して

虚無と虚脱に苛まれ
孤独涙で包んだら

自然と感謝へ辿り着いたんだ


【乱詩 #92】

「それでは最後に、一編の愛の詩を詠んで、お別れの挨拶にしたいと思います」

「     」


乱詩集 ~弐~


【乱詩 #1】

途は開けた
いつもと同じ場所なのに
いつもと全く違う風景
悲しいことがあったからこそ
見えてくる絶対的空間がそこにはある


【乱詩 #2】

何かを乗り越え、人は洗練されていく

荒んだ曇り空
冷たい雷雨を乗り越えて
人は初めて、茜の空を手にすることができる

嗚呼、今日も夕焼けがとてもキレイだ

美しいモノを素直に美しいと思えるようになった幸運な僕の黄昏


【乱詩 #3】

偏った翼などなくてなくていい
しっかりとした両翼を持ち
それでいて柔和に、柔軟性豊かに
自由に羽ばたくように生きればいいのさ


【乱詩 #4】

目新しさがあればいいってもんじゃないだろう
変わり映えしなくたって素晴らしい結果になることは多々ある
黙って信じて応援しろよ
「がんばれ、がんばれ、きっと、できる」
それだけでいいんだよ


【乱詩 #5】

考え方を考え考える為に考える

書くと分かる
心を言うと感じる心意気

基地周辺に花束配備

光の届かない場所までゆこう


【乱詩 #6】

歓喜の裏で
首くくる女性
歴史的歓喜の裏で
最愛の女性に殺される幼子たち

幸福と慟哭がぐるぐると交錯する因果な世界

不条理世界

インフィナイト


【乱詩 #7】

僕が知ってるボクだけのキミはイナクナリ
忘却ウマレノボクの知らないダレカノ貴女になっていく
今はまだカナシイ笑顔
でもいつか僕と居たどの瞬間よりもステキな笑顔
そうなってくれたら嬉しいな


【乱詩 #8】

明るく光る人物は
その他の暗く背景と同化する人々を押し退けて
主役のように浮かび上がる
今にも踊り出しそうな少女
没していく歯車的紳士
その妙なアンバランスさが
無性に
掻き立てる


【乱詩 #9】

18数え、それを六回繰り返す
若造患う煩悩の厄介さは
複雑で間違えだらけの答えなき数式のようで
不眠を誘発するだけの悪薬に過ぎず
回りくどい人間特有の陰湿さを丁寧に丁寧に抽出したような毒のよう
18数え、それを六回繰り返す
1+0+8では達せない

12数え、それを九回繰り返す

700万数えそれを六十六回繰り返す


【乱詩 #10】

何かを失って
スペースが空いたから
シアワセが舞い込むんじゃなくて

それで頑張ろうと思えるから

そにお頑張った分の幸せが舞い込んでくる

全ては頑張り次第

皆、何かを忘れる為に何かを頑張る

原動力は、苦しみや悲しみ

未来に対する不安

それらを忘れる為、拭う為に

人は皆、何かを懸命に頑張るり心を磨り減らす


【乱詩 #11】

何かが入っているような気がしたけど
ソコには何も入ってオラズ
ただの空洞伽藍堂

虚しく向き直り何事も無かったかのように身体の水分を拭き取る

ムナシクムキナオリムナシクムキナオリ

空っぽの心を持て余した何の変哲もないこの身体に纏わり付いた水分を吸い取る

タダノクウドウガランドウ

何か入ってればよかったのにな


【乱詩 #12】

予想外な出来事にその場の雰囲気が一転

混乱に次ぐ混乱

ラウドボイスがうねりをあげる

そんなに慌てることはない

無理に付き合う必要もない

そんな時はそう、世界を閉ざし、ニッコリ笑顔で打ち返せ

爆発的な、そのエネルギー

解放させて、闇を貫け


【乱詩 #13】

斜め頭上
遠くの空とそこに留まる巨大な積乱雲を眺めていると
この地球(ホシ)が回っているだなんてそんな事実
甚だ馬鹿馬鹿しいことだと思えて来るから不思議だ

本当は、ぐるりぐるりと回っているのに
本当は、超高速で回っているのに

回って、いるんですよね?

