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成熟したら、腐敗する - マネージメントの考えで大切にしていること

レイ・クロック著の「成功はゴミ箱の中に」という本がある。
この本の中に、「成熟したら、腐敗する。」という言葉があり、僕はこの言葉をマネージメントする上でとても大切にしている。

果物は成熟した瞬間から、腐敗が始まる。
人間は満足した瞬間に、成熟が完成する。
逆に言えば、常にまだまだ未成熟だと感じながらキャリアを突き詰め続けていけたら、熟することなく成長し続けるはずだ、とマネージメント視点で思っている。

これは決して簡単なことではないが、長いキャリアを形成されている方々は、大概いつまでも貪欲だ。
※日本人ならきっと誰でも知っている人気も実力も国民的な、とあるグループのボーカルの方が歌をもっともっとうまくなりたいと、最近ボイトレに通い始めたという話も聞いた。

クリエイター自身が「自分は売れた」と油断慢心している時、成熟に片足を突っ込んでいる。
それは、とても危険な状態だ。
成熟が続くと、次は腐敗へと進んでいく。
腐敗がさらに進むと、もう戻ることは出来ない。

簡単なことではないと理解しているが、ずっと貪欲に、まだ届いていない人、まだ自分たちを知らない人がいるんじゃないかと、デビューした時と同じ気持ちで、もっと知ってもらいたい!という欲望を初心のまま忘れずにいられたら、きっと、そのクリエイターのキャリアは必ず、長く、強い。

そのためには本人たちのストイックさは勿論大切だけど、スタッフが周りでコーディネイト出来る部分は確実にある。
マネージャーとして、関わるクリエイターがいつまでも成熟しないように、次のステップ、次の刺激を仕掛けていく。
転んで気づくことがあるのであれば、時にはわざと足元に石を置いてでも、満足、慢心、成熟させないようにマネージメントしていく。
そういった環境を作っていくことが、マネージャーとしてとても大切だと思っている。

今まではこうだったから、とやり方や考え方を変えない程危険なことはない。
時代は常に動いている。
常に変化していないと、どんどん古く、あっという間に過去になる。

「成熟したら、腐敗する。」

自分が関わる子たちがそのキャリアを終えるまで決して腐敗しないように、いつまでも貪欲に成長を求めるようなクリエイターでいれるように、考え提案しながらマネージメントしていきたい。

https://twitter.com/Ryota_Shishido ラストラム→TOKYO FANTASY→RED 主に音楽関係のマネージャー 新しい才能との出会いを求めています。 音源やプロフィールはツイッターのDMかinfo@red.jp.netまでお気軽にお送りください!