僕が音楽マネージャーになるまで – ④嘘みたいな本当の話

旅は、細かく書き始めるとこのnoteの趣旨を変わってきてしまうから割愛するが、結果４７都道府県全部周り、途中で富士サファリパークを訪れてみたり（ここは興奮を共有する人がいた方が絶対に楽しいので、余り1人で行くべき場所じゃなかったと行ってみて思いました苦笑）、富士山を目指す途中に樹海を目指す自殺志願者と間違われて職質を受けたり、無事到着した富士山を登ってご来光を拝めたり（日本一の景色だと素直に思った場所。ただ装備を考えずスニーカーで登山したため、めっちゃくちゃ辛かったけれど苦笑）、しまなみ街道を走る気持ち良さは段違いだったり、書き切れない程たくさんの思い出がある。

その中でも、何よりのエピソード、人生は不思議で面白いなぁ！と思った印象的な出来事。

今はなくなってしまったのだけど、沖縄に「ビーチロックハウス」という、僕の背中を押してくれた「LOVE & FREE」の高橋歩さんが行う宿があった。
歩さんの本に背中を押されたので、折角なら、沖縄のその宿に行ってみたいと思い、一泊することにした。

そこに集まる人たちは、なんだか自由で、なんだか愉快で、泊まる人もスタッフも心地の良い空気感の人たちが多かった。

ビーチロックハウスでのんびり過ごしていると、大きな声で「誰だよ！札幌ナンバーの原チャで来てる奴！」と僕を探す声。

誰だろう？と思い視線をやると、そこにはまさかの高橋歩さん本人がいた。

歩さんは普段常駐しているわけではないので、本当に偶然顔を出しただけだった。
そんな偶然の日に、たまたま僕が訪れた。
結果、そのまま一緒にお酒を飲んで、お話しさせて頂けた。

「LOVE & FREE」と出会ったことで、間違いなく僕の人生のドミノは動き始めた。
ドミノの始まりを押した人と、ドミノの終わりの地（日本編だけど）で出会うなんて、旅を始めた頃、全く想像もしていないし、何事もやってみるもんだなぁ、旅を始めてよかったなぁ、なんだか人生って不思議で面白いなぁと、強く実感した夜だった。

タワレコ清水さんが、僕に「LOVE & FREE」を紹介してくれなかったら、僕はきっと今でもタワレコで働いたままで、旅をしていないし、この夜もなかった。
自分の気持ちに素直に生きると、嘘みたいな本当の話って人生に実際に起こり得るんだなぁと思い知った出来事だった。

不思議な偶然で人生が重なったことに、次の目的地の海外でも、自分の気持ちに正直に従って生きることは絶対にやめてはいけないと、強く心に刻んだ夜だった。