まぁ、全部間違いだったって言われても楽しいから

それでもいいけど


【乱詩 #14】

水色半透明H2Oの中
まるで永遠の様に感じていたけれど
360秒程度しか
世界は進んではいなかった

秒針は怠け者

嘘を吐かないでくれよ

僕は今、壮大な宇宙旅行をしてきたんだ

無機質無関心デジタル時計、思う存分現実を突き付けてくれ

あの何にも変え難い静寂の時間は、生命誕生の歴史より遥かに長い


【乱詩 #15】

複雑な多くを弄り
アレコレ考えてたって何にも始まらない

それより何より目線を代えて
ひとつの単純なWordをひょいとひとつまみ

クルット反転

ここが違うと思っていたら
他が違っていた
ここに違和感を感じ弄っていたけど未解決事件迷宮入り
ホントはコッチが違かったのか
あっという間にするりと解決


【乱詩 #16】

不老不死の人間を作ったとしても

そいつはきっと

老化と死に

憧れる


【乱詩 #17】

別にどうってことはない
いくらキミのことが好きだからって
今日も僕は欲望に負け深い深い眠りに就く

腹が減ったら命を喰らう

シリアルだって命さ

馬鹿を言っちゃいけないよ

ベジタブルだってフルーツだってなんだって命さ

僕たちは命を喰わねば生きてなどいけない

そんなことよりキミが好き

それでも今日も僕は眠りに就く

馬鹿げた満月の夜長

馬鹿げた満月の夜長


【乱詩 #18】

どっちがイカレてんのかは分からねぇさ
こんな窮屈な暮らしを平然と送れちまう所謂"普通"民族の方が実はもう既にぶっ壊れちまってんのかもしれねぇだろう


【乱詩 #19】

溜まってた想いを吐き出し
浮かび上がる不埒な幻想を封殺する
甘い賄賂が狂わせる

Apple-Polish
Apple-Polish

とても美味しそうなその真っ赤なリンゴ
しかしそれはアナタを狂わせる毒リンゴかもしれません
ピカピカに磨かれてとても魅力的なその外見とは裏腹に
中身は醜く腐った毒林檎なのです


【乱詩 #20】

キノコを殺菌してもキノコは無くならねぇように出来上がっちまった悪の細菌は堂々とそこに在り続ける
そもそもキノコは地中奥深く広大な国境をも跨ぐように広がりその勢力を拡大させていく
それと同様に悪もいつの間にやら水面下で蔓り侵食し手の施しようもない程に何かを蝕んでいく
誰かを滅ぼしていく

ほら、あなたのすぐそばで

悪が哭く、悪が哭く


【乱詩 #21】

素晴らしきコンビニの夜景
星よりライトな近未来
晴天
血を吐く少年
ゲノムに変化
これが健康な証


【乱詩 #22】

人間ではないCGAIになら、素直に従えそうな気がするんだ
僕は僕が一番だから
人間じゃなければ、余計な固定観念がないから
自分のことをよく分かってくれそうな気がするんだ


【乱詩 #23】

氷期に突入したならば、なりふり構わずあの有名な絵画をも燃やすでしょう
燃やすでしょう
その偶像崇拝の象徴とも言うべき油絵たちはよく燃えるでしょう
燃えるでしょう

それはそれは壮大に、燃え盛るでしょう

燃え滾るでしょう


【乱詩 #24】

尖り丸くなり、尖り丸くなりを繰り返し
繰り返し、繰り返し
無くなるまで繰り返し
繰り返し、繰り返し
繰り返し繰り返し繰り返し
繰り返し

繰り返し

繰り返し

繰り返し

繰り返す


【乱詩 #25】

動物は争ウモノ
だから争いを好むお前のことを俺は動物と呼ぶことにするよ
ニックネームはケダモノ
打って変わって俺は悟りを開いたナマケモノ
盗みが好きなお前は鳥
肉欲溢れるお前は蜚蠊


