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自由律俳句 #271

【サイダーから一瞬の涼しさ】


乱反射した光に片目を閉じる。
ペットボトルの水滴を指でなぞって、
少しだけ暑さを遠ざける。

透明な泡が弾けた。

喉を通る刺激に片目を閉じる。
軽くなったペットボトルを置いて、
少しだけ暑さを遠ざける。

幾つもの泡が弾けた。

どこから生まれて、
どこに消えていくのか。

弾ける泡を見つめながら、
小さな夏を探している。


#自由律俳句 #俳句 #散文 #詩 #サイダー #一瞬 #涼しさ #泡 #弾けた

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