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サイコパス観察記録


父の言動が理解できない。

私は父のことをサイコパスだと思っているが、正式に診断されたわけではないので違うかもしれない。

でも「なんでそうなるの?あ~サイコパスだからか…」と思うと腑に落ちる部分がたくさんある。

これは、私が父から一歩引いて冷静になるための記録。

楽しいお話ではないのでご注意を。


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猫の紐

私が一番最初に保護した猫がまだ小さかった頃。

リビングでテレビを見ていた父が珍しく子猫と遊んでるな~と思いながら私は洗い物かなにかをしていた。

洗い物を終えてリビングに行くと、父がテレビを見て笑っている。

父の足元をふと見ると、紐でぐるぐる巻きにされた子猫が、ハアハアと呼吸を荒くしてもがいていた。

「ちょっと!なにこれ!早く外してよ!」

と、私は慌てて子猫から紐を取り外そうとしたが、興奮状態の子猫に噛まれてしまって、うまく外せない。

父を見ると相変わらずテレビを見て笑っている。

「ちょっと!ねえ!これ外してってば!」

と父の膝を叩くと、父は舌打ちしながら猫から無理やり紐を外し、そしてまたテレビを見て笑った。


ウッドデッキ

昨年の冬、窓の掃除をしていたら、だいぶ柔らかくボコボコになってきたウッドデッキに足を突っ込み、一部を踏み抜いてしまった。

分厚いレッグウォーマーを履いていたおかげで怪我はなくほっとした。

「窓掃除してたらウッドデッキ踏み抜いちゃった」

と父に報告すると父は

「もう腐ってるんだな」

とだけ言って、業者に修理の依頼の電話をかけた。

私に対する心配などは皆無だった。


インドカレー

インドの方が経営するインドカレー屋さんに父と行った。

私はおいしく食べていたのだが、父の口には合わなかったらしく「薄い。味が全然しない」と文句ばかりだった。

小さいお店なので店主の耳にも入ってしまったのだろう。

「味、ダイジョブですか?」

と心配そうに覗きに来た。

父は満面の笑みで

「とってもおいしいです!」

と答えていた。


全て、私には父の言動が理解できない。

でも「サイコパスだからか~」と思うと納得できる。

父の言動に違和感を覚えている時点で、私は父とは違う、サイコパスではない、と思えるから、それは少し良かったと思う。

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