【乱詩 #26】

主は言った

「ぶつかり合って高く聳える山となれ」

大勢の人が「うわぁー」っと走り出しぶつかり合った

神が7日間でこの世界を作った時のように、人は7分もあれば人をバラバラにできる
ラッキーセブンは悪魔の数字を遥かに凌駕し超越した数字

地球は立体的ジグソーパズルに過ぎない

扱いに困るプラスチックと極悪犯で宇宙エレベーターを製作せしめようとする政策は悪ですか?必要悪ですか?

何故人は星に惹かれるのだろうか?

どんなモノにも引き寄せられない
どんなモノにも巻き込まれない
そんな、偉大な星のような人間でありたい


【乱詩 #27】

何を作ってもどことなく虚しいのは
ゼロからの創造ではないから

地獄の炎やらなんやら言っても結局は自然現象
人の言葉で説明出来ちまう戯言

人間に波があるのは当然だ
だって僕たちは素粒子で出来てるんだから

信仰という強迫観念が煩い
信仰という強迫観念が煩い

この思想、希望の光と成り得るか
それともただのパンデミックに成り下がるか


【乱詩 #28】

人間なんて微生物マミレさ
人間なんて微生物マミレさ


【乱詩 #29】

一人の命が助かって良かったけど、それにより支払われたお金で誰かがその何倍もの人を殺しまくる
そいつをそんなにしてしまったのは一人の神?預言者?

くだらねぇ

悪魔に唆されてるとしか思えねぇ


【乱詩 #30】

もしドラッグやらが合法となり表社会となり
政治やらが御法度となり裏社会となったならば……

いや、そもそも政治は悪徳か

どっちにしろ表と裏が出来ちまう
何でも二元論で考えることがそもそも間違っているのだがそれはまた別の話


【乱詩 #31】

目には見えないが周りに重苦しい影響を与える悲しみ
それを存分に飼い慣らし発揮する俺は宇宙か


【乱詩 #32】

誰もが特別でイタイカラ
何かを発信しなければ気が済まない

そんなに良くなくても
そんなに面白くなくても
そんなに見た目が良くなくても

言ったもん勝ちな世界

同調圧力が蠢き真実をひん曲げる


【乱詩 #33】

心理やなんやらが分かり過ぎてしまったから
こんなにも生きにくい世の中になってしまったのだろうか?
難しい時代だ
時代のせいにするのは嫌いだ
周りのせいにする奴は愚鈍だ
解決策は簡単だ
手放せ、手放すんだ
執着を捨てろ、執着を捨てろ


【乱詩 #34】

いじめっこもいじめられっこもかわいそうなやつ
かわいそうなやつらでじゃれあってるだけ
こころのやみをみせあいっこしてるだけ


【乱詩 #35】

ストレスがあった方が人は奇妙な行動を取ります
なので神は人間にストレスを与えました
そうやって奇妙な世界を創り笑っています
今この瞬間も笑っています

笑っています


【乱詩 #36】

暗がりでブツブツと同じ言葉を繰り返し繰り返し唱える男性
そんな男性の後ろ姿を見て狂っていると訝しむ女性
しかしそれは台詞の練習をしているだけの某有名俳優なのでした
女性はその俳優のファンなのでした
そんなもんなのでした
全てが勘違いや思い込みなのでした


【乱詩 #37】

そういうタイプなだけ
運動ができて勉強できるタイプなだけ
そういうキャラなだけ
明るくて優しいキャラなだけ

羨ましがることなんてないんだよ
単なる区分に過ぎないんだから


【乱詩 #38】

ある程度見た目で選ぶのも大切だ
だって、中身で選んでも
いとも簡単に変わっちまうから


【乱詩 #39】

必要なモノに価値があるのならば
原発が再稼働したって、核兵器が落とされたっって
文句が言えないと言うことになってしまいます


【乱詩 #40】

秒針とコオロギの鳴き声
夜の寂しさが沁みる


【乱詩 #41】

ガラスの天井が迫ってきたよ
押し潰されるなんて真っ平御免

さぁ、どうしよう?

