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大学のサークルは、無くてもいいと思う。

大学から人が消えた春から、はや1年半。

感染状況の改善とともに、一部の大学では人が戻りつつある。しかし残念ながら、客足の急減によって潰れてしまった学食や売店、書籍部などは消えたまま戻ってきていない。

そして、ある意味で大学を象徴する「サークル」も、いよいよ存続の危機に立たされているようだ。

新歓やコンパ、飲み会や合宿など大学生活の思い出に花を添えてくれるサークル。それを夢見て受験勉強を乗り越えたという人も多いだろう。それが消えるとなれば、当然ただ事ではない。

一方で、人間関係の悩みや生きづらさを抱える人にとっては、「無い方がいい」という意見がある。(「嫌なら入らなきゃいいじゃん」と思った方に断っておくと、サークルに入りたくない人にとっては、サークルの存在そのものが苦痛となりうる可能性はすぐに思い付く)。

いち大学生である僕個人としての意見は、「別に無くても良い」である。

「サークルのない大学なんて耐えられない!」という人がいるかも知れないが、残念ながら我らは”しぶとい”人間である。

サークルが無くなったとしても、殆どの人は慣れてしまうだろう。「大学はそういうもので、サークルは過去のもの」と割り切れるはずだ。あるいは、大学の外で非公認団体として集まる形がメジャーになるとか、そういう可能性も考えられる。

もちろん、最初から「無い方が良い」と思っていた人間は、一時的に居心地が良くなるはずである。あくまで一時的に。

無くならなかったら今まで通り。サークルが好きな人はサークルに入るし、サークルが嫌いな人はサークルに入らない。元の大学生活が戻ってきて嬉しいね、となる。そしてすぐ、元の大学生活が当たり前になる。

つまり、どうにでもなるのである。だから、サークルの存亡に危機感などを抱く必要は、そもそも無い。

ゆえに、「サークルは無くてもいい」と思うのである。

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