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『ロバート・ツルッパゲとの対話』

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写真家ワタナベアニさんの著書『ロバート・ツルッパゲとの対話』の感想を編んだマガジンです。 『ロバートとベートーヴェンとの対話』を運営するサークルがピックアップしております。担当は…
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#読書記録

耳が痛いけど大切なこと | 『ロバート・ツルッパゲとの対話』

写真家の幡野広志さんが『ロバート・ツルッパゲとの対話』をおすすめされていたので気になって読んでみた。幡野さんいわくこの本を読めば、人との距離感のとり方を学べるのだとか。 下記に印象に残った部分と感想を書いていますが、幡野さんが言っていたことと全然関係ないところを抜粋してます。印象に残った部分がたくさんあって、拾いきれないので今回は2箇所だけ。 大勢の声に紛れていると、自分が必要とされる価値がゼロに近くなる考えるって正直めんどくさい。考えるのが嫌になり、一旦逃避するなんてこ

考えること、と書くことについて。

どこかが弱っているとき、つまりふだんの生活からいったん立ち止まらざるを得なくなったとき、ぐるぐると人生について考えてしまう。 5ヶ月前、足首を骨折したときも、そう。 めぐりめぐって行き着いたのが、このnoteでした。 自分の考えていることを、何からどう文章にしていいかわからず打ちのめされたけど、気付けば4か月近くも続いていました。 昨日は一日中、寝たり起きたりしながら、図書館で借りていた『ロバート・ツルッパゲとの対話』(ワタナベアニ著)を、結局一気に読み終えてしまった。

コーヒーと本と私の仕事。

私の職場は、たぶん皆さまのお近くにもあるだろう、コーヒー屋です。 ただの職場、というには簡単すぎるかも。 私の生活、さらには人格にまでに関わる居場所と言ってもいいくらい。 今朝起きて、ベッドの横に置いてずいぶん前からちびちび読んでいる『ちょっと本屋に行ってくる』(藤田雅史著)の続きを開く。 そこに、ゲラチェックをする場所として登場していて、その内容にうれしくなりました。 たとえばこのnoteの中でも、なんとなく読ませていただいた記事の中に、思いがけず登場すると、にんまり

2020年の3冊

私が2020年に新たに読んだ本の3選です。いろいろ大変だった2020年の読書録として残しておきます。 今年は外出自粛の影響もあり、たくさん本を読んだような気がしていましたが、振り返ってみると新たに読んだ本はそれほど多くありませんでした。むしろ過去に読んだことがあり、気に入っている本を再読することがたびたびありました。先が見通しにくく不安な状況が続く中で、これまでの愛読書を振り返り、何かしら支えになるようなものを見出したかったのかもしれません。そんな中で、今年新たに読んだ本の

2020年2月の#わたしが帯を書いたなら

なぜ、「勝手に本の帯を書く」だなんて勝手なことをしているのか、については、ひとつ前の2020年1月の#わたしが帯を書いたなら の冒頭で、まったく説明になっていない説明を書いているので、読み飛ばしてもらっていい気がします。 そんなわけで、今月も、2020年2月に書いた「自作の帯」をここにまとめることにします。 さいえんす?著:東野圭吾 きっかけは、昨年の12月に「古賀史健が永田泰大に訊く『岩田さん』のこと。」というイベントで、糸井重里さんが「理系と文系、ってよく言うけれど

いつも私がツイートしかけて削除するような内容で笑う。これを紙書籍にできる表現力に圧倒されました。 一緒に読んで楽しみたい友人の顔が浮かんだ。同時に読んでもらいたいと切に願う知人の顔も。後者は勧めてもきっと読まないな。でもこの強烈なツルッパゲの表紙で飾り棚には置いてくれるかもね。