新しい領解文を考えてみよう

2023年に浄土真宗本願寺派のご門主より発布された「新しい領解文(浄土真宗のみ教え)」…

新しい領解文を考えてみよう

2023年に浄土真宗本願寺派のご門主より発布された「新しい領解文(浄土真宗のみ教え)」について、その情報をまとめるサイトです。「新しい領解文を考える会」の運営チームが担当しています。 ✉ thinkout.ryouge@gmail.com

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

資料発送第3段

本願寺派の全寺院へ資料配布第3段を発送しました。近日中に各寺院へ届く予定です。内容は5点です。 ①宗門を正常化する推進協議会 声明文 ②中外日報記事(2024年9月25日発行) ③勧学・司教有志の会 声明文(八) ④宗派の学習会質疑応答(抜粋)、宗会議員会派一覧 ⑤総局・勧学寮へ公開質問状 頻繁にインターネットを確認されている方にはすでにご存じの情報ではありますが、全体から見ると知らない方が圧倒的多数です。広く情報が共有されますようご協力よろしくお願いいたします。 宗派

    • 第32回宗門総合振興計画推進会議に関して

      奈良教区宗会議員の西光義秀です。 10月18日に「第32回宗門総合振興計画推進会議」がありました。宗会議員全員と本願寺評議会評議員全員および宗派、本願寺、築地本願寺それぞれの関係職員が出席する会議です。諸事項の報告とそれに対する質疑応答はありますが、何かを決める会議ではありません。 開会は10時。終了予定時間は16時でしたが、実際の終了は18時でした。 報告事項 ①850および800年の慶讃法要の総括 ②ビハーラ総合施設の運営状況について ③宗門総合振興計画推進事

      • 【重要】総局・勧学寮へ公開質問状

        「宗門を正常化する推進協議会」より、総局ならびに勧学寮へ公開質問状が送付されました。その内容の全文を掲載します。 総局御中謹啓  平素よりご法義宣布のため、宗務にご精励くださっておりますこと、有難く御礼申し上げます。  さて、宗門は、昨年の御正忌報恩講でご門主さまが発布された「ご消息」について、その発布経緯への不信感と、誤解を生む内容により、異常な混乱が生じております。  私ども「宗門を正常化する推進協議会」は、事態の深刻さに鑑み、昨今の異常な状態を正常化し、悦びの中に法義

        • 勧学・司教有志の会 声明(八)

          浄土真宗本願寺派勧学・司教有志の会から「新しい領解文(浄土真宗のみ教え)」に対する声明の第八弾が発表されました。 勧学・司教有志の会 声明(八)  二〇二三年一月十六日、御正忌報恩講において、ご門主さまのご消息として「新しい領解文(浄土真宗のみ教え)」が発布されて以降、私たちの宗門は、その根幹である安心にかかわる問題について混乱し続けている。御同朋・御同行の悲しみが拡がりつづけ、多くの人々が混乱の収束を願いつつもその道筋を見出せない現状において、このたび、監正局の審査を終

        • 固定された記事

        マガジン

        • 新しい領解文を考える会
          21本
        • 宗派について
          36本
        • 宗門を正常化する推進協議会
          2本
        • 【声明】浄土真宗本願寺派勧学・司教有志の会
          15本
        • オンライン連続講座
          8本
        • 宗派主催の学習会
          29本

        記事

          得度習礼における暗唱と唱和についての総局見解

          現在、得度習礼では願書受理の時に「新しい領解文」を暗唱してくることの通知が届き、再度、入所の20日前に暗唱と課題について通知があるそうです。得度には僧侶となり度牒(得度の証明書)をいただく「得度式」と、それに向けて研修する「得度習礼」がセットです。「得度式」は本願寺の担当のため総局は関与できないとし、宗派が担当する「得度習礼」は、得度式の内容に合わせて研修するというのがこれまでの見解です。 9月10日~11日の「九州組長研修協議会」において、質疑応答で得度に関する質問があり

          得度習礼における暗唱と唱和についての総局見解

          「新しい領解文」の現在

          2023年に発布されたご消息「新しい領解文」は、全寺院100%の推進を掲げていましたが、この1年の騒動を受けて、総局は2024年の基本方針から100%唱和を撤回しました。それによって、この問題が終わったとみる人たちがいます。当会へも、「100%唱和推進が取り下げられたのに、どうしてまだ批判してるの?」という声が入ってきます。そこで、改めて「新しい領解文」の現在と、この問題の根深さを共有します。こちらで把握している限りになりますので、他に詳しくご存じの方や体験談がありましたら情

          「新しい領解文」の現在

          混乱の原因

          総局をはじめ、「八五倶楽部」と「誓真会」の方々に、一部事実誤認しているという情報が入ってきます。 いわく、現在の混乱の原因は、「勧学・司教有志の会」が声明を出したことによって各地に広がっていったという認識です。情報提供をいただいた組報で某議員はこのように記されていました。 有志の会が扇動したごとくの表現になっていますが、実際はどうであったのか改めて発布当時の出来事を時系列で確認します。 1/16 ご消息発布 1/17 [宗派]宗務所の朝礼で唱和がスタート 1/23 [宗

          総局は唱和しているのか

          各教区の学習会において様々な質問が飛び交った中、推進している総局自体は、自分のお寺で唱和を実践されているのかを問われる質問がいくつもありました。先頭にたって推進していく立場の人の行動は、勧められる側にとっても本気度をはかる目安となるため注目されました。 結論から言うと、学習会に参加した総局側5名のうち、自坊で唱和しているのは荻野昭裕議員(和歌山教区)ひとりでした。2023年8月30日北豊教区のおりに、「晨朝で唱和している」と答えられ、12月12日石川教区においても、唱和して

