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短所は無視して、長所を伸ばす - マネージャーとしての考え方

僕は基本的に、「長所を伸ばす」という視点でマネージメントを考えている。

「好きこそ物の上手あれ」ではないけれど、良い部分は成長のスピードがとても速い。
成長を繰り返していくことで、また新たな発見が生まれてきたり、全体的な魅力が底上げされていく。

これは、「魅力を見つけて、世に伝える」にも繋がるのだが、関わる子たちの武器、好きなところ、本人がまだ気づいていない良さをどんどん発見して、そのポイントを伸ばしていくと、彼ら彼女ら自身の器がどんどん大きくなっていくと思っている。
また、クリエイターもどんどん成長する長所はモチベーションキープがしやすい。

逆に、短所や苦手なことは、余り僕からは触らないようにしている。
勿論、ウィークポイントに何も言わない訳ではないし、指摘したり、場合によってはチクチク促すことは多少するけれど、基本的には無理は強いない。
自分の弱点やコンプレックスは、本人自身も自覚していることが多いし、その場合、他人から言われる程、嫌なことはないし、無理は絶対に続かないからだ。

気持ちが入らない、やりたくないことを、「やりなさい」「改善しなさい」と言葉で言われて、やり始めても、それだけでは絶対に長く続かない。
本人のやる気スイッチをクリエイター自身に入れてもらうしかない。
子供の頃、やりたいと思っていないのに「勉強しなさい!」と言われても素直に行動に移れなかったのと、同じ道理だ。

しかも、短所の改善はどうしたって長い時間が必要になる。
長所を伸ばして成長している中、短所の改善を無理に押し込むと、成長のバイオリズムが狂う。
そうすると、長所の成長も止まってくる。
結果、キャリア全体の成長とスピードも落ちる。

だから、短所はクリエイター自身が自分で改善したいと思って、本人の意思で動き出すまで(自覚を持って、自分で改善したいと思うまで)、周りで出来ることはほとんどないと思っている。
本人が自覚した後は、ゆっくりだけど確実に短所は改善してくる。
周りが無理にねじこんでも仕方がない。
必ず最適な成長のリズムがあるはずだから、それを理解しながら導いていくだけだ。

誰だって、他人から言われるより、自分で納得して進んでいきたい。
自覚を持って、自分で納得して、長所も短所もクリアしていく。
そういう環境とキャリアを作っていくことしか周りのスタッフには出来ないと、僕は思う。

https://twitter.com/Ryota_Shishido ラストラム→TOKYO FANTASY→RED 主に音楽関係のマネージャー 新しい才能との出会いを求めています。 音源やプロフィールはツイッターのDMかinfo@red.jp.netまでお気軽にお送りください!