世代で時代を作るんだ - キレる世代
尊敬する先輩に、ヒップランドの野村さんという方がいる。
https://twitter.com/animalkingz
音制連の理事だったり、サカナクションやKANA-BOONの事務所の代表だったり、音楽業界のスーパーマンだ。
※いきなりの余談ですが、先日のサカナクションの配信ライブも素晴らしすぎた。MV的に発想した配信ライブ、世界に誇れるアイデアだと鳥肌出っ放しで夢中で見ていた。
野村さんは、めちゃくちゃ現場にも足を運ぶ。
こんな小さいライブハウスにまでわざわざ来なくても!という時でも、きちんと現場に顔を出す。
フェスのシーズンなんて、あっちにこっちに超多忙なはずだが、それでも現場を大切にする。
そんな野村さんの姿勢と考え方を、僕は尊敬している。
初めてお会いしたのは、2010年。大阪RUSH BALLの時だった。
関西のイベンターのGREENSの力竹さんが紹介してくれた。
野村さんは自分より下の世代と話すことを大切にされている方で、当時20代だった僕を面白がってくれて、それ以来何度かお時間をご一緒させていただいている。
ある時、「世代で時代を作る」という話をしてくれた。
『音楽業界に入って、20代、30代、40代とキャリアを重ねてきて、いつの時代も自分たちの世代と仲間で出来ることはなんだろうと悩み考えながら、世の中にエンターテインメントを放ってきた。
20代は、20代のエネルギッシュさと怖いもの知らずの突破力で為し得たことがあった。
30代は、仲間たちがあちこちで決裁権を持ち始めて、20代の頃には難しかったいろんな仕掛けを動き出せた。
40代は、自分の下もたくさん生まれて、大きなチームプレイで、さらなる成果を生み出すことが出来た。
世代世代によって自分に出来ること、また時代のあり方も違う中、どういうエンターテインメントが今の自分に出来るかを企みながら、ずっと仕掛けてきた。
同じ時代の、同じ世代で生まれた仲間は感性や共通言語、時代を感じてきた感覚が近い。
その世代だからこそ一緒に生み出せる波やパワーが絶対にあるから、宍戸くんも同じ世代の仲間を大切にした方がいいよ、世代の中で生み出せる渦ってあると思うんだ。』という話をしてくれた。
この話が僕はとても好きで、それ以来、「同い年」は、自分の大切なキーワードとなった。
不思議なものでそのキーワードを大切にしていると、自然と同い年の仲間たちがどんどん増えていった。
僕は俗に言う「キレる世代」と言われる年代で、ちょっと変わった世代である。
例えば、こんな仲間たちがいる。
進撃の巨人の編集者の川窪くん、元吉本でいつの間にか音楽、エンタメ業界でよく名前を聞く存在になっているfirebugの佐藤くん、映画TOKYO FANTASYのプロデューサーだった東宝の東くん、講談社のマガジンで「SEKAI NO OWARI物語」(2014年)を企画してくれた詫間くん、そして今は不動産テックの会社にいるが当時この企画を友人として取り持ってくれた川村くん、NHK紅白のプロデューサーも担当した山崎くん、セカオワのライブ制作のInterGrooveの大田くんやいきものがかりの水野くんや山下くんなどなど。
仕事をする中でいつの間にか、自然と同い年の仲間たちに出会っていった。
そして、ちょっと変わった世代の反動か、みんな優秀だけど、どこかだいぶ変な奴らが多い笑。
エンタメとして近い業界でもあるので、友達の友達は友達みたいな感覚もあり、この仲間たちとは頻繁にご飯に行ったり、年に一回くらいで全員集合!みたいな会も開催して、情報交換をしている。
それぞれ戦っている場所が違うし、感じ、悩んでいる部分もそれぞれで、とても良い刺激をもらえる仲間たちだ。
勿論諦めたくないけれど「時代を作る」なんてそんな大それた目標は決して簡単なことではないし、とても壮大なテーマだけれど、シンプルに同じ世代の仲間たちと一緒に楽しみながらいつまでもエンターテインメント生み出していけたらと思っている。
もし、この文章を読んでくれた同じ世代の方。
エンタメ業界に限らず、同じ世代で面白いことを企んでいきたいと思っているので、何かを感じたり、何か一緒に出来るかも!と思われたら、いつでもお気軽にご連絡ください。
同じ世代の新しい出会い、常に楽しみにしています。
※勿論違う世代の方も!
メール: red@red.jp.net
Twitter: https://twitter.com/Ryota_Shishido
上の世代にも下の世代にも、どの世代にも負けない世代で、いつまでもいたい。
お互いの世代が切磋琢磨して、刺激しあえる関係、どの世代からも「あの世代は面白い」と言われるような自分たちで常にありたい。
僕は根が負けず嫌いな性格なこともあり、野村さんとお会いすると、必ず最後に「絶対に野村さん世代に負けませんから!」と冗談っぽく本気のメッセージを恒例行事のようにぶつける。
すると、野村さんは「俺も絶対負けないよ!」と笑いながら返してくれる。
僕は、この野村さんの返しがとても大好きで、こんな素敵な先輩と同じ時代の中、同じ音楽エンターテインメントに関わらせていただけて(野村さんと違って、僕なんて端っこの端っこだけど、その端くれとして)、恵まれていると思う。
そして、僕は勝手に野村さんを超最強のライバルとして自分の中で意識し、野村さん世代に負けないようにもっともっと努力精進しなくては、と毎回お会いする度に大切な刺激をいただく。
この時代に生まれた、自分たちの世代だからこそ生み出せるエンターテインメントを、僕は追求していきたい。
https://twitter.com/Ryota_Shishido ラストラム→TOKYO FANTASY→RED 主に音楽関係のマネージャー 新しい才能との出会いを求めています。 音源やプロフィールはツイッターのDMかinfo@red.jp.netまでお気軽にお送りください!