          総局は唱和しているのか

          宗会傍聴のすすめ-3時間20分の審議中断が示唆するもの-

          実際に宗会の本議会を傍聴した経験のある方はあまり多くないのではないかと思います。しかし考えて見ると本願寺派の最高議決機関である宗会は、現在の宗派の方向性や実情を如実に反映しているはずで、宗会を知らずして宗派を語ることはできないでしょう。当会では、令和6年春の定期宗会を手分けして傍聴しました。その記録の中から、今回の宗会の印象的な部分をみなさんに読んでいただこうと思います。なお、宗会の傍聴席では録音は禁止されていますので、元になったのは傍聴者のノートだけです。発言の詳細や発言者

          宗会傍聴のすすめ-3時間20分の審議中断が示唆するもの-

          【重要】宗門を正常化する推進協議会より

          これまでお聴聞してきた親鸞聖人のみ教えとは違うのでは? 新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)の根本問題   総局の申達によって令和5年1月16日に発布されたご消息の文章には、「領解文」という名称が用いられています。「領解」とは信心のありようであり、領解の本質的な異なりは、信心の異なりにほかなりません。しかし申達されたものは宗祖親鸞聖人と同じ「領解」ではありません。『歎異抄』後序に、 という法然聖人(源空聖人)のお言葉が伝わっておりますように、もし信心が異なるならば、私と私

          【重要】宗門を正常化する推進協議会より

          オンライン連続講座の動画公開

          昨年7月から10月に新領解文の問題と合わせて従来の「領解文」を学ぶオンライン連続講座を開催しました。「領解文とは何か?」から始まり、安心(あんじん)、報謝(ほうしゃ)、師徳(しとく)、法度(はっと)の4段に別けられる領解文の内容を各講師に担当していただき、浄土真宗の教えを基礎から学ぶ講座です。 このたび、その講座の動画を以下の予定で一般公開することになりました。8/19より毎週月曜日午後7時です。まずはYOUTUBEチャンネルへのご登録をよろしくお願いいたします。また、今回

          オンライン連続講座の動画公開

          ご消息発布時の宗会だより

          第6号宗会だより(2023年3月発行)によると、ご消息発布の年に「新しい領解文」に関する通告質問をしたのは7名でした。翌2024年の宗会ではそれに関する質問は13名です。今年の宗会だよりはこちらをご覧ください。 本来、「宗会会議規則」の第79条の3「議事録は、印刷して、議員及び関係者に配布し、一般に公開する。」とあるとおり、議事録を公開・共有されていれば宗会の様子は伺えるのですが、いまだ2023年の宗会議事録は各別院等に届いておらず、それどころか、某別院に問い合わせたところ

          ご消息発布時の宗会だより

          「新しい領解文」に対する宗会議員の反応

          今年、任期満了に伴い年内に宗会議員選挙が行われます。改めて、本願寺派の宗務を担う宗会議員の「新しい領解文」に対する反応を振り返ります。 唱和推進の慎重性を求める請願書「新しい領解文」に対する各議員の対応の有り様が見られるようになったのは、2023年3月において「唱和推進の慎重性を求める請願書」を採択するか否かの採決がなされた時です。この時、請願書に賛成したのは、僧侶議員14名、門徒議員3名の計17名。反対は僧侶議員30名、門徒議員27名の計57名。圧倒的多数で請願書は否決さ

          「新しい領解文」に対する宗会議員の反応

          御消息「新しい領解文(浄土真宗のみ教え)」発布についての疑義

          下川弘暎(宗会議員) 今年は浄土真宗立教開宗800年の御正当にあたります。昨年厳修された立教開宗800年法要における「新しい領解文(浄土真宗のみ教え)」の唱和は、立教開宗の法要を変質させた御開山様に申し訳のない許されざることでした。宗政に関わる一人として、その責任の重大さを思い、宗門正常化に向けた取り組みを急ぎ、もって師主知識のご恩に報いなければならないと思います。そのような思いから「新しい領解文」問題の経緯をたどり問題点を連続投稿し宗門正常化の一助になればと願うものです。

          御消息「新しい領解文(浄土真宗のみ教え)」発布についての疑義

          学習会の動画公開にあたって

          「新しい領解文」の問題に関して、「まだやってるのか」「いつまで続くの?」「もっと大事なことがあるだろ」等の声を聞きます。本願寺派では今年度から宗務の基本方針に「新しい領解文」の全寺院100%唱和を取下げ、現場の判断になったため、各寺院においては自分が所属するお寺には直接影響がないからと、問題に対する関心が低下傾向にあります。 しかし、得度をはじめ、宗務所、宗門校、宗派の出版物、宗派主催の行事などでは昨年同様に「新しい領解文」を進め、内部の方向性に変わりはありません。「ご縁の

          学習会の動画公開にあたって

          国府教区学習会、質疑応答

          昨年度3月11日に開催を予定していた国府教区は、急遽延期となっていましたが、7月10日に開催されました。 「ありがとう」 という言葉のイメージ Q 「おかげさま」「ありがとう」という言葉。立ち上がろうという気持ちを抑えられているように感じる。社会、世の中に立ち向かおうとする気持ちに対して「まあまあ」と言われているような思いがある。そこから先に進まないというイメージ。 Q 門主制度と住職の世襲制に何か問題があるように思う。 ご消息を依用しない事はできるのか Q なぜわ

          国府教区学習会、質疑応答