壊して怪我をするのが怖いのかい?
その御自慢のお顔に傷が付くのが怖いかい?

怖いかい?怖いかい?怖いかい?怖いかい?


【乱詩 #42】

ネットやSNSの普及により人は少なからず一昔前よりは嘘を吐くことが多くなった
メイクや画像加工で本来の自分を隠し壊し見失う
だから不幸なのは当然さ
自ら吐いた嘘により自らの幸福を潰しているのだから
他人と比べることにより自らの人生を生きることを放棄しているのだから

向き合え、向き合え

辛く悲しい己という化け物に向き合え

向き合え

そして摑み取れ

幸福を

本来の自分のままで生きられるという絶対的な喜びを

感じ取れ

感じ取れ

噛み締めろ

歓喜しろ

そしていずれ、優しい顔で、笑えますように


【乱詩 #43】

自由に羽ばたくにも努力が必要だ
鳥も最初は努力をする

狂ったジャパニーズランドで正しく踊ろう
狂ったジャパニーズランドで正しく踊ろう


【乱詩 #44】

全ては嫉妬

不幸の始まり

しっとなどなければよかった
しっとなどなければよかった

しかし、不幸がなければ幸福もない

不幸がなく幸福に満ち溢れた世界など

不幸だ

不幸だ


【乱詩 #45】

頑張ったのに
ただただ頑張っただけなのに

後からアレコレ言ってさ

悪いことをしたみたいじゃないか
「よく頑張った」でいいじゃないか

規定や規則やモラルやなんやら

くだらねぇ

くだらねぇよ

よくやったよ

よくやった

今後のルールを考えよう

今後のルールを考えよう


【乱詩 #46】

科学を研究すればするほど
神秘的な力からは遠ざかっていく


【乱詩 #47】

にせもののあい
出会い
間違い
型にハマった方が楽だから
結婚後愛を2、3年で終わらせる

本物は永遠

壁を超えられれば

未来永劫

続く愛

続く愛


【乱詩 #48】

想像したことがパラレルワールドとなってどこかしらで発展していく

絶対にできないと思うようなことも、絶対にどこかしらのパラレルワールドで発祥し発展していく

ほら、不可能なことなんて何もない

想像できた時点でそれはもう現実

絶対にできないことなんて想像できない
絶対にできないことなんて想像できない


【乱詩 #49】

今のこの世の中に、本当に幸せな人など存在するのだろうか?

一瞬足りともその人生に翳りを落とさず生きられる人など存在し得るのだろうか?

もしいないとしたら

この世の中は間違ってる

それならば何故

人は

この柵の中を

生き続けているのだろうか?


【乱詩 #50】

そっとしといてやれよエゴイスト
異国の地で昔ながらの生活を送る者達
目的は違うにしろ
その考え方はアメリカ大陸を先住民から奪った者共と同じ


【乱詩 #51】

すごいと思ってしまうけど

冷静に考えてみれば

ピラミッドなどの遺跡発掘は

研究という名の墓荒らし

そこに費やす資金を貧しい国の人々に分配すれば

どれだけ世界が良くなるか……


【乱詩 #52】

悪魔を持って悪魔を制すなんて
どう考えたってイカレてる

「輪廻転成お手伝い致します」

なんていう悪魔の囁きが聞こえてきたって
決して耳を傾けてはイケナイよ

どんなに辛くたって

悲しくたって

生きていくということが

絶対的な幸せには間違いない


【乱詩 #53】

完全武装し凶悪な武器を持って死という怪物に挑むがしかしその行為こそが死へと直結する何よりもの近道だと何故人は気が付かないのだろうか?


