宍戸亮太 - 株式会社RED代表取締役

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宍戸亮太 - 株式会社RED代表取締役

https://red.jp.net 経歴:ラストラム→TOKYO FANTASY→RED 主に音楽関係のマネージャー 新しい才能との出会いを求めています 音源やプロフィールはツイッターのDMまで https://twitter.com/Ryota_Shishido

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  • マネージメント論

    10年以上経験してきた音楽業界のマネージャーとしての経験から、自分なりのマネージャー論、マネージメント論を書いています。

  • 僕が音楽マネージャーになるまで①〜⑩

    株式会社RED代表取締役 宍戸亮太/ちょっとユニークと言われることが多い、僕が音楽マネージャーになるまでの経緯を10回に分けて文章にしてみました。

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世界一のマネージャー - クリエイターとマネージャー(パートナー)の関係

ビートルズには、ブライアン・エプスタイン。 宮崎駿には、鈴木敏夫。 圧倒的な才能を持つクリエイターのその傍には、才能を最大限爆発させるパートナーがいる。 クリエイターにとっても、誰をマネージャー(パートナー)に選ぶかで、そのキャリアは大きく変わる。 そのパートナーとしての「マネージャー」って、なんだろう?といつも考える。 「manage」という言葉の中には、「管理する」「監督する」「経営する」あと「うまくやりとげる」というニュアンスが含まれている。 あと、一般的には、「代

    • 純粋と狂気は、表裏一体。 – 僕のクリエイター判断基準要素

      「新人をどうやって判断するんですか?」と聞かれることがよくある。 僕自身がミーハーなこともあり、わかりやすいものが好きという大前提の傾向はありつつ、究極は自分が好きか、嫌いか。それだけしかない。 勿論いろいろな才能に触れていると良いなと思う個性がそれぞれ違うし、仮に自分が関わった時に見出せるポイントも別だ。 シンプルに言えば「好きか、嫌いか」なのだが、音楽系のクリエイターを感じる時、自分の中の基準として大切にしている要素が4つだけある。 それは、 声。 メロディー。

      • マネージャーを目指す人へのおすすめの本 – マネージメントの考え方

        前回がクリエイター志望の方向けの内容だったので、今回はマネージャー志望の方への参考になればと思い、そういう方へのおすすめの本をご紹介したいと思います。 以前に書いた通り、クリエイターのパートナーとして一緒に歩むという点で、マネージャーは映画のプロデューサーや編集者とも似ている部分があると思っているので、もしかしたらそういう方にも何かの参考になるかもです。 ・ジブリの仲間たち/鈴木敏夫 https://www2.shinchosha.co.jp/book/610674/

        • (特に世に出る前の)クリエイターの方々に向けて伝えたいこと - マネージメントの考え方

          たまに耳にする話で、インディーやフリーで活動している子なんかが、「まずは集客(フォロワーを増やしたりも含む)を頑張ろう」みたいな助言を業界関係者に言われるという話がある。 僕は、これはゴミみたいなアドバイスだと思っている。 もちろん集客することは大切だけれど、デビューもせず活動している子たちには、幅広い宣伝のツールやネットワーク、宣伝資金は基本的にはない。 というか、それを増やすのが関わるスタッフのそもそもの役割だ。 大きくなったものを自分たちの手柄のように金魚の糞みたくく

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        世界一のマネージャー - クリエイターとマネージャー(パートナー)の関係

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        記事

          キャリアの形 - マネージメントの考え方

          エンタメ業界は、シーンのプレイヤーの入れ替わりが激しい世界だ。 同じ年にデビューしたとしても、3年後、5年後、10年後、それぞれのキャリアの道はみんな違う。 そもそも長く続けること、ロングキャリアを第一線で居続けることは容易ではなく、誰にでも出来ることではない。 僕は自分が関わる子たちには、出来る限り長く活躍して欲しいと思っている。 なので、そのために全力で尽力するが、時の運みたいな、自分たちだけではどうにも出来ない流れもあったりして、キャリアの築き方で悩んでいたことがある

