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【小説】期限付きの目標から逆算する~複数作品の執筆例~

  目安:約4200文字

お久しぶりです、梅本龍です。実は今

1.構成から見直して書き直している作品がひとつ
2.プロットを作っている作品がひとつ
3.アイデアが出てきて要素を集めている最中のものがひとつ

全部で3つの創りたい作品があります。

割合は均等ではないですけど
結局は3本並行して作業しているので
今回は、最近のそんな執筆事情のお話をしてみようと思います。
まぁ「またなんか言ってるよ」みたいなノリで
読んでいただけるとありがたいです。

ちなみに小説の書き方云々を書いているものではなく
並行作業を行う心構え的なお話になっていると思います。

※最近の執筆事情の詳細は
2.これらの書き分けスケジュール』から書いておりますので
お急ぎの方は目次から飛んでくださいませ。

1.さて、4月にこんなつぶやきをしたんですが

いろいろ勢いで「伝えたいこと」をテーマに
いくつか小説を書いて公開して
読んでいただいたり反応をいただいたりして
とても嬉しかったのですが
ただただ書いたものを押し付けてしまっている感というのも
何となく感じていて

そこでちょっと小説を書くにあたってのいろいろを
インプットする期間に入りました。

高校生の時には友人と
SFやゲームっぽい作品に影響されながら
小説じみたものを書いていた時期はあったのですが
そもそも受け取る作品でさえ
ジャンルという枠を意識していなかったので
自分のつくるものも
ジャンルすら意識せずに書きたいものを書いていました

人に読んでもらいたいと思って書いたものを
まさかの公開までしてしまうなんていうのは去年からなので
基礎的な小説の書き方情報がとても勉強になりました。

そんなふうにインプットしていたら
読み手が読みたいものと
書き手が描きたいものの
重なる所ってとても重要だなぁと思って
文章を書き始める前段階をもっと大切にしようと思ったわけです

まず公開第一作目『虹彩の境界』を下書きに戻して
大改稿を始めるために構成から何から見直して
どこをどう見せたいとか
細かい設定を明確にしてみたり
いろいろ試したのですが

結局、この作品については
当初からいろいろ盛り込みすぎてしまっていたので
もう一度掘り起こしてみたところで煮詰まり過ぎてしまい
大改稿は頓挫してしまっております。

なので、今構成から見直している作品というのは別の作品で
それはズバリ

★作品1『先生の机には引き出しがない』

です。
マガジンフォローも沢山していただいていたり
ビューも多くいただいた作品で
個人的にも気負わず楽しく書けた思い出の作品です。

現時点では改稿前のまま公開中なのですが
近々、一度下書きに戻す予定でいます。

ちなみに水面下で書き直しているのは
だいぶ雰囲気が変わってきているんじゃないかな?と思います。

当初の執筆中は勢いに乗っていたし
約17日で完結したということもあって
骨格だけを追った印象も確かにあり
今となっては書き切れていなかった部分や
判りづらいところがたくさん見えてきました

なので、それを加筆しつつ、構成も見直したり
設定をより明確にしたり
輪郭をはっきりさせております
文章量もかなり増えました。

それから2作目はタイトル未定なのですが

★作品2はファンタジーコメディーになる予定?

でして、仮タイトルは一応あるんですが
タイトルは現在未定のまま進めております。
たぶん最終的に変えると思います。
↓そう、これですね。

タイトルの付け方も
今までみたいなフィーリングはやめようと思って
プロットを作りながら考えているのですが
いやいや、ちゃんと考えるって難しい!

と、そういう二本を進めつつ三本目は

★作品3はノスタルジックなお話になりそうな感じ

のアイデアが湧いてきまして(知らんけど)
こちらはまだ完全に生まれたてというか
断片的な要素を集めている最中のものになります。

2.これらの書き分けスケジュール

さて、やっと本題です。

★まず目標と優先順位をつけました

目標を設定したのは
・創作の(作業的な)方向性を定める
・期日を揺るがさない
というためで
絶対終わらせる!という外圧をつくったわけです

それから優先順位ですが
目標の大きさに沿った優先順位です。
今回3作品ありますが
そのうちの『先生の机……』の大改稿について
目標は「新人賞への投稿」というものを設定しました。
締切日がきちんとあるので、そこが最終目標日になります。

やはり応募するには現時点で納得して
かつ読んでくださる方にスッと届くように描いて
決して独りよがりな戯言にならないものを
ちゃんと創り上げたうえで送り出したいので
3作品の中では一番優先順位が高くなります(=作品1)。

優先度中は、現在プロットを作っている作品(=作品2)です。
こちらも賞への応募を目標にしたいです。(目標は大きく!)
けど応募を意識した作品作りは、作品1を送り出してからにしようかな
という優先意識を持っています。

生まれたイメージを最大限面白くするには
届けたいものがどのように感じていただけるのか
など考えながらいろいろ作っております。

で、優先度が低いのは
断片的な要素をたくさん集めている作品(=作品3)です。
今はまだ頭に浮かんだシーンとか設定とかを
沢山ためている段階です。
まず素材集めです。

★スケジュールを組みます

手帳好きの本領発揮とでもいうのか
ガントチャートを出してきて
スケジュールを組み出しました(笑)

とはいえですね、専業作家さんでもプロでもないので
仕事と生活があるじゃないですか
学校行事(三者面談とか進路関係とか)もあるし
なので、まずやったのは
実生活でやるべきことを、まず押さえておく
ということでした。

そのためにはシステム手帳に挟んでいる
ガントチャートではなんだか物足りず
スケジュール立てに初めてExcelを起用しましたよ!