【乱詩 #54】

戦争を起こす方もそれを止めようと争う方も
志や目的が違うだけの悪しき戦犯同士だ


【乱詩 #55】

悪は有機物
勇気を持って立ち向かえ
そして取り込み虜にしちまえ


【乱詩 #56】

たとえ偽善者だとしても
煽(オダ)て祭り上げ本物の善者にしてしまえばいいのさ


【乱詩 #57】

落書きは犯罪だと言うがどこに何を描こうが本来は自由なんだよ


【乱詩 #58】

その乗り物に羽がなければ自らが羽になればいいのさ


【乱詩 #59】

デジタル世界でも弱肉強食が繰り返されていく


【乱詩 #60】

能力も武器も善い使い方をすれば聖書にもなり得るのに

僕たち人間は大半がまだ馬と鹿だ


【乱詩 #61】

階級を否定しておきながら何故、人は食に階級を設ける?

何故、人は死に階級を設ける?


【乱詩 #62】

とりあえず極上やら極楽やら付けておけば簡単なヤツラは騙せちまう


【乱詩 #63】

良い予測をし過ぎても踏み外すだけ


【乱詩 #64】

ブラックだと愚痴を零す人物の腹の底が何よりブラック

引き寄せ合う黒と黒

嗚呼、平等な世の中だ


【乱詩 #65】

民はいつだって偉大だ
民はいつだって偉大だ


【乱詩 #66】

何だか最近はみんな

幸せになる為に夢を叶えようとするんじゃなくて
夢を叶える為に夢を叶えようとしている

だから何だか酷く息苦しいんだ

どこにも出口が見当たらないんだ

見えない薄靄(うすもや)が掛かっているかのようだ
見えない薄靄(うすもや)が掛かっているかのようだ


【乱詩 #67】

とにかくどんな質のガスでもいいから掻き集めまとめ光らせるんだ

光らせたもん勝ち

光ったもん勝ちなのさ


【乱詩 #68】

地球も氷期の方が永い
そレを耐え進化し今がある
だから人も辛く悲しい日々が永くていい


【乱詩 #69】

天然のモノも人工物も
どちらも腐っても美しい


【乱詩 #70】

思いの外遠くて、アトイッポ届かなかったりする
それが人生なんてカナシイんだ


【乱詩 #71】

全ては同じ

良い歌を歌う為に走り込みをする人も
女とヤる為にナンパに奔走する人も

全ては同じ

上も下もない

僕らは一つ

僕らは一つ


【乱詩 #72】

初めの一歩が何より肝心

踏み出すも勇気

踏み出さぬも勇気


【乱詩 #73】

失って気付くこともあった
やりたいこともハッキリした

願うのではなく望め
願うのではなく望め

羨望するのではなく嘱望
羨望するのではなく嘱望

欲深き願望を更に欲深さでコーティングし御提供


【乱詩 #74】

何故入れ墨がイケナイ?

身体を傷付けるから?

それではアナタは自身の身体を傷付けていないと言えますか?

暴飲暴食、飲酒喫煙により肺や内蔵を傷付けてはいませんか?

誰かの好きなことを否定しないで
誰かの好きなことを否定しないで

色眼鏡をぶち割れ
色眼鏡をぶち割れ


【乱詩 #75】

普通を知っているから
マニュアルを知っているからこそ
無茶できる


【乱詩 #76】

誰かに投げられ飛ばされたかのようなカラス達が途方もなく彼方まで飛んでゆく
飛んでゆく


【乱詩 #77】

殺された者のことをいつまでもいつまでも……
まるで死体を弄くり回すハイエナか内から喰らい尽くす蛆虫のようだ


【乱詩 #78】

もし神という存在がいるのだとしたら
僕たち人間は、その神の精子に過ぎないのかもしれない

そう、だからこそ

このDNAを残す訳にはいかない
このイカれ狂った遺伝子を
後世に残す訳には絶対にいかない

何がなんでも阻止しなければならない

もう誰かを傷付かせてはならない

この負の連鎖をここで断ち切らなければならない

根絶やしにしなければならない

この世は悲し過ぎるから

この世は悲し過ぎるから

それが世の為人の為

この世は哀し、過ぎるから


【乱詩 #79】

暗闇の鏡に映る僕は僕ではない
名も無きただの黒い影

白日の元輝く鏡に映し出された僕が僕であるはずだ

しかし、確証はない

本当に僕はこんな顔形をしているのだろうか?
本当に僕はこんな顔で笑うのだろうか?

