見出し画像

人生の選択は〝おもろいorおもろない〟

今、一番おもしろい本屋を取材した。
STANDARD BOOKSTOREの代表、中川和彦さん。


中川
最近よく考えるのは、〝世の中のためになることをやりたい〟ということですね。
先ほど話したように、本屋って稀有な商売なんですよ。

おもしろい〝場〟なんですね。
人が集まってくる可能性がある。
その点をもっとみんなが利用した方がいいと思いますね。

それはお店の人も、そこに住む地域の人も、行政の人も。
みんなが利用したらいいと思う。
でないともったいない。

嶋津
本はきっかけに過ぎず、という?

中川
僕はそう思っています。
本はコミュニケーションのツールだと思っています。

この場所も、〝僕の店〟と言えば〝僕の店〟ですが、それ以前にパブリックな場所ですよね。
〝僕の店〟というより〝地域のもの〟。
もっと言うと〝社会のもの〟だと思っているので。

地域の人が支えていくような場所に育てていくべきなんです。
そういう意味では〝本〟に捉われずにもっと利用するべきですよね。

嶋津
〝本〟からいかに離れて考えることができるか。

中川
〝本〟というものの収益性だけ考えれば、とてもじゃないけど難しい商売です。
でも、その周辺にはまだまだ可能性が眠っている。 
そこをみんなが切り開いていかないと。

他のカテゴリーの人と交わることを考えないといけないと思っています。 
出版の方向って多岐に渡っています。
趣味の本もあれば、ビジネス書もあり、文学の本もある。
たくさんの人と付き合っているわりにはとても狭い世界なんですね。
特に考え方が。
そこを正していかないといけません。

どこかで本というものをアカデミックなものととして捉え過ぎているところがある。
それもとても大事なことなのですが。
もう少しみんなに寄っていくようなものにしなければいけない。

そのために〝本屋大賞を作った〟っていうのもあるけど、それだけじゃないはずです。
〝本屋大賞〟にしても本のことが好きな人に投げかけているわけじゃないですか。
もっと違うところにアプローチしないと。
全く本と関係ない人のところに「こんなにいいんですよ」っていうことをやっていかないといけないと思っています。



↓本編はこちらです↓

▼教養のエチュード▼
人生の選択は〝おもろいorおもろない〟

「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。