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対話はアンチエイジング

夜ごと、TwitterのSpacesで“ひとりパーティ”なるものをひらいています。

わたしがひとり語りしながら、集まったみなさんからメッセージを募り、声とテキストで対話を重ねてゆくもの。毎回テーマを掲げるのですが、わたしが決めるときもあれば、リスナーさんからのことばから拾うときもあります。わたしを中心に、集まったみなさんと共に思考して対話する時間。それぞれが考えるのですが、どこからかみんなで一つの共同体になったような感覚に至ります。この現象が実に興味深く、刺激的なわけです。

みなさんの知恵を借りながら、そこに置かれたことばを触媒に、わたしの“対話”のコンセプトが明確になってゆく。湖の底から建築物が浮き上がってくるようなイメージです。今日も、きっと明日も。少しずつ、少しずつ水面から顔を出す。同時に、その建築物たちの佇まいは、湖底に“対話”という街が広がっていることを物語っています。

本日までに53回のひとりパーティをひらきました。100回を迎えたころには、「ダイアログ・デザイン」のコンセプトブックが形になっているような気がします。

それは49回目の夜でした。一通のメッセージが“マシュマロ”という匿名質問箱に届きました。リプライから、タグから、DMから、そして、このマシュマロからもわたしの元へ毎日メッセージが届きます。わたしはこの手紙のやりとりが大好きです。ひとりパーティの感想や質問、あるいは日記や告白などさまざまな表情のことばたちが届きます。わたしはそれを愛でるように鑑賞します。お気に入りの音楽を流して、紅茶を飲みながら。

その日、届いたメッセージには「幸福」についてのことが書かれていました。

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「エチュード」とは、音楽では練習曲、絵画では下絵という意味。「話すこと、聴くこと、書くこと、読むこと…

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「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。