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スカスカの八朔

“若さ”至上主義の価値観にうんざりとしている。

「若いですね」ということばは、「実年齢よりも若く見える」という意味で褒めことばとして扱われます。一方で、ペラペラで中身が詰まっていない印象とも捉えることができます。にもかかわらず「若さこそ正義」と、ある種、強迫観念のように“若さ”を崇拝する価値観が少なくありません。そもそも、何を持って“若さ”なのでしょうか。

生命体として、子孫を残すためには肉体の若さはアドバンテージとなります。対照的に“老い”は、断然ネガティブな印象ばかり(「老害」ということばがあるくらいですから)。ただ、“老い”を過剰に恐れ、表面的な“若さ”にしがみついているのはどうかと思うのです。

わたしは、その年齢なりの魅力や円熟味を育んだほうがいい。内容がスカスカよりも、奥行きや深みを醸しているほうが魅力的に映ります。

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