【オフィス移転】僕らがリモート時代に逆行してオフィス拡大した理由とリモートワークに対する考え方👋

2022年10月31日 19:38

こんにちは。Flittoグループ日本法人代表の冨山（とみやま）です。
弊社は2022年10月、恵比寿南（恵比寿ガーデンプレイスの近く）にオフィスを移転しました。

このnoteでは、自分たちがシェアオフィスの3名席から、約105㎡のオフィスに引っ越した経緯を赤裸々にお伝えします。リモートとオフィス勤務の割合やオフィスの拡大縮小に悩みを抱える経営者の皆様の意思決定のきっかけになればいいなと思ってます。

3年で4回の移転を余儀なくされた

えっと、移転の数、3年で4回w
これマジで非効率的だなと数字だけ見ると思いますが、本当やむを得ずでした。。。（皆さんベンチャー企業はどれくらいなのか）まず弊社は韓国が本社で日本法人の代表を任されており、一番最初は原宿の某有名シェアオフィスの1デスクにオフィスを構えました。

2019年6月
原宿（ここで6ヶ月）
個室は無く、目の前で不動産仲介会社の1人社長がめちゃ営業電話してたり、自分のデスクに知らない人の書類置いてあったり、結構キツかったです。そんな環境で、かなり閉ざしましたw。常にイヤホンしてたし、周りと会話せず淡々と仕事してた感じです。そんな僕に当時話しかけてくれた皆様、本当にありがとうございました。

2019年12月 1回目の移転
原宿 → 有楽町（ここで11ヶ月）
さすがに耐えきれず、そして1人目のジョインも決まり、派遣さんも入ったのでシェアオフィスのオープンスペース（シェアオフィス界では人気の"ファミレス席"）を毎朝陣取ってそこで仕事する毎日。個室を借りたくて受付に相談すると案内された金額は遥かに想像を越えていて自分の計画の甘さと、某シェアオフィスのブランド力に驚かされました。（それでも個室借りてる会社さんを見て凄いなーと思いつつ断念）そして移転です。弊社の事業の1つはB2BビジネスでAI開発企業様に教師データを提供するというものです。そもそもマーケットとしても顧客の母数が多いビジネスでもないし、ニッチなので、1社1社丁寧にコンサルしながら関係性を作る必要があり、なるべく信頼関係が作れるまでは、お客様のオフィスに訪問していました。という事で、お客様のオフィスが集中している大手町周辺にシェアオフィスを移転しました。なんと2.5名席に拡大！（0.5というレベルの小さな席なので実質2名席）初期費用はサービスしてもらいました。がしかし問題が。

2020年11月
有楽町 → 代々木上原（ここで1年3ヶ月）
え、ネット繋がらない。どうしても光が入る席が良かったので（気分いいですし）窓際を狙ったらなんと古いビルでWifiがそこまで届かないと。「えええええええええええ、それ契約書に確かに約束してないけど、そりゃないやん」という事で、またしてもしばらくオープンスペース（ここでも圧倒的人気はファミレス席）の陣取り合戦をするハメに。オンライン会議もできず、さすがにキツく、Wifiルーターレンタルしました。が、ここでも問題が。防災の観点からシェアオフィスって基本天井が空いてるんですが、毎日人材会社の営業マンが隣で鬼電。。。その内容がダダ漏れで、候補者獲得のためのクロージングトーク覚えそうになりました。コロナもあり、ほとんどオフィスに行ってなかったので、縮小を考えたその時、Facebookの知人のスタートアップ経営者がオフィスの間貸しをするという事で速攻その方に知人経営者からお繋ぎいただき（本当にご縁に感謝です、これをきっかけにまた距離が縮まり今は協業させてもらってて本当に感謝感謝）代々木上原に移転する事にしました。ふおーーー、我々は「シェアオフィスから間貸りに進歩した！」なんと、8名分の席も用意していただき、素晴らしい環境で満足して使わせていただきました。しかもシェアオフィスの時から少ししか賃料上がらず、初期費用もうまくやってくれて、本当に移動コスト低く広くなって感謝です。このタイミングで従業員数は8名になって、みんなオフィスに集まった時は嬉しかったな〜。が、なんと嬉しかったのもつかの間「賃料上がるそうなのでうち出ていきます、フリットさんどうします？」むむ。。。めちゃ条件いいと思ったら、元々貸主との関係が良く、借り主の方が良い条件で借りていたのですが、貸主の都合もあり賃料が上がるとの事です。賃料が上がり、更に借り主の会社さんが出ていったら、我々は今の約2.5倍の賃料を支払う事に。。。い、移転。移転先を！

2022年2月
代々木上原 → 恵比寿南（ここで8ヶ月）
という事で泣きついたのはヒトカラメディアさん。本当にヒトカラさんには感謝です。ヒトカラさんは物件リストはもちろんですが、好条件で貸主と交渉してくださり、恵比寿南のシェアオフィスに入る事になりました！初期費用激安、フリーレント、駅チカ、よし、でも、くそーーー、またシェアオフィスに戻るのかーーと思いつつ、金銭的な条件が良すぎる！という事もあり、シェアオフィスの営業もしっかり受けて早めに決断をする必要があり契約。移転。まあ、ほとんどリモートだし3名席で！よし、Wifiもたまにオンライン会議フリーズするけど、まあ隣はまた人材系の会社さんだけど営業電話も聞こえない。がしかし、3名席の窮屈感に耐えきれず、更に事業が伸びていきオフィスワークの必要性も感じていました。なので、毎朝のファミレス席陣取り合戦はまたも勃発！今回、手強かったのはインフルエンサーマーケティングの会社さん！いやー、言葉遣いが！！！笑。なかなかのヤンキーな感じの会社さんでちょっと近くで仕事していると耳に入る言葉が精神衛生上良くない。こんな環境でメンバーを仕事させられない。そしてメンバーの数もますます拡大し、売上も伸びていきぶつかった壁が「セキュリティ」でした。一応シェアオフィスでも最低限のセキュリティが担保されているのと、個室なので問題ないかなと思っていたのですが、某大手取引先からの一言「シェアオフィスかー、発注できないな」ぬおおおおおおおお！すぐ移転します！！！！という事で、移転、移転、ヒトカラさん！谷川さん！（もう名前出させてください、感謝しまくりなので）そして同時にプライバシーマークとISOの認証手続きもスタート！

