「悪口の良いところ」について考えてみました。
これは、わたしの考える「悪口の良いところ」の印象。他の人はどういうことに「悪口の良いところ」と捉えているのかと思って、Xで問いかけてみました。
今回は少し難しい問題です。あなたの嫌い(苦手)な人をイメージしてください。その人の良いところを一つ挙げるとしたらどこですか?
以下、届いたみなさんの「悪口の良いところ」をご紹介します。
*
みなさんのお答え
【1】
嫌な価値観を明確にし、反面教師にもできるところ。
【2】
悪口って本質的ですもんね。観察力、洞察力も磨かれるし、表現力も求められる。知性が必要になる。あと、悪口がきっかけで親密になれることも。
【3】
取り繕っていない、自然体の自分に気付かせてもらえる。
【4】
自分の鏡に気付けること。確かに、「嫌だ」の裏側には自分がいますよね。ありがとうございます。そして「おもしろい」と仰っていただいてうれしいです。
【5】
愚かな自分に気付ける。メタな視点。
【6】
陰湿なタブー化を回避。あと、自分の否定的な感情を認識できる。
【7】
信頼できる人に聴いてもらうと健全なこころを取り戻すことができる。溜め込んでいては苦しさは重たくなっていくばかりですもんね。
【8】
価値観の発露。仰る通り、あらゆる発言は自分の自己紹介でもありますよね。そこから見えてくるものがある、と。
【9】
自分の嫉妬心が見える。自分のことをより深く理解できる。
【10】
悪口は、願望の現れである。
【11】
許容の限界を共有できる。妄信を疑える。
【12】
自己反省を促せたり、ストレス発散になる。
【13】
悪事からクリエイティビティは生まれる。
【14】
悪口は、相手との防壁になる。
【16】
確かに、コミュニケーションツールになりますね。そこに本音が見え隠れしていたりする。より深い話になることもある。
【17】
自己理解が深まるきっかけとなる。
【18】
いい皮肉がやってきた。悪口には知性が要るね。こういうの、こういうのもうれしい切り口です。
【19】
自他の整理になる。ちゃんの吐き出さないと、内側で膿になってしまう。悪口として排泄することは大事。
【20】
悪口を内側に留めていると不健全。無自覚に邪悪なものを垂れ流すことになるので、ネガティブな感情に蓋をするのではなく、排泄することが大事。
【21】
セルフケアになる。アウトプットしてはじめて気付けることがある。
【22】
「悪口を言える」は元気な証拠。確かに、生命力がなければ言えませんよね。悪口には知性が要る。
【23】
悪口は、対象への理解の深さを測るもの。優れた悪口は、常に本質的である。悪口には知性が必要となりますね。
【24】
ヘドロを吐き出すことで深い内省へとアプローチできる。悪口は学び。
【25】
悪口は容赦ない。感情の純度が高い。
【26】
反面教師にして、自己成長へとつなげることができる。
【27】
悪口でも相手を喜ばせることができる。ただ、そこには相当な技術とセンスが必要。褒めことばへのコントラストに。
【28】
悪口を言って手放せる。軽くなる。
【29】
悪口は笑いを生むエンターテインメントにできる。
【30】
真心が伝わる。おもしろいですね。悪口コミュニケーションは感情の純度が高い。
【31】
正義の在りかが明確になる。対話の純度も高くなる。この部分、上手に扱いたいですね。
*
全てではないですが、このようなコメントが届きました。
ことばには、人それぞれにイメージがあり、定義がある。それらを読ませていただいていると、わたしの中でも「悪口の良いところ」のイメージがすくすく育っていきました。
#言語化れんしゅう
これからも皆さんのお知恵をお借りしながら試していきたいと思います。Xのスペースでは、みなさんからいただいたことばを感想を述べながら紹介させていただいております。ぜひ、お気軽にご参加ください。