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いろんな価値観が認められる社会

差別する人間は排除してしまえ。

「多様性を認めない人間は認めない」という論理矛盾。〝多様性〟って難しい。多様性の中にレイシストは含まれないのだろうか。いろんな価値観が認められて、それらが混在した健全な社会。人類は大きなテーマに挑戦しているね。

冒頭の言葉は極端な例だけど、何かを批判する言葉が相手を傷つける武器になってはなかろうか。そんなことを考える。「戦争には悪はない」と誰かが言う。それは正義と正義のぶつかり合いなんだ。その〝正義〟には、相手の〝正義〟をやわらかい布で包み込む力はないのだろうか。相手の意見を認めた上で、互いが笑顔になるような解を探していく。クリエイティビティというのは、そういう時に発揮されるべきだと思うんだ。

そこで必要になることが「対話」だと思う。相手の言葉に耳を傾け、こちらの考えを伝えること。そこにはディベートやディスカッションのような勝敗の色はない。そう、厳密に言うと「対話」は、「会話」とも「議論」とも「討論」とも違う。まずは相手の考えを認めるところからはじまる。「あなたの考えを理解したい」という、人としてのリスペクトがなければ成立しない。

だから僕は、喧嘩することが好きじゃない。人類は今まさに「傷つけあって勝敗を決める」というフェーズを乗り越えようとしている時なのだと思う。もう戦争は要らないよね。クリエイティビティは「商品や人を売り出す」ということにだけ使うのではなくて、相手とのコミュニケーションで互いが納得できる解を導き出すことに使うべきなんだ。わたしも笑顔、あなたも笑顔。僕が心掛けていることは、シンプルに言えばそういうこと。

負かすだけではない。奪うだけではない。黙殺するだけではない。文句を言うだけではない。やっつけちゃいけない。あなたの笑顔もわたしの〝正義〟に含まれるから。それはとっても難しいこと。たくさん観察しなくちゃいけないし、たくさん想像しなくちゃいけない。もっともっと創造力と表現力がほしいよね。

「ダイアログ・デザイナー」という肩書。「対話」って人の話を聴くだけじゃないし、こちらの考えを話すだけじゃない。少しずつ、その価値を広めていくことができればと思う。



「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。