2022年10月
恵比寿南 → 恵比寿南（なう）
という事で、今、4回目の移転で僕たちはシェアオフィスからついに自分たちのオフィスを借りる事ができました！👏👏👏

現在のオフィスは約105㎡、恵比寿駅徒歩5分、セキュリティもバッチリで内装や家具もこだわり抜きました！！！

なぜ今オフィスにこだわったのか

迷いました。完全リモートにすべきか、そして行き着いたのは「ハイブリットワークスタイル」でした。会社として、どちらかはっきり決める必要は無いんじゃないかと。そして、僕たちはこのタイミングで、データを扱う事業者として、プライバシーマークの取得をしました。更に、同時期にISO17100という業務フローの認証も受け、それに準じたビジネスを提供する事になります。（取得頑張ってくれたメンバーの皆、感謝してます！）大手取引先の皆様にもオフィスに来ていただき安心していただく事ができると思います！皆様に比べたらまだまだ小さなオフィスですが、現在従業員数は20名になり事業も拡大しています！（売上高成長率では毎年平均60%成長！）採用を進めていく中で気づいたのが「リモートワークできない」という人も居ること。自分の好みではなく、自宅にリモートワーク環境がどうしても家族の事情や賃貸の家の広さ的に作る事ができない人もいるという事で、会社の責任としてはリモートでも、オフィスでも仕事ができるハイブリットのワークスタイルを構築する事にしました。そして、椅子をいい椅子にする事、セカンドディスプレイを設置する事、Wifiを超高速にする事（上り下り共に300Mbps以上）、デスクトップPCで高速タスクできる事、など徹底的に「オフィスに来るとパフォーマンスが上がる」という環境を作りました。セキュリティ面でも取引先様に安心していただく事と、自分たちが仕事をする中でオフィスは仕事に最適な場所だと思える事が大事だと思い、そこは徹底的に投資すると決めました。僕らはデータの移行作業が毎日のように発生します。ネットワーク環境も大事です。もちろん各自のノートPCにはウィルスバスターを導入し、リモート下でもセキュリティ対策は徹底しています。会社の責任として両方選べるという選択肢を提供する事を意識しました。仕事の進捗具合や内容、その日のコンディション、天気など自分達のパフォーマンスが最大になる環境を常に選べる事で、メンバーの皆にはとにかく仕事に集中してもらいたい。そして、皆でどんどん事業を拡大させたい。そう思ってます。

オフィスの意思決定するにあたって

僕たちの仕事ではセキュリティが重視されます。それも一つ、そしてメンバーのパフォーマンス、メンタル、フィジカルを考えた結果がオフィスの拡張でした。完全リモートの方がコスト削減できるし、いいに決まっているという考えもありかもしれませんが、これからは多様な仕事内容、家庭環境などに対応するために会社として最低限のオフィススペースを提供する事が一つの選択肢になるかなとも考えています。その中でシェアオフィスを、某有名シェアオフィスから多機能オフィスまで入居した経験から、やはり他社と共同で場所をシェアする難しさも感じました。3名程度であればなんとか。でもネットワーク、セキュリティ、共同生活、時間制限などの問題が、それぞれ小さいのですが以外とチリツモでストレスに感じてしまいました。もちろん柔軟な拡張プランという点ではいいのですが、大きくしようとした時の坪単価や席単価が中々のインパクトでして。弊社としてはシェアオフィス内で拡張を考える事ができませんでした。

今回の意思決定やオフィスの内装に関わってくださった皆様、そして取引先の皆様、メンバーの皆に感謝です。少しずつですが、会社も大きくなり、共に働く仲間も増えています。オフィスは25人前後がMAXですが、全員常駐ではないためリモートとのハイブリットで50~70名までこのオフィスでいけると思ってます。正社員数にはこだわらずとにかく多様性を受け入れる事で、多くの優秀な皆さまとお仕事ができる事を楽しみにしています。日本の各地、オーストラリア、韓国と、実際にリモートのメンバーもいれば、ワーケーションするメンバーも、オフィスに出勤するメンバーもいる状況です。

弊社、フリットジャパン株式会社では、営業、PM、マーケ、管理部門など、多くの皆様のご応募をお待ちしています。ネクストLINE（時価総額1兆）、ネクストKakao（時価総額8,000億）になれるよう、韓国系ITベンチャーとして頑張っていきます！あと、僕としては本社と中国支社に負けないぞ！という思いもあります！本社はある意味投資家であり、中国支社は同じ投資家の投資先であるくらいの考えでコミュニケーション取ってます。

P.S. オフィスの窓からは、上場前にFlittoグループに出資してくれたコロプラさんの旧オフィス（恵比寿ガーデンプレイス）が見えて、背筋が伸びる思いです。皆さんのように社会に大きく貢献できる会社になります！

この記事が少しでも、オフィスの移転に迷われてる経営者の皆様のお役に経てばいいなと思っています。

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