実生活でのやる事
・仕事
・JUST GOOD MEでの活動
・家の事とか親としての役割
執筆活動での区分
・作品1(先生の机……)
・作品2(仮タイトル)
・作品3(タイトル未定)

などと分類分けをしつつ
日付を入れたExcelでスケジュールを組みます。
まず、理想で組みます。

★作業ができる時間帯を考えます

こうやって、まず理想的なスケジュールを組みますが
たぶんその通りにはできません。
この場合執筆時間を自然発生に任せるのではなく
捻出する必要があるんですよね。

自分の場合
1.朝の出勤前
2.通勤時間(移動中)
3.昼休み
4.夜寝る前
が、とりあえず何か自分の事をできる時間でした。

なので
・朝は朝しなければいけない事をサッサと済ませ
 子どもが登校してから自分が出勤するまでの間を
 完全に執筆時間にする
・通勤時間は、歩いていないときは執筆時間にする
・昼休みは許される限り執筆時間にする
・夜は全ての家の事や風呂などを終わらせてから
 寝るまでの間を完全に執筆時間にする

という制限を自分の中で作りました。
逆に、それ以外の時間は、その日やるべきことをきちんとします。

★どの時間に何を書くか大体決めます

まず優先順位の高い作品1
しっかりじっくり執筆作業を進めたいので
一番融通が利いて、かつ万が一進みが良かった時にも
その後のスケジュールを気にしなくて良い夜。

一日のやるべきことを終わらせて
後は寝るだけ!という時間帯に
最優先の作品1を執筆することにしました。

やるべきことはもうない状態で執筆を始めるので
「あ~もう疲れた、今日はもう書けない、眠い、寝る、おやすみ」
と、そのまま布団にもぐり込むことが可能です。

作品2は、プロット作成中の仮タイトル作品です。
構成と同時に人物や時代、専門的分野、
舞台や世界観などの設定も詳細に詰めたいので
子どもが登校してから自分が出勤するまでの間
ここで取り掛かることにしました。

こればかりは二人家族だったからこそ
捻出できた時間だと思っていて
世のお母さんたちは、本当にすごいなぁと尊敬対象です。

高校生の朝は早いですからね。
自分の出勤時刻は一定なので
毎日確保できる時間数も一定になるという事で
朝、決まった時間に作業をはじめ
決まった時間に切り上げて出勤という流れを作りました。

作品3はアイデアをとにかく集めます
隙間時間でも大丈夫だし
思いついた時に書き留めるもアリです。

けど、一応基本的なタイミングを決めておくと
習慣化されやすくなるので
通勤時間(車内で立ちっぱなしの間)を充てる事にして
そこでは必ずiPhoneで作業するように決めました。
歩きスマホは、ダメ、ゼッタイ!

そして昼休みは自由です
一人で過ごすことができる時には
それまで書いたもの(作品1)を読み返したり
作品2の設定の詳細をもっと詰めてみたり
描写したいエピソードをメモしてみたり
作品3の断片的メモを書き留めたり
作品にまつわる調べ物をしたり
なんでもありです。

一人で過ごせないときは
同僚たちとの昼休みを過ごします。

3.今回気を付けたポイント

執筆という点では何も偉いこと言えないし
そこを参考にしてほしいとは全く思わないのですが
手帳活用を通じて自分の中で当たり前になっていた作業
★目的と目標を定める
★優先順位を決める
★習慣化
が上手く作用しているなぁと言う部分では
ひょっとすると並行作業が苦手な方には
何かしらのヒントにもなるのではないかと思いました。

詳しく、でも短く説明しますね。

★目的と目標を定める

なぜそれをするのかを明確にすること
目標の達成期日も設定することで
スケジュールを逆算して立てやすくなる

★優先順位を決める

自分にとって優先度の高いものを
その時の価値観によって選別する、ということです
そして作業するタイミングをできるだけ分けて設定します

複数の作業を何となく並行して
「だからマルチタスクって苦手~」と
ズルズルとやってしまうのを防ぐことができます

★習慣化

目標に向かってやることが決まったら
それをいつやるのか
目標達成まで習慣的に作業をする必要があります。
「できる時にやろう~」
では、いつかできない時(やりたくない時)がやってきます

習慣化しやすい時間帯やタイミングを
無理のない部分に設定することで
目的のはっきりした目標達成のための作業は
習慣化されると考えています。

4.つまり

長々と書いてしまいましたが、つまるところ

・いま作品を3つ作っています
・そのうち一つはどこかに応募します(ここでお伝えするかも?)
・並行作業が苦手な人は、適切な段階を踏むと
 マルチタスクじゃなくなりますので
 ひとつずつこなしていきましょう

というお話でした。
最後まで読んでいただきありがとう。

あ、今夜はこの記事を書いていたので
『寝るまでの間に作品1を執筆』はお休みしました(笑)

ではではまたまた。

梅本 龍



最後まで読んでいただきありがとうございます!