【25歳のストリートスマートが見る地方の魅力】#15

皆さんにとって「地方」とはどういった場所・イメージでしょうか？
東京の人口が年々増加しているなか、ここ数年で「地方移住」という言葉も数多く耳にする機会が増えていませんか？

それを象徴するかのように、平成29年度に国土交通省が発表した資料によると、三大都市圏に住む若者（特に20代）の4人に1人は地方移住に関心があるというデータがあります。

参考: https://www.mlit.go.jp/common/001240399.pdf

週末移住という選択肢

いきなり「移住」というと若干ハードルがあがりますよね。そんな方におすすめなのが、「週末移住」という名の2拠点生活です。別の記事でもお話しましたが、僕はいま、東京と千葉県の2拠点で生活を送っています。

平日は都内で生活しながら仕事をしていますが、週末になると千葉県いすみ市へ行き、大学のころからの友人たちと借りている家で過ごしています。海が近く、趣味のサーフィンを思いっきり楽しむこともひとつの目的ですが、それ以外にも「都会の雑音から解放される」ためデジタルデトックスができるのも嬉しいポイント。

この生活スタイルををはじめてから11年、この生活から感じられたメリットはさまざまありますが、今回ご紹介したいのは大きくわけて2つ。

新しい出会い

地方と聞くと、「人が少ない」という印象を持たれている方は多いのではないでしょうか。たしかに、眠らない街の代表格でもある歌舞伎町や渋谷のスクランブル交差点などのような人だかりもないため、都会と比較すると人が少ないのは否めません。しかし、「人と出会える」ことにおいては東京と変わりありません。母数の関係上、偶発的に出会うことは少ないですが、1つの共通点があればすぐに打ち解けられます。例えるなら、海外旅行先で出会った日本人同士が仲良くなる事に似ています。

お互いが何か目的を持って地方に来ていることから、初めましてからの距離感の縮まり方がスムーズです。もし、同じ人と東京で出会うパターンと地方で出会うパターンがあったら、間違いなく後者のほうが仲良くなるスピードは早いでしょう。また、地方では「自分と違った視点で考える方」に出会う機会があります。違う視点の方々の話はとても良い刺激を与えてくれます。自分の凝り固まった思考を改めて考え直すキッカケを作ってくれるわけです。

そういった形で出会った人たちと繋がり、やがて小さなコミュニティが出来上がり、少しずつ時間をかけてゆっくりと成長させていくことも今では地方の魅力のひとつといえるでしょう。

思考の整理に適した環境

僕が住んでいる千葉県いすみ市は、人口が約38,000人の小さな街です。
おそらく、一般的に想像される地方が当てはまる場所だと感じています。というのも、いすみ市には大きなビルはありませんし、交通量も多くありません。電車は1時間に多くても4本ほど、市内を走っているバスは数時間に1本です。さらに、だいたいのお店は夜の8時くらいには閉まってしまい、24時間営業しているお店はコンビニくらいです。

そのような場所でなにをするのか？波がない日は「思考の整理」を自然としていた事に気づきました。

都会で生活していると、時間の流れが早かったり、1人になれる時間を確保することが難しいですよね。そうなると、自分の考えなどをまとめることも難しいと思います。

東京から近い場所であるため、休日になると旅行客などで交通量は増えますが、それでも騒音というものが存在しないとても静かな場所。

そもそも、時間というものはどこにいても平等です。にもかかわらず、東京と地方では時間の流れ方がまったく違います。それはなぜか？

完全に個人の感覚の話になりますが、こちらで出会う人は「ゆとりがある生き方」をしているからだと感じています。みな急ぐこともなく、しっかりと自分のペースと向き合って行動しているという表現が適切かもしれません。

僕がこの場所を選んだ理由、海が近く趣味のサーフィンを楽しめる環境ということもありますが、それ以上に都会の雑音から離れられて、1人の時間を自由に使えることがとても大きいのです。無駄な該当広告や音に遮られる事なく、外的要因と限りなく少なくする事で自分の時間に集中できます。

地方での生活は、都会とはまったく違い文化や生活スタイルが大きく異なります。

ストリートスマートとして、仕事はもちろんのこと、プライベートも充実させるためには環境を整えることはとても大切です。現在はコロナウィルスの影響で仕事そのものがリモートワークになっている方も多いのではないでしょうか。そういった方は、お試しで地方に滞在してみると、地方の魅力に気付くこともでき、また違った新しい自分を見つけることができるかもしれません。

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