マネージャーを目指す人へのおすすめの本 – マネージメントの考え方

前回がクリエイター志望の方向けの内容だったので、今回はマネージャー志望の方への参考になればと思い、そういう方へのおすすめの本をご紹介したいと思います。

以前に書いた通り、クリエイターのパートナーとして一緒に歩むという点で、マネージャーは映画のプロデューサーや編集者とも似ている部分があると思っているので、もしかしたらそういう方にも何かの参考になるかもです。

・ジブリの仲間たち／鈴木敏夫
https://www2.shinchosha.co.jp/book/610674/

「作る、伝える、売る。」
作品を作ること、伝えること、売ることを通して、鈴木さんが学び、感じてきたことを惜しげもなく詰め込んでくれた本。
エンタメに関わる全ての人に、特にはマネージャーにとって、たくさんの素晴らしいヒントが凝縮された僕のバイブル。何度読み返したかわからない。

どんどん仲間を巻き込んで、自分事として動かしていく、鈴木さんのプロデューサーとしての仕事を覗き見ることが出来る。

いつだって時代の気分を読み解いて、エンターテインメントは社会とコミュニケーションしていかなければならない。
明日は明日の風が吹く。エンタメの世界にいる限り、それを捕まえる一人でありたい。

あと、鈴木さん関連で言うと、「風に吹かれて」もおすすめです。
インタビュアーの渋谷陽一さんと鈴木さんの、腹を割らせたい人と本音を意図的に濁したい2人の斬り合いみたいなインタビュー、達人の決戦を見ているかのような緊張感と濃密さで大切なことがたくさん語られています。

・風に吹かれて
http://www.chuko.co.jp/bunko/2019/03/206711.html

https://www.chuko.co.jp/bunko/2019/03/206712.html

それと、これは本ではないですが、鈴木さんのラジオ（ポッドキャスト）「ジブリ汗まみれ」も。
全話聴いています。そして、たくさんその会話から学ばせていただいています。
・ジブリ汗まみれ
https://www.tfm.co.jp/asemamire/

・自分を捨てる仕事術／石井朋彦
https://www.wave-publishers.co.jp/books/9784866210070/

鈴木さんに感銘を受けて、鈴木さんのことを掘り下げていく過程で出会った石井さん。
僕の会社で一緒に働く子、特にマネージャーには、毎回この本をプレゼントしていた。
マネージャーとしての考え方、接し方、大切な教養とヒントが詰まりまくった本。
改めて読み直しても、ほぼ全箇所共感しかなかった。

僕はマネージャーは水みたいな存在であるべきだと思っているので、石井さんの仕事術の捉え方は心底同意です。

この本を読んで、こんなに同じ考えをする方はお会いしたい！！と思い、石井さんに会いに行き、今では定期的にお話させていただく関係になり、いつも刺激を受けている。

字面だけ見て、「自分を捨てて、社畜なれ！」みたいな内容だと思わないでください苦笑、そんなのとは全然違い、学びの塊の名著。

・ファンベース／佐藤尚之
https://www.chikumashobo.co.jp/special/fanbase/

ファンコミュニケーションにおけるバイブルであり、それに関わる全ての人が読むべき教科書。
前職時代にファンクラブチームに考えを共有したくて、プレゼントしまくった。
情報の洪水の時代、ファンとの関係性構築の考え方に、これ以上の本はない最強の一冊。
何度読み返しても、その度に発見がある素晴らしい本。

・一番になる人／つんく
https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=9820-4

圧倒的努力の人、つんくさんの一冊。
演者側、スタッフ側、どちらの視点も持つ彼だからこその本。
これでもか！というほど、プロデュース論のヒントが満載で何度も読み返している。
考え方、プロジェクトの進め方など含め、エンタメに関わる方には必読の書。

・ビートルズをつくった男／R・コールマン（林田ひめじ訳）
https://honto.jp/netstore/pd-book_00932748.html

ビートルズをつくった男、ブライアン・エプスタインの話。
マネージャーとしては素人だった彼が、ビートルズと出会って亡くなるまでの時間、世界一のマネージャーになっていく過程の伝記。
彼が、まだ何者でもなかったビートルズ を世界的な大スターに導いた奔走を覗き見れる。
マネージャーとはどうあるべきか？を突きつけられ、感じられる一冊。

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と、改めて読み直したけれど、やはり何度読み直してもマネージャーとしてのヒントや収穫がたくさんだった。

マネージャーを目指す方には、きっと参考になる本たちだと思います。