見出し画像

【新人賞】印刷したら印象がガラリと変わった話

  目安:約2500文字

noteをはじめとしたweb上で小説を公開していて
それをWordか何かで印刷してみたことはありますか?

実は4月に初めてこの作業をして
ビックリしたことがあったので軽くつぶやきます

※あくまで個人的な意見なので
「ほぅ」と温かく見守っていただけたら幸いです

1.何もかも初めてだったというのもあるかもしれない

noteで公開していた小説を大改稿するために
一度Wordに全部コピーしてみたのです。
そして、一度客観的に見たかったので
ひと通り印刷してみました。

・横書きから縦書きへ
・画面から紙へ

たったこれだけの変化なのに
印象がガラリと変わって
「いやいやいや、ないわー」
となってしまいました。

何がないのかというと、この時
『大改稿の末、あわよくば新人賞へ送ろう』
と思っていたので、改稿はするのは大前提だけど
それにしたって
現時点で新人賞応募とかのレベルじゃないわー
ということです。

でも同時に
『今受けた違和感を全部解消したら
あるいは応募くらいできるかもしれない』
と気づいたので
とりあえず目標を取り下げることはやめました。

受けた違和感をざっくりお話しすると

①画面(ネット上、スマホなど)を通した読みやすさと、紙での読みやすさは別物である

「そりゃそうでしょー」
と感じる方もいらっしゃるとは思いますが
去年終盤から公開を初めた自分としては
結構衝撃的でした。

確かに、初めてnoteのエディタに
小説を打ち込んだ時も感じていたことではありました。
「あれ? この書き方だとネット上では読みにくいんじゃないか?」
みたいな感じですね。
書き方とは、レイアウトとか言葉選びとかリズムとか
いろいろ含めて、です。

ところが約5か月noteでの執筆公開を続けていたら
何となく忘れてしまっていたようです

紙と画面ではそもそもの盤面の広さも違うし
見え方も触感も違うし
画面とはいってもパソコンとスマホでもだいぶ違うし
どれが良いというわけではないでしょうけど

パソコンはパソコンなりの
スマホはスマホなりの
紙は紙なりの
それぞれの読みやすいフィルターがかかっている感じでした。

②記事をそのまま本にはできない

勿論ブログやwebの各種媒体がきっかけとなって
書籍化したものはたくさんあるので
単純に「できない」というわけではなくて。
おそらくそれはプロの手を介して修正されているかもだし
もしかしたら一般的にはそんなことはないのかもしれないので

……ひょっとしたら
個人的な技量の問題が大きいのかもしれないですけど

章立てというか
ワンシーンの分量が少なかったり
noteだと感覚的には細切れの連載
みたいなことが可能で。

つまり、noteだと章の切り替えを
そのまま記事の切り替えにすることも可能なので
その際、別ページに飛ぶという
ワンクッションが入るわけです。

場面も時間も切り替えやすくて
全体の流れとしては多少の分断が
あまり気にならない(気がする)

本だと、ページはめくるんですけど
別冊に飛ぶわけではないので
繋がりは切っちゃだめだな
という印象です(伝われ!)
感覚的な説明で申し訳ないのですが。

なので、自分の技量の問題もあると
充分理解した上で言うとするならば
公開記事をつなげただけで
『本』の形をイメージしても
なんだか違うな、と感じてしまった。
と、いう事です。

そういう経緯で
「いやいやいや、ないわー」
です。

2.粗がグサグサと目に突き刺さってきた

要は、印刷をしてみたことによって
紙媒体という意味での書籍の見え方を
意識できたという事です。

それによって粗がグサグサと目に突き刺さってきて
最初は『あわよくば』なんて思っていたのに

徹底攻略して応募可能レベルにしたい!

に、だんだん変わってきました。
結果、本質的に攻略できたかどうかは
今のところ神のみぞ知るですが、
自分としては、今できる事は全部して
違和感は解消できたと思っています。
(だから無事に応募完了したんですが)

構成も書き出しも変えたり
繋がりやわかりやすさを意識して
文章をふやしたり削ったり
言葉選びを修正したり

そもそも設定やプロットをしっかり作って
再度書き直す感じだったので
これはこれでとても勉強になりました。

内容が面白いかどうかは
別の問題ではあるんですけど
応募可能レベルというところには
持っていけていたら嬉しいです。

※今回の応募先は
商業出版や二重投稿していない作品であれば
応募可能だったので
公開を一旦下書きに戻して
大改稿して応募してみたのですが
そもそも一度でも不特定の人目に触れた作品
(商業的ではなくても発表したもの)は
応募規約で引っかかる賞もあるようですので
必ず毎回、応募規約はくまなく確認しましょう。

ちなみになんですけど
新人賞に初めて挑戦したことのまとめ記事を
(流れとか準備とか)
以前書いていますので
もしよろしければご覧くださいませ

3.印刷してみて良かった

今回は記念すべき初めての新人賞だったので
紙原稿で送りたいと思って印刷したのですが
そうして良かったと、完成してから思いました。

紙に印刷した文字を読むという事で
デバイスを経由した電子の文字を読むのと
印象や読みやすさが変わるというのにも気づけたし
意外と客観的に作品をみることができたからです。

Wordにコピーしてそこで執筆するようになっても
画面を追うのと印字を読むのでは
極めて個人的な意見ではあるんですけど
印字の方が客観的にというか
自分で書いたという感じを離れて
冷静に読めた気がします。

4.郵送応募かweb応募か

今は郵送かwebか応募方法が選べたり
webのみ受け付けますという賞があったり
いろいろありますが
応募方法自体はどちらでも、自分の方が
賞のきまりに合わせていけばいいかなと思っています。

今回調べた中では
一応、郵送応募もweb応募も
フォーマットは一緒の場合がほとんどなので
最終的にはギャップというものは
あまりないかもしれないですね。

ただ今回は特に
媒体の違いによる印象のギャップにとても驚いたので
web応募でも執筆段階では印刷もして
チェックはすると思います。

個人的には、印字の方が冷静に
自分から離れた視点でチェックできることも分かったし。

でもそうやりながら
自分の中でギャップを埋める書き方を
見つけていきたいなぁとも思っています。
PDCAでね、いろいろ試します。
今はペーパーレスの時代なので。

というわけで
個人的な感想ではありましたが
応募方法に関わらず
いろんな角度から作品を眺めてみると
意外な見え方をするかもしれない
というお話でした。

最後まで読んでいただきありがとう
ではではまたまた

梅本 龍

最後まで読んでいただきありがとうございます!