ジブリ鈴木敏夫さんから学んだマネージメントの考え方 - 向き合ってはいけない。
僕は、ジブリの鈴木敏夫さんを尊敬している。
鈴木さんの本は全部読んでいるし、TOKYO FMの「ジブリ汗まみれ」はpodcastで全話(現在約640話)聴いている。
https://www.tfm.co.jp/asemamire/
鈴木さんの弟子の石井さんの本も読んだ。
石井さんの「自分を捨てる仕事術」は、超絶名著でマネージャーを志す人は必ず読んだ方がよいバイブルだ。
実際、新人マネージャーが入ると、僕は必ずこの本をプレゼントしていた。
マネージメントで必要な考え方や捉え方は、たくさんここに書かれていると思っている。
自分を捨てる仕事術
https://www.wave-publishers.co.jp/books/9784866210070/
そんな鈴木さんが、ある回にお話されていたこと。
「家庭がうまくいかない」という相談に対しての会話だった。
「あなた、それはきっと、向き合っているからうまくいかないんです。向き合うとぶつかる。それは当たり前。向き合っちゃいけないんです。同じ方向を見るんです。同じ方向に向かって歩いていけば、きっと、うまくいく。」
この言葉を聴いて、なるほど!!!!と鳥肌が立った。
目から鱗とは、このことだ。
真理だと思った。
マネージメント(特にマネージャー)のひとつの役割に、プロジェクトの旗を立てることがある。
クリエイターが望んでいる世界に向かって、みんなの目印となる旗を立てて、進むべき道を印す。
関わる才能が見ている世界に向かって(見えていなければ先にそれを見据えて自然な流れを作って)、キャリアを導いていくことがマネージャーにとって大切な役割だと僕は思っている。
才能あるクリエイターが進もうとしている、進むべき未来に向かって、一緒に併走しながら、本人の中からヒントを感じながら、ベストなキャリアを一緒に見つけて、一緒に進む。
チームやプロジェクトが大きくなればなるほど、みんなそれぞれ考え方が違うから認識のズレも起きやすくなる。
それを整理して、クリエイターの世界を翻訳して、チームみんなに共有する。
そして、チーム全体がそれぞれの場所からプロジェクトの向かえるように、目的地に旗を立てる。
日本映画の歴代興行収入1位の「千と千尋の神隠し」。
あの「君の名は。」ですら、届かなかった308億円という数字。
きっと、鈴木さんが、あの手この手で旗を立てて、チームみんなに同じ方向を向いてもらい、
プロジェクトを導いた手腕が、この化物みたいな記録を導き出したに違いない。
https://twitter.com/Ryota_Shishido ラストラム→TOKYO FANTASY→RED 主に音楽関係のマネージャー 新しい才能との出会いを求めています。 音源やプロフィールはツイッターのDMかinfo@red.jp.netまでお気軽にお送りください!