          キャリアの形 - マネージメントの考え方

          インプットとアウトプット - マネージメントの考え方

          今年はコロナの影響もあったのと、仕込み準備の期間が長かったので、例年より自分の時間を多く作ることが出来た。 いつか読もうと山積みになっていた本や映画、その他諸々を大量に消化する時間を持てた。 世の中にはどんどん新しいコンテンツやメディア、ヒト、コト、モノ、体験が物凄いスピードで生まれてくる。 エンターテインメントの業界にいる身として、アンテナは常に張っていたいし、体験して吸収出来るものは吸収しつくしたい。 これらを勉強してる時間も、日々の業務の片手間では全く追いつかないので

          インプットとアウトプット - マネージメントの考え方

          環境が人を育てる - マネージメントの考え方

          SEKAI NO OWARIはデビュー前に羽田空港の近くの工場跡地をスタジオ兼ライブハウスとして活用し、そこを中心に練習や楽曲制作をしていた。 最初はなんて壮大で突拍子もないことをしているんだろうと正直思っていた。 しかし、一緒に時間を過ごす内に、この発想は何よりの名案だと言うことを実感した。 通常はバンドが練習をしたければリハーサルスタジオを予約して、その時間にスタジオに集合。そこから機材などのセッティングをして、音出しを開始。そして、練習スタート。予定時間10分くらい

          環境が人を育てる - マネージメントの考え方

          なぜ今更SNSを始めたか – 運と縁

          この仕事をしていると、なかなか言いたくても言えない物事が多い。 そして、うっかり情報が漏れてしまったらその責任は背負いきれない。 だから、SNSは百害あって一理なしだと思っていた。 一応、情報収集するだけのアカウントは持っていたが、自分から情報を発信することは一切なかった。 とはいえ、時代は時代。 SNSの影響や情報の流れを見ていると、SNSの世界に存在していないと、時代とそのコミュニケーションに取り残されてしまう。 また、気になったクリエイターがいてコンタクトをしてみた

          なぜ今更SNSを始めたか – 運と縁

          誰かのせいより、みんなのおかげ。 - マネージメントの考え方

          様々なプロジェクトが動いていると、トラブルや問題が発生することは日常茶飯事だ。 問題が起きた時、その原因を追求し、責任を問い詰める。 一見普通のことかもしれないけれど、僕はこれはあまりメリットのないことだと思っている。 うまくいかない時に、理由を誰かに置くことは簡単だ。 簡単だけれど、誰かのせいにしても根本は何も解決しない。 何がどうあれ、プロジェクトは前に進んでいくしかない。 責任を糾弾していても、話は進まない。 勿論内容如何はあるが、問題やトラブルを起こしてしまった

          誰かのせいより、みんなのおかげ。 - マネージメントの考え方

          売れる秘訣、売れない理由 – マネージャーとしての考え方

          僕は、自分の力でクリエイターがヒットしたと思ったことは素直に一度もない。 運良く関わったクリエイターの子たちが才能に溢れ、貪欲に売れたいという欲望を強く持っていた。 だから前向きな影響や結果が生まれただけだと思っている。 基本、僕は何もしていない。 唯一何かしたとすれば、その才能を信じて、その才能を愛して、みんなに、「これいいよね!」と中学生の頃の自分と同じように真っ直ぐにシェアしただけだ。 たまに「こうやったら売れるよ」とか「こうだから売れないんだよ」みたいなことを言う人

          売れる秘訣、売れない理由 – マネージャーとしての考え方

          Time is Money -スピードとテンポ- / goodプロジェクトとbadプロジェクトの違い

          今まで仕事をしてきて、感覚的にだけれど確信していることがある。 それはうまくいくチームやプロジェクトは、スピードとテンポがとても速いということだ。 プロジェクトの最初の打ち合わせを経て、次の提案やその間のメールなんかでのやり取りなど、目に見えて前進し、活力を持って進行する。 どんどん進化する形の中に、新しい側面やアイデアが詰め込まれ、それが繊細に整理され、完成へと向かっていく。 チーム内の連携やコミュニケーションも秀逸で、任せておけば絶対安心という空気感の中、こちらからも気