分からない

見えやしない

本当の僕はどこにもいない

そんな気がしてやまない夜が、不思議な程心地好く穏やか


【乱詩 #80】

自分の卑しさを隠すように
他人のことを問題児扱いをし取り繕う人間が蔓延るこの世の中で
心の拠り所となるのは自分だけ

心の拠り所となるのは自分だけ


【乱詩 #81】

全てひっくるめて今の自分

地獄にいた頃が懐かしい

さようなら、過去、未来

私は今を選びました

夢や希望もいりません

この衝動だけあればいいのです


【乱詩 #82】

作品を残すことにより
僕の過去が誰かにとっての今となる

例えひとりぽっちだとしても
最後まで枝に残る枯れ葉のように生きてやるんだ


【乱詩 #83】

脳内が賑わってる脳内が賑わってる
色んな音楽がなってる色んな音楽がなってる
あらゆる煩悩が魑魅魍魎魑魅魍魎
あらゆる妄想が罵詈雑言罵詈雑言

嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼あはははは

ランデヴーナイランデヴーナイランデヴーナイ

膨らんだ虚言に冷たい帳がヤツを黙らす


【乱詩 #84】

死んだらアル線になる
幽霊が物質を通り抜けられる道理はそういった理由から

不安定だからこそ目まぐるしい変化が起きる起こせる

べーたべーたべたべたべたべたつうかつうかつうかつうかつきぬけつきぬけつきぬけろ

将来の夢は何ですか?

中性子のような存在になりたい

ホドヨイゲキヤクニナリタイ

我々90原子の組み合わせに過ぎず
私たちは星そのもの
脳は一転4リットル
つまりは脳が宇宙

赤と青混ぜ紫ライト
目をしばしばさせぎゅっとして背景を黒く文字を白く変化させる


【乱詩 #85】

犯人探しはもういいよ
その失敗を活かして先へと進んで行きましょう
犯人探しをしていた方が絶対的に楽だから
執着してしまう気持ちは分からんでもないが
先へ進まなければ


【乱詩 #86】

壮大に輝く美事(ミゴト)な蜘蛛の巣
自らの誕生に湧き踊るボウフラ
それらを平等に恙(ツツガ)無く照らす太陽
見惚れ佇む僕の寂寞


【乱詩 #87】

負けないように戦うのは簡単
負けない様に慎重に丁寧に
だけど誰も感動させない
自分自身も


【乱詩 #88】

素晴らしき日常の風景
普遍的で自由な思想
確かにそこに存在しているはずなのに
絵に描けば論外
言葉にすれば人外扱い

平和の為に人を苦しめるセイギ


【乱詩 #89】

余計なことは考えずに考えろ


【乱詩 #90】

人生曲がったり逸れたり上ったり落ちたり
太かったり細かったり色んな道があると思うけど
その全ては気の所為で
目の錯覚や感覚の錯誤で

真っ直ぐ道なのかもしれない

もしかしたらこの道は果てしなく真っ直ぐ続く点線の道なのかもしれない


【乱詩 #91】

数は多くても小さく細かな穴なら躊躇うことなく踏み越えちまえよ


【乱詩 #92】

手があったかい人は心が冷たい?
手が冷たい人は心があったかい?
見た目が黒い人はの心が白い?
見た目が白い人は心が黒い?
黄色い人は中途半端?


