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カタツムリの話

こんにちは、リョウです。
初投稿からいくつか記事を上げましたが、思いのほか見ていただいていて、とても嬉しいです。ありがとうございます。

さて、今回は僕が飼っているカタツムリについて書きたいと思う。僕のアイコンがそのカタツムリ、名は「フレミング」である。

フレミングとの出会いは、僕の部屋の玄関の前であった。農業サークルにてお世話になっている農家さんから枝付きで頂いた枝豆を、玄関先に座り込んでプチプチとむしっていたら、足下に何かが「ぽとっ」と落ちてきた。

あ、カタツムリだ。

畑では、死んでしまって殻だけになったカタツムリを多く見かけるので、このカタツムリも殻だけなんだろうな、と思っていたら、殻のなかから「ぬるり」と身を出したではないか。

生きてる。

ちょっと嬉しかった。次は触覚、いわばツノを出した。これが不思議なもので、身体の中から「にゅー」っと出てくるのだ。それから間もなく、コンクリートの上を這い始めた。

ああ、かわいい。これはかわいい。

僕はたやすい人間だ。惚れてしまった。とりあえず、手近にあった顆粒コンソメの小さな空き瓶(もちろん洗ってあるやつ!)に、取り急ぎカタツムリを確保した。「ちょっと息苦しいと思うけど、ごめん!」と念じておいてから、僕は一目散にホームセンターへと向かった。

ホームセンターに来てみたは良いものの、何を買えば良いのだろう?
ひとまず虫かごは必要か。あと、どこかで腐葉土もあったほうがいいと聞いたことがある。うーん。

「カタツムリ 飼い方 初心者」……検索。

便利な時代である。なになに? 霧吹きが必要か。下にキッチンペーパーを敷くといいのか。餌はなんでも食べるけど、カタツムリごとに好き嫌いが全然違うのか。

とりあえず買える物は大体買って、帰ることにした。早いところあのコンソメの瓶からは出してやらねば。

それから、ネットの情報を頼みの綱として、色々と飼育環境を作っていった。いま思えば、フレミングをコンソメの瓶に閉じ込めたあたりから、かなり衝動的な行動だった。しかも、その衝動が長続きしていたから、1週間くらいは頭の中がカタツムリで持ちきりだった。

「その衝動、人間に向けたらきっと許されないぞ」と自戒しておく。

それから大体2週間くらい経ったころであろうか。僕が代表を務める農業サークルの月例ミーティングのなかで、「みんなからアイデアを募集して、カタツムリの名前を決めよう」という話になった(誤解が無いように言っておくと、サークルがそこまで暇な訳ではないし、言い出しっぺは僕じゃない)。

「アイデア募集か、まあ来ても4~5個が良いとこだろうな」と思っていたら、驚くなかれ、30個近くの案が集まった。それで、その中から僕が選んだ名前が「フレミング」だったという訳である。

由来は、右巻き→右手(右ねじ?)の法則→フレミング
といった具合である。

フレミングと生活を共にし始めてから、1ヶ月半くらいが経った。今日も元気にキャベツやらカットルボーン(コウイカの甲の骨)を食べている。彼(カタツムリは雌雄同体なので、便宜上「彼」とした)は夜行性なので、僕が寝てから起きて、僕の起きている時には寝ている。

行動の様子が分かるのは、朝にボロボロになったキャベツを見るときである。また、ケースやキッチンペーパーに黄緑ないしは白色の糞がついているときも、ちゃんと食べてくれているんだな、と知ることができる。


よく、犬や猫を飼うことは情操教育に大切である、という話を耳にする。僕の実家ではどちらも飼っていなくて、唯一飼っていたハムスターも世話していたのは僕ではなかった。

だから僕が今フレミングを飼うことは、「セルフ・情操教育」とでも言えるのかもしれない。

そんなことより。僕のカタツムリは可愛い。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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