          Time is Money -スピードとテンポ- / goodプロジェクトとbadプロジェクトの違い

          翻訳したものをパズルする/来た球を返すだけ – マネージャーとしての考え方

          以前にも少しだけ書いたことがあるが、マネージャーは翻訳者であるべきだと思っている。 関わるクリエイターがまだ言語化出来ていないこと、頭の中にあるけれど整理されていないことを関わり合いながら翻訳し、整理していく。 この点は編集者や映画のプロデューサーがマネージャーにとても近いと思っている。 僕がジブリの鈴木さんを尊敬しているのも、鈴木さんの考え方や方法論がマネージャーとしての考え方の宝庫だからだ。 翻訳者であるべきだと思っているため、意見を求められれば勿論答えるけれど、発端

          翻訳したものをパズルする/来た球を返すだけ – マネージャーとしての考え方

          あいみょんがくれた出会い - YouTubeのあなたへのおすすめ

          前職を辞めた時、次に何をするか、特に何も考えていなかった。 勿論、10年頑張ってきた音楽業界が一番適やりやすいし、横の繋がりもあるのだけど、逆に言えば自分の常識みたいなものが固まってきてる懸念もあった。 だから、意識的にフラットに考えるようにしていた。 前職を辞めた理由の一つ、これは完全に間接的だけど、あいみょんの存在が大きかった。 彼女がこの世に現れたことは、キャリアをリセットしたいと思った一つの大きなきっかけだった。 僕は、あいみょんにどハマりした。 四六時中あいみょ

          あいみょんがくれた出会い - YouTubeのあなたへのおすすめ

          師匠ラストラム村田さんのから教わったこと② - 「ポップ三原則」と打倒村田さん

          師匠村田さんから教わった大事な言葉の二つ目は、 「ポップ三原則」だ。 これは、主にクリエイターに話をする時に村田さんが繰り返し伝えていた言葉だ。 ※ちなみに、前項の「時代とタイアップ」はスタッフに向けて繰り返し伝えていた。 「ポップ三原則」とは、 『難しいものは、わかりやすく。 わかりやすいものは、面白く。 面白いものは、深く。』 という発信者(表現者)目線の考え方だ。 難しいものを、難しいまま表現しても、伝わらない。 難しいものを、わかりやすくしただけでは、つま

          師匠ラストラム村田さんのから教わったこと② - 「ポップ三原則」と打倒村田さん

          師匠ラストラム村田さんのから教わったこと① - 「時代とタイアップ」

          僕の師匠は、間違いなくラストラムの村田さんだ。 矢沢永吉だったり、ブルーハーツだったり、X JAPANだったり、今はOfficial髭男dismがラストラム所属だったり、トップクラスの才能モンスターと関わってきた村田さん。 僕は音楽エンタメに関わる上で最初の会社としてラストラムに入社して、たくさんのことを学んだ。 村田名言はありすぎて全てはここに書ききれないので、大切ないくつかをピックアップしてお伝えしたい。 一つ目は、 「時代とタイアップ」 という言葉だ。 セカオ

          師匠ラストラム村田さんのから教わったこと① - 「時代とタイアップ」

          マネージャーがやってはいけないたった一つだけのこと - マネージャーとしての考え方

          いろんな方法や考え方があり、答えは一つじゃないと思うけれど、マネージャーがやってはいけない唯一のことは、極論、僕は一つだけだと思っている。 それは、「信用を失うこと」だ。 クリエイターとマネージャーは、信頼関係で成り立っている部分が多い。 多いというか、ほぼ、それがメインだ。 一緒に悩み、一緒に過ごす時間が特に多いマネージャーは、信頼関係がなければその立場と業務は成立しない。 マネージャーは、クリエイターの才能を信頼してマネージメントしているし、クリエイターはクリエイテ

          マネージャーがやってはいけないたった一つだけのこと - マネージャーとしての考え方