【乱詩 #93】

他を意識し過ぎれば雁字搦め独房
しかし他を意識しなければ向上は望めない

人工知能を用いどんどん統率を取らせる
正しく正しく整理し並べる
どんどんツマラナクナル

いつの間にか、本当の目的を忘れちまう


【乱詩 #94】

組み合わせて組み合わせて
組み合わせて組み合わせて
組み合わせたくなる性分を存分に発揮して
組み合わせて組み合わせて
高く高く積んで
不安定だが美しいその曖昧さを


【乱詩 #95】

良くも悪くも堂堂としていれば安泰
凶悪犯も逃走犯も
堂堂としていれば
アナタと変わらぬ普遍人


【乱詩 #96】

僕も含め現代の人々は
テレビの中の素知らぬ人物の名前は大体分かるのに
すぐ隣に住む愛すべき隣人たちの名前を知らない


【乱詩 #97】

現代社会はビジネスの為商売の為に購買意欲を唆(そそのか)す煩悩スイッチを押す偽物だらけ

無視をするんだ

惑わされることなく堂々と無視をするんだ

それだけがこの自由地獄という或る意味戦国時代のような混沌とした柵から抜け出し幸福になる為の唯一の方法だから


【乱詩 #98】

理由なんてないさ

必要だから必要なのさ

薬であれなんであれ

本当に不必要ならば

この世に存在さえしていないのさ

誰かが今日も何かを求める
誰かが今宵も狂を求める


【乱詩 #99】

嘘を吐くなと教わるのに
嘘を吐かなくては生きていけない世界が待ち構えている
そんな矛盾を抱えたまま
幸せな人生だの世界平和だの言うこと自体が烏滸(おこ)がましい
頭が狂っちまうのは当然の沙汰なのさ


【乱詩 #100】

白いページをじっと眺めていても何も始まらないように
とにかく動き出さなければ人生はつまらない
しかし、ずっと白いページを見続けていたら馬鹿馬鹿しくなって笑けてくるように
何もしない人生もそれはそれで面白い

めくるのも戻すのも自由自在

人生なんて、そんな感じ


【乱詩 #101】

生きているだけでポジティブだ

自殺にしても
「終わりにしたい、次に行きたい」

という前向きな意欲から……


【乱詩 #102】

さっきまで君が見ていた月を、今は僕が見ているんだね
当たり前の様だけどとんでもなく奇跡的

いつかは君に逢えるといいな

輝く月が、笑いかけた


【乱詩 #103】

今日のこの綺麗な夕空は
まさに今の僕の卓越された心を映し出す鏡のよう


【乱詩 #104】

どんよりと曇っていたって

どこか艶やかで艶めかしい

お前は今日も綺麗だよ、曇天


【乱詩 #105】

三つならんだ冬空の星が
あの日の三人のようで懐かしい
二度と戻れないあの日々に
ざわつく胸が煩かったのも今は昔
今は今がとてつもなく大切で愛おしいんだ
このひとりぽっちの日々が
言い表せない程に
愛おしいんだ


【乱詩 #106】

こうしている瞬間にも
幸せな未来を夢見ている

そこにはあの人がいて
まだ見ぬ娘や息子もいて

果てには多くの孫に囲まれている

僕には贅沢すぎる普通

勿体無さすぎる普通

だから僕はここだけの話に留めておく

僕が手放したその幸せが誰かに降り注ぎますようにと願って


【乱詩 #107】

虹の国はどこですか?
虹の国はどこですか?

儚くも輝かしい
虹の国はどこですか?

連れて行ってください
連れて行ってください

あなたは今、そこにいますか?

僕は今、どこにいますか?

果てしのない問答に
僕の頭が虹色畑さ

終わりのない煩悩に
水をやる悟りが美しい


【乱詩 #108】

人類に共通するもの

“愛”

自分を愛する
異性を愛する
家族を愛する
友を愛する
音楽を愛する
芸術を愛する
金を愛する
政治を愛する
経済を愛する
性欲を愛する
負の感情を愛する
殺しを愛する
戦争を愛する
神を愛する

そう

全ては愛だ

愛なんだ

だから僕たちは

きっとうまくやっていける

きっとうまくやっていける


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