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売れる秘訣、売れない理由 – マネージャーとしての考え方

僕は、自分の力でクリエイターがヒットしたと思ったことは素直に一度もない。
運良く関わったクリエイターの子たちが才能に溢れ、貪欲に売れたいという欲望を強く持っていた。
だから前向きな影響や結果が生まれただけだと思っている。
基本、僕は何もしていない。
唯一何かしたとすれば、その才能を信じて、その才能を愛して、みんなに、「これいいよね!」と中学生の頃の自分と同じように真っ直ぐにシェアしただけだ。

たまに「こうやったら売れるよ」とか「こうだから売れないんだよ」みたいなことを言う人がいる。
勿論、経験からのアドバイスで、それを参考に学ばせていただくことは、とても大切だ。
でも、誰かのアドバイスや方法論でヒット出来るなら、みんながそのやり方で全員ヒットしている。
時代もタイミングも人の気分も、同じ瞬間は決してないから、確実に成功する方程式なんて存在しないと、僕は思う。
※ヒットが出た後、分析して、こうだからという評論は出来るかもだけど、世に出る前にそれは不可能だ。

もちろん、スタッフ側で作り込んでヒットを創造出来る人もいるかもしれないけれど、少なくとも僕にその才能はない。
でも、その分、僕は才能を持つ子の可能性を圧倒的に信じて、最大限サポートすることは出来る。
スタッフとして、どっちがいいか悪いかは、わからない。
全ては、相性だ。

だから、売れる秘訣、売れない理由、僕にはそれはわからない。
スタッフ目線の、マネージャー目線の僕からすると、自分がその才能を好きか、嫌いか。
判断基準は、それだけだ。

自分が本当に好きだと感じたならば、極端な話、まずは日本で生まれた日本の才能、音楽ならば日本人全員1億3000万人に聴かせて歩けばいい。
10%、いやたった5%に好きになってもらえれば650万人。
650万人のファンが作れたら、大ヒットだ。
仮にたった1%しか反応しなかったとしても、130万人。
これでも大きなヒットだ。

アナログな方法で一人一人の家に訪問して、紹介して、みたいなやり方をするつもりはないけれど、関わった才能をみんなに届けたい、繋ぎたいという気持ちは同じだ。
常にまだ出会っていない誰かに届けられるよう、どう伝えていくべきかを、いつも悩み、企み続けていきたい。

たまにクリエイターが大きくなればなるほど、それを自分の力だと勘違いしているスタッフがいるが、僕はそうはなりたくはない。
ただクリエイターの才能に乗っかってるだけなのに、自分の力でヒットを作り出せると思っているような、傲慢で、勘違いなスタッフには、僕は絶対になりたくない。

勿論、クリエイターを守るために、嫌われ役になったり、パフォーマンスする時は多々必要だと思うけれど、本質的には、謙虚で、自分が特別な力があるなんて思うべきではない。
それは、余りにも不遜だと思う。

師匠の村田さんにも、「実るほど、頭を垂れる、稲穂かな」という言葉をいつまでも忘れちゃいけないよ、という言葉を教えていただいた。
助言をいただいて以来、ずっと大切にしている言葉であり、常に忘れないでいたい。

https://twitter.com/Ryota_Shishido ラストラム→TOKYO FANTASY→RED 主に音楽関係のマネージャー 新しい才能との出会いを求めています。 音源やプロフィールはツイッターのDMかinfo@red.jp.netまでお